【2022年5月】空気清浄機のおすすめ人気ランキング15選【徹底比較】

空調・化学・フィルタの3分野を柱に、幅広い事業を展開するダイキン工業の「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70X」。撥水・撥油性の高い素材を使用したTAFUフィルターを採用しています。

空気清浄機の機能として欠かせない集じん力はもちろん、ペットやタバコなどの気になるニオイを解消する脱臭効果が高い点でも高評価を獲得。検証で使用したくさやのニオイはわずか30秒で脱臭しました。

稼働中の音もほかの商品と比べると気にならず、中モードで運転させても37dBと、人が静かと感じる程度の音しか出ませんでした。

また、集じん力・脱臭力ともに高いうえ、高評価だった他社商品よりも比較的コンパクトなのもうれしいポイント。空気清浄機は基本的にサイズの大きいものが多く、部屋の置き場所に困るのも事実。コンパクトながら高い効果があるのは、技術力の高いダイキンだからこそでしょう。

全体的なバランスがよく、脱臭力にも優れた商品なので花粉やハウスダストで悩んでいる人だけではなく、ペットのニオイに悩んでいる人にもぴったりの空気清浄機です。

ダイキン工業の「除加湿ストリーマ空気清浄機 MCZ70Y」は、本記事で総合評価が最も高い同社の「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70X」よりもサイズが大きく、集じん・加湿機能のほかに除湿機能も備えたモデルです。

空気清浄機としての基本的な機能はもちろん、脱臭機能・センサー感度も高く、それぞれの検証で最高評価を獲得。サイズが大きい分集じんスピードが早く、稼働15秒後にはアクリルボックス内の半分の煙を取り除きました。

しかし、多機能であるからこそお手入れが必要な箇所は10か所と多く、圧迫感のあるサイズなため1位には届きませんでした。

集じん・脱臭・加湿・除湿の4つの機能を持ち合わせた万能な空気清浄機。ちりやほこり、花粉やニオイの悩みだけでなく、冬の乾燥や梅雨の時期の部屋干しなど、室内の絶えない悩みにお困りの人におすすめです。

掃除機やヘアケア製品で人気のあるDyson（ダイソン）の「Dyson Purifier Humidify+Cool Formaldehyde」。皮膚刺激性のある有害な化学物質ホルムアルデヒドを水と二酸化炭素に分解すると謳っています。

今回検証したどの商品よりもセンサー感度が高く、空気の変化に常に反応しているのが印象的でした。ほかの商品は空気が汚れるとセンサーランプが光るだけでしたが、この商品は「PM2.5」などの文字やグラフでわかりやすく変化を教えてくれるので、しっかり空気が清浄されているという安心感を得られるでしょう。

また、集じん力と脱臭力はどちらも高く、全体的にバランスの取れた商品といえます。しかし、本体の高さは92cmと今回検証した商品のなかでは最も高く、部屋に置いた時に圧迫感がありました。

基本性能がよく、高いセンサー感度が特徴のダイソンは、空気の状態や効果をディスプレイで確認したい人におすすめです。

家電から生活用品まで幅広く販売するシャープの「プラズマクラスターNEXT搭載プレミアムモデル」。独自の空気浄化技術であるプラズマクラスターや、定期的にプレフィルターに溜まったほこりを自動でダストボックスに集める機能がポイントです。

ダイキンの空気清浄機と同じように、空気を吸い込んでキレイな空気と脱臭効果のあるイオンを排出するため、わずか2分30秒で検証用ボックス内のニオイを取り除きました。

集じん力も非常に高く、稼働15秒後には半分以上の煙を吸い込み、星5.0の満点評価に。空気清浄機に求める効果は十分にあるといえます。

基本性能は高いものの本体サイズが大きく部屋に置くと圧迫感があることもあります。空気清浄機を置くスペースは十分にあり、とにかくパワーを求める人におすすめです。

スマホやワイヤレスイヤホンなどIoTを駆使した商品開発を行う、Xiaomiの「Mi Air Purifier 3H」。今回の検証では、コンパクトなサイズながら優秀な結果を残しました。

空気清浄機の機能として最も大切な集じん力は星4.5と非常に高く、稼働1分後にはほとんどの煙を吸い取りました。また、本体サイズは幅・奥行きどちらも24cmで、ほかの上位商品と比べて小さく、持ち運びのしやすさも魅力に感じました。

