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令和3年春の新刊のご案内

【令和3年春新刊】

 ・古代山陰道→概要はこちら

 ・戦国の鹿野亀井と狗尸那城→概要はこちら

 ・鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ 追補→概要はこちら

 ・鳥取県埋蔵文化財センター調査研究紀要12→概要はこちら

 ・山田出雲守の居所と行動から因伯の戦国史を読み解く→概要はこちら

   ※令和3年春の新刊のチラシはこちらをクリック!! (pdf:141KB)

 【申込み方法】

  お申込みはこちらをクリック!!

 

鳥取県埋蔵文化財センター調査研究紀要12

この冊子は、当センターの職員等が行った調査研究の成果を、広く県内外に情報発信するため刊行しています。

 今回、当県の歴史を紐解く論考等は、以下の3本です。

・「因幡国分寺の瓦について」

謎の多い「因幡国分寺」(鳥取市国府町)の瓦。その文様や製作技法から考えられる造営時期や主導者の姿。因幡国分寺を語るうえで欠かせない力作です。

・「会下・郡家遺跡の袋状土坑の分布からみた弥生時代集落の様相」

  会下・郡家遺跡(鳥取市気高町)では、袋状土坑を中心とする弥生時代の遺構が確認されました。この意味するものは?会下・郡家遺跡の集落の様相について検討しています。

・「青谷横木遺跡出土の付札状木製品について」

  古代山陰道や全国2例目の「女子群像」板絵などが出土した青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)。他にも多くの形代也木簡の出土が知られていますが、使用方法不明の木製品もあります。その1つである付札状木製品について、使用方法の推測も含め紹介しています。


「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ 追補」

鳥取県埋蔵文化財センターは令和3(2021)年6月に設立40周年を迎えます。

 令和元年に発刊した「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ」以降、文化財の活用に大きく舵を切った当センターの「あゆみ」を収録。

 普及活動や情報発信、古代山陰道や中世城館をはじめとした調査研究の取組に加え、各担当者の苦労話などのエピソードを掲載した、コンパクトながら盛りだくさんの内容です。


山田出雲守の居所と行動から因伯の戦国史を読み解く

 「南条元清・小鴨元清同人説、山田出雲守同一人説」に立って、戦国末期の因幡・伯耆の重大事件等に関わった「山田出雲守の居所と行動から因伯の戦国史を読み解く」(昨年、当センターのホームページで12回にわたって連載)も改定し、採録しています。
 これらは、永禄5年に南条氏、山田氏らが東伯耆に帰還してから以降の東伯耆や因幡などに関わる重要な問題と考えています。

 


 


「戦国の鹿野亀井と狗尸那城」

この冊子では令和2年度に実施した狗尸那城の試掘調査の成果とともに、鹿野を領地に戦国末期に活躍した亀井氏の事績を紹介しています。さらに特論として、中井均先生、高橋正弘先生による論考2本も掲載しています。


青谷古代山陰道

本冊子は鳥取市青谷町の青谷東側丘陵で令和元年度・2年度に行った発掘調査の概要とともに、令和2年11月14日に開催した特別講演会「青谷の古代山陰道が語るもの」の記録集をおさめた、2本立のとても充実した内容となっています。調査概要では、全国初となった「つづら折り」の成果などを図や写真を使って分かりやすく解説しています。下は冊子を飾る表紙で(まだ作成中ですが)、今回初公開となる、つづら折りの古代山陰道を復元したイラストとなっています。
 また、講演会記録集では、大阪大学大学院市大樹教授にご講演いただいた「日本古代の交通と地方社会」を再構成して収録しています。
 古代国家が整備した「駅伝制」と呼ばれる交通システムとはどんなものだったのか、古代山陰道は誰が利用し、都から因幡・伯耆へ、もしくは因幡・伯耆から都へ何を伝えたのか?古代交通の実態について出土文字資料やさまざまな古文書から、
多角的な視点で迫った、必読の内容となっています。

  

読書の秋!!令和のオススメ本!!

○ 「令和」になってから刊行した冊子が売れています。<(_ _*)>
 従来は「発掘調査報告書」や「研究紀要」など、堅く、専門的で、高額なといったイメージだったかと思います。

これを、次のように路線変更?しました。
・一般の方にも読んでもらえるようにする。
・頒布価格を低めに設定する。
・調査研究中のテーマに沿った内容にする。
・テーマに関係する所で取り扱ってもらう。

 令和になって、改正文化財保護法が施行され、当センターも教育委員会から地域づくり推進部に所管が替わったこともきっかけの一つです。

さて、売れ行きですが、次の表は来年度の予算要求用に販売数の取りまとめをしたデータになります。
書籍名
販売価格
累計販売数
「戦国の因幡武田と鹿野城 ~ひと・もの・歴史再評価~」(R2.3刊行)
300円
209冊
「令和元年度 とっとり考古学フォーラム記録集」(R2.3刊行)
300円
168冊
「鳥取県埋蔵文化財センターの名品」図録(R2.8刊行)
500円
106冊
「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ」(R1.10刊行)
1,000円
54冊
 次に、オススメのポイントですが、

 

○「戦国の因幡武田と鹿野城 ~ひと・もの・歴史再評価~」

(↑画像をクリックすると目次に飛びます。)

・毛利から戦国後期の因幡を任された国人武田高信は、したたかさ、戦国武将らしさがなく僅か10年で滅びました。
・戦国後期に鹿野城は2つありました。

 

○「令和元年度 とっとり考古学フォーラム記録集」

(↑画像をクリックすると目次に飛びます。)

