鳥取まいぶん講座

第1回鳥取まいぶん講座「埋文センター40年の歴史(1)」を開催します New!

 今年、鳥取県埋蔵文化財センターは設立40周年を迎えます。
 5月21日(土)は鳥取まいぶん講座「埋文センター40年の歴史(1)」としてセンターの歴史を掘り起こし、埋蔵文化財センターがたどってきた40年のうち、前半の約20年の歩みをふりかえってお話いたします。
 昭和25年の文化財保護法制定以後、日本が経済成長をとげる中、開発と埋蔵文化財の保存との調整が大きな問題となっていきます。鳥取県内でも同様の問題が生じ、埋蔵文化財の保存、調査、活用などを推進するために埋蔵文化財センターが設置されました。その後、さらに開発事業が多くなるにつれ、埋蔵文化財センターの役割が大きくなっていく歩みをお話いたします。
 なお、今年度は「さざんか会館」(鳥取市総合福祉センター:鳥取市富安2丁目104-2)5階、大会議室を講座会場(定員40名)としております。
 また、オンライン(Cisco Webex Events利用)参加(定員40名)も募集しています。皆様ぜひご参加ください。
 節目の年に当たり、センターの歴史を振り返る企画展「埋文センター40年の歴史(1)埋蔵文化財センター40年の歩み」(4月8日~5月27日)を埋蔵文化財センター展示室で開催しています。21日は午後1時から午後5時まで開館いたしますので、ぜひ御覧ください。

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長瀬高浜遺跡、埴輪群出土状況写真


令和4年度 鳥取まいぶん講座を開催します。

 今年度も当センターでは最新の調査研究成果を県民の皆さんにお届けする「鳥取まいぶん講座」を開催します!今年度は、計5回の講座を予定しています。
 前半2回は、今年開所40周年を迎える埋蔵文化財センターの歴史と調査研究のあゆみ等についての講座を行います。また、後半3回は、今年度実施する調査研究事業に関連し、因幡(鳥取県東部)の古墳、古代山陰道、中世城館についての講座です。いずれも企画展示と関連する内容となっていますので、講座終了後には埋蔵文化財センターにて展示をご覧いたただけます。どうぞお楽しみに。
 なお、講座は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、完全事前申込み制とするとともに、会場を「さざんか会館」としております。また、会場での聴講のほか、オンラインでの聴講も可能です。聴講を希望される方はいずれも講座の3日前までにお申込みください。
 新型コロナウイルス感染症の状況によっては、中止または予定を変更することがあります(例:オンライン開催のみ)。その場合はホームページ等でお知らせします。

○第1回 「埋蔵文化財センター40年の歴史(1)」

日時:5月21日(土)午後1時30分から午後3時まで

場所:さざんか会館 大会議室(鳥取市富安2丁目104-2)
定員:会場40名 オンライン40名(先着順)

○関連展示 企画展『埋蔵文化財センター40年の歴史(1)』

日時:4月8日(金)から5月27日(金)
場所:鳥取県埋蔵文化財センター

こちらをクリックしてください→令和4年度鳥取まいぶん講座 (pdf:279KB)

  

第6回鳥取まいぶん講座を開催しました!

 令和4年3月19日(土)に、第6回鳥取まいぶん講座「因幡の古墳」を開催しました。すでに定員一杯の申込みがありましたが、新型コロナウイルス感染症第6波の収束が見えないことや、会場がやや狭いことなどを考慮し、急遽会場をとりぎん文化会館第4会議室に変更しました。また、合わせて前回同様インターネットでの同時配信を行うこととし、会場での聴講とオンライン聴講を合わせ、18名の方に御参加いただきました。
 今回は、当センター東方係長が「因幡の古墳 方墳から前方後円墳へ」として、今年度から開始した「鳥取県内古墳調査研究事業」のテーマ1「鳥取県内における前方後円墳築造開始期の研究」に関連し、山陰最古級の前方後円墳である本高(もとだか)14号墳の築造に至る背景について、大型方墳に始まる千代川左岸の古墳築造状況や、本高弓ノ木(もとだかゆみのき)遺跡の木製構造物との関連などについて、プレゼンテーションソフトを用いて解説しました。
 会場に参加された皆様は熱心に聴講しており、「ポイントが絞られてまとまっており、分かりやすかった」等との御感想もいただきました。
 なお、今回のまいぶん講座は、現在開催中の企画展「因幡の古墳」(会期:3月31日まで)と関連しており、終了後には企画展観覧のため、特別開館に来館される方もありました。
 さて、今年度のまいぶん講座も、新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い色々と変更等がありましたが、無事6回の講座を行うことができました。参加された皆様に厚くお礼申し上げます。まいぶん講座は来年度も引き続き実施予定で、奇数月の第3土曜日に開催することにしておりますので、どうぞ御参加ください。ちなみに、令和4年は埋蔵文化財センター開館40年という節目で、それにちなんだ内容の講座も予定していますので、お楽しみに。詳細はホームページや年間スケジュールなどを御覧ください。