除加湿機能は備えていませんが、その分お手入れが必要な箇所は2か所と少なくメンテナンス性も優れています。ただし最大風量時の稼働音は81.1dBと大きく、ボタンを押すたびにする音も大きいため、寝室で使用したい人などは検討する必要がありそうです。

花粉やハウスダストなどの空気の汚れに悩んでいる人やコンパクトな商品を探している人にはおすすめできる商品といえます。

インテリアや家電などを幅広く手がけるアイリスオーヤマの空気清浄機。シンプルで操作がわかりやすい大きなボタンが特徴です。サイズの大きさに比例してパワーが強く、集じん力と脱臭力は文句なしの結果に。

検証で使用したアクリルボックス内の煙を1分間でクリアにし、くさやの嫌なニオイもわずか2分で脱臭。基本性能は非常に優秀といえます。

しかし、ダイキンやシャープなどの化学反応による脱臭ではなく、風量の強さから物理的に空気を攪拌させ脱臭するため、実際の部屋に使用した際は部屋中の空気が勢いよく攪拌される点で注意が必要です。

さらに、幅・奥行きが大きく圧迫感のあるサイズが惜しいポイント。とにかく集じん・脱臭のパワーが欲しいという人にはおすすめの商品といえるでしょう。

世界約60ヵ国で展開する空気清浄機専業メーカー、ブルーエアの「Blueair Protect 7310i 107379」。独自のHEPASilent Ultraテクノロジーを採用し、ウイルスの微細な粒子を99.97%除去すると謳っています。

集じん力は非常に高く、1分後には9割程度の煙を集じん。オートモードに設定した空気清浄機の近くでスプレーを噴射すると、わずか10秒でセンサーが反応して一気に空気をキレイにしました。内蔵されている集じんフィルターは分厚いV字型のものなので、高い効果を発揮できたといえます。

また、本体はスリムで圧迫感がなく、最大風量時の騒音値は50dB以下と控えめ。コンパクトで静かに働いてくれるので、寝室などに置くのが最適でしょう。

一方、脱臭力はほかの商品と比べると低く、くさや臭を充満させたボックス内は5分後もかすかにニオイが残りました。コンパクトで集じん力の高い点が魅力なので、ニオイに困っていないのであれば候補に入れてみてください。

家電から住宅設備まで幅広く商品を展開するパナソニックの「F-VXU90」。スマホアプリと連動すれば、自分が重視したいポイントに合わせてオリジナルの集じんモードを設定することが可能です。

乾燥する冬にうれしい加湿機能付きで、検証で使用したスプレーの物質にはわずか7秒でセンサーが感知。ほかの商品に比べて機能面で高評価となりました。

しかし、空気清浄機としての重要な役割となる集じん力は、1分後も3割程度の煙が残る結果に。脱臭が完了するのも4分半と長く、大きいサイズのわりに効果はあまり感じられませんでした。

集じん・脱臭効果が十分感じられず、騒音値はサイズと比例して大きめなので就寝時には静音モードで運転させるのがおすすめです。

パナソニックの「F-PXU60」は、コンパクトで花粉とハウスダスト対策に特化した単機能モデルの空気清浄機。独自のナノイー技術でペットやタバコなどの気になるニオイを脱臭します。

小さいサイズながらも集じん力は高く、1分後には線香の煙を9割程度吸い込みました。一方、くさやのニオイが脱臭されるまでには5分ほどの時間を要し、脱臭スピードはそこそこの結果に。同社上位の「F-VXU90」モデルも脱臭力は高くなかったため、今回の検証ではナノイーの脱臭効果を実感することはできませんでした。

静音性も最大風量時の音は75.3dBと大きく、アイドリング中の車と同じくらいの騒音値でした。音が気になる人は静音モードか中モードで使用することをおすすめします。

エレクトロラックス・ジャパンの「Pure A9.2」。専用アプリを使用すると、遠隔で電源やファンのスピード、モードの切り替えなどの操作ができます。持ち手&キャスター付きで移動させやすいのもポイントです。

稼動1分後に9割程度の煙を吸い込み、集じん力においては高評価を獲得しました。さらに、センサー感度も高く検証用のボックス内に噴射したスプレーは、噴射後わずか6秒で感知しました。お手入れが必要な箇所も1か所のみと、メンテナンス性に優れているといえます。