・令和元年度からはじめた中世城館再調査事業のキックオフになるフォーラム(400人が参加)記録集です。
・東伯耆での合戦(吉川軍×南条軍)が鳥取城籠城戦を秀吉有利にし、籠城戦での勝利が秀吉の天下統一の転換点になった。

 

○「鳥取県埋蔵文化財センターの名品」図録

(↑画像をクリックすると目次に飛びます。)


・これまで常設展、企画展などで多くの出土品を見ていただきましたが、見ていただくだけで図録はありませんでした。
・いいと思ったものは、見て終わりでなく、資料として手元に取っておきたい。こうしたご要望にお応えしました。

 

「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ」

(↑画像をクリックすると目次に飛びます。)

・センター設立当初に関わった先輩のインタビューにはじまり、38年間の事業の変遷をまとめた「センター史」になります。
・プロジェクトXを見ているような、担当した文化財主事による34話の発掘調査秘話がウリです。
 そして、当センターとしては「あゆみ」と「名品」がいちばんのオススメです。(笑い)

 これまでお読みいただいた方には、ぜひ感想をお聞かせ下さい。
 まだお読みになっていない方は、ぜひ一度手に取って見てやって下さい。
 令和2年度も調査研究中のテーマに沿った数冊の刊行を予定しています。よろしくお願いします。

 

 販売場所のリンクはこちらをクリック


「鳥取県埋蔵文化財センターの名品」図録の刊行

取扱個所:鳥取県埋蔵文化財センター・鳥取市歴史博物館(やまびこ館)
鳥取県埋蔵文化財センターが所蔵・保管する数多くの出土遺物の中から、旧石器時代から中世に至るまでの各時代を代表する名品を選りすぐり、写真と解説付きで紹介した当センター初の図録を刊行しました。
これは、鳥取市歴史博物館を会場に、令和2年8月1日(土)から9月22日(火・祝)の期間で開催する展覧会「鳥取県埋蔵文化財センターの名品」で、初公開のものも含めた名品200点近くを一堂に展示する出土品の展示解説図録として作成したものです。
頒布価格:500円
図録の表紙 図録の一部

増刷のお知らせ

   このたび好評につき次の2冊の図書を増刷しました。

 

「鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ」

 取扱個所:鳥取県埋蔵文化財センター・鳥取市文化財団(やまびこ館)

  昨年4月から改正文化財保護法等が施行され、当センターの組織・業務も見直しされ、文化財の普及活用にも重点を置くようになったことから、この機にセンター設立から38年の先人たちが掘り出した成果とその労苦の「あゆみ」をまとめた図書です。

 普及活用事業の展開を契機にセンター業務に関心を持っていただきはじめたのでしょうか、発刊から半年あまりで完売しました。埋蔵文化財センターは来年5月で40年になります。その歴史が詰まった一冊です。

「戦国の因幡武田と鹿野城」

 取扱個所:鳥取県埋蔵文化財センター・鳥取県立博物館・鳥取市文化財団(やまびこ館)・鳥取市鹿野往来交流館童里夢・鳥取県内の今井書店

 昨年4月からの業務見直しにより新たに始めた中世城館(山城)の調査研究事業の成果をまとめた冊子です。

 最初に取り組んだ山城の一つが、戦国時代末の織田・毛利戦争で境目となった鹿野城関連城郭で、もう一つの鹿野城と考えられる狗尸那城の調査研究と論考を特集で取り上げました。

 今年度はその狗尸那城跡を発掘調査しており、大型の礎石建物跡の遺構が山頂部で発見されたこともあって、全国的にも注目度が高くなっているからでしょうか、発刊から3月で在庫が僅少となりました。


文化財の地産地消

当センターでは、昨年度から普及啓発を通じた文化財の保護と活用に向けて重点的に取り組んでいます。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための、県外をまたいだ移動の制限、外出自粛の要請、一部の営業施設での自粛の要請などの対策の中で、地産地消ということも聞かれます。

 当センターでも、地元と連携した地産地消ならぬ、地産地彰の取組みをはじめていますのでご紹介します。

 当センターでは、昨年度の改正文化財保護法の施行などを踏まえ、企画展、講座、まつり、その他のイベントを実施するほか、遺跡がある現地に皆さんをご案内して説明会を実施、調査研究などの成果報告を現地で実施、皆さんの身近な公民館や子どもたちの学校に出掛けて出前講座・授業を実施するなどしてきました。

 今年度は、この取組みを一歩前に進めて、センターの枠を越えて活動を広げる取組みをはじめています。

 鳥取市鹿野往来交流館「童里夢」さんとは、これまでも狗尸那城ウオークなどの現地イベントを共催で実施させていただいていましたが、今回はモデル的に行う新たな連携した取組みについてご紹介します。

<巡回展について>

 センターで5月22日まで開催していた企画展「因幡伯耆の中世城館展~因伯境目の気多郡を中心に~」ですが、5月29日から6月7日まで鳥取市鹿野往来交流館「童里夢」において巡回展として実施していただくことになりました。

▷▷▷ドリームHPのリンクはこちら

<図書販売について>

 センターが刊行する図書は、鳥取市内の当センター、博物館施設等で取り扱っていましたが、鹿野関連、城郭関連の図書について、5月18日から鳥取市鹿野往来交流館物販コーナーにおいて取り扱っていただくことになりました。

▷▷▷ドリームHPのリンクはこちら

 センターでは、域外や県外の方にも知っていただいて、観光振興や地域振興が図れるような取組みも行いますが、まずは地元の方々にそのよさ、価値を知っていただく取組みが、文化財の保存と活用には欠かすことができないと考えています。

 今回の取組みを通じて、より多くの地元の皆さんに鹿野関連城郭の価値を知っていただけるよう、取り組んでいきたいと思います。

  

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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