一方、脱臭効果はほとんど感じられず、くさやのニオイが完全に取り切れるまで7分半もの時間を要しました。また、強モードでの稼動音は78.3dBとやや大きい結果に。

花粉やハウスダストの集じんだけを求める場合にはおすすめですが、脱臭力にはほとんど期待できないでしょう。

シリコンバレーの空気清浄機開発メーカーであるAirdogの「Airdog X3s」。米国特許を取得した、TPAフィルターを搭載しています。内部の電磁場で有害物質を帯電させることによって、集じんフィルターに引き寄せるという仕組みを用いています。

スプレー噴射後はわずか6秒で異物を感知し、センサー感度に優れていることがわかりました。一方、本体サイズのコンパクトさが裏目に出たのか、集じんフィルターの面積が小さく集じん力の結果はいまひとつの結果に。

さらに5分たってもくさやのニオイは残り、フィルター集じんではなく電気を利用してほこりを吸い取るため、十分効果を発揮できなかったといえます。

とはいえセンサー感度が非常に優れているため、自動運転で放っておけば無駄なく空気をキレイにしてくれるでしょう。

北欧デザインが美しいエレクトロラックスの「Well A7」は、壁にピタッと取り付けられるタイプの空気清浄機。10位の同ブランド商品同様、脱臭力の評価が足を引っ張りました。

集じん力は上位商品と肩を並べるほど高い効果を発揮し、1分後には9割ほど集じんしました。一方、5分たってもくさやのニオイは脱臭しきれず、6分後にやっとニオイを取り切ることができました。

さらに、スプレーを噴射してからセンサーが感知するまでにかかる時間は16秒と、10位の同ブランド商品よりも10秒遅く、評価に差がつく大きな要因に。

しかし、お手入れが必要な箇所は1か所のみでフィルターはすぐに外せるため、お手入れが面倒という人にはぴったりです。10位の商品同様、脱臭力を求めない人にはおすすめできる商品といえます。

スウェーデンの空気清浄機専業メーカーのブルーエアから発売されている「Blueair DustMagnet 5440i」は、名前のとおり磁石の力で下からほこりを吸い取るハウスダスト除去に特化したモデルです。上部にはものを置けるスペースがあり、スッと伸びた脚がついた特徴的な見た目をしています。

集じん力と脱臭力の評価は高く、1分間のうちに9割程度の煙を吸い取りました。空気の吸い込み口が上と下についているため、空気を攪拌させて浄化する力は強いといえます。

一方、お手入れが必要な箇所は5か所あり、半年から1年に一度はフィルターを交換する手間がかかる点はマイナスに。さらに、スプレーを噴射してから26秒後にセンサーが感知するなど、センサー感度があまり高くないことも足を引っ張りました。

センサーやお手入れの手間は考えず、スタイリッシュで基本性能の高い空気清浄機を探している人にはおすすめできます。

シャープの「KC-J50」は基本性能とスリムなデザインを兼ね備えた空気清浄機のエントリーモデル。プラズマクラスター7000を搭載し、加湿機能もついています。

集じん力はそこそこで、1分たっても5割程度の煙しか除去できませんでした。脱臭力においても、5分後に脱臭完了とまずまずの結果に。空気清浄機の基本性能は低く、4位の同メーカー商品とは性能に大きな違いを感じます。

反対に、センサー感度はスプレー噴射後6秒で反応するなど、高い機能性を発揮しました。本体サイズが小さいながらも加湿機能を備えているのも利点。

薄型で空気清浄機能と加湿機能の両方ついているものが欲しいという人にはうれしい商品です。

本体下部から空気を吸っていることがわかる構造となっていますが、検証を行った全項目で期待値には届かない結果に。3分後には煙をしっかり集じんできましたが、1分後でも5割以上の煙が残り、花粉やほこりを吸い取る力は低いといえます。さらに、くさやのニオイも7分後まで続き、素早い脱臭はできないことがわかりました。

さらに、加湿機能がないにもかかわらず、お手入れが必要な箇所は10か所とメンテナンスの手間もかかります。目に見えるセンサーはありませんが、スプレーを噴射したところ19秒後に風量が上がり、センサーが感知しました。

空気清浄機としての基本性能はほかより劣りますが、無駄のないデザインで稼動音もそこまでうるさくないため、見た目の好みで購入するのはアリでしょう。