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講座の様子


第5回鳥取まいぶん講座を開催しました!

 令和4年1月15日(土)に、第5回鳥取まいぶん講座「因幡の中世城館」を開催しました。定員一杯の申込みがありましたが、年明け以降新型コロナウイルス感染症の変異株が急増し始めた状況を踏まえ、急遽インターネットでの同時配信を行い、来所しての聴講とオンライン聴講を合わせ、20名の方に御参加いただきました。
 今回は、当センター大川文化財主事が「因幡の中世城館」として、昨年度から当センターが発掘調査を行っている「狗尸那(くしな)城跡」(鳥取市鹿野町)と、因幡守護山名氏が本拠とした「天神山城跡」(鳥取市)を取り上げました。天神山城跡では、現在の鳥取緑風高校校舎が建てられる際に発掘調査が行われ、大量の土師器皿(はじきざら;素焼きの皿)が出土しています。この天神山城跡出土の土師器皿は回転台を使わない、いわゆる『京都系土師器皿』と呼ばれるものがほとんどです。一方、狗尸那城跡の発掘調査では、地元の、回転台を使った土師器皿のみが出土しています。これに加え、山名氏が1563年に天神山城から鹿野に退去したことや、現鹿野城も改修されている可能性があることなどをもとに、狗尸那城の築造や改修の背景に迫りました。
 参加者は熱心に聴講されており、アンケートでも「わかりやすかった」などという感想をいただきました。今回のまいぶん講座は、現在開催中の企画展「因幡の中世城館」(会期:2月18日まで)と関連しており、終了後は多くの方が企画展を観覧されていました。
 次回は令和4年3月19日(土)、「因幡の古墳」です。どうぞお楽しみに。

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講座の様子


第4回鳥取まいぶん講座を開催しました!

 令和3年11月20日(土)に、第4回鳥取まいぶん講座「因幡の国府とその周辺」を開催しました。コロナ禍により人数制限をしている中、今年度のまいぶん講座では最も多い、22名の方に御参加いただきました。
 今回の講師は、因幡国古代山陰道発掘調査委員会の久保穰二朗委員長でした。講師の御専門は縄文土器から中世陶磁器まで幅広いのですが、近年は因幡(鳥取県東部)の古代寺院の瓦の研究を精力的に進められており、その成果を当センターの調査研究紀要に発表されています(調査研究紀要6~12掲載)。
 講座では、因幡国府の状況とその周辺の古代寺院について、資料とプレゼンテーションソフトを用いて解説いただきました。これまであまり紹介されていない因幡国庁の調査時のカラー写真や、講師自身の因幡を中心とした古代寺院の瓦等の研究成果を元に、国庁を中心とした因幡の国府について分かりやすく紹介いただきました。さらに、講師は学生時代に因幡国府の発掘調査に実際に参加されており、今回はそうしたエピソードも拝聴できました。
 参加者は熱心に聴講されており、アンケートでも「当時の調査の写真が見られてよかった」「因幡国府についてよく分かった」などという感想をいただきました。なお、今回のまいぶん講座は、現在開催中の企画展「因幡の国府とその周辺」(会期:12月24日まで)と関連するもので、実際に講座でも取り上げられた資料が展示されていたこともあり、終了後は多くの方が企画展を観覧されていました。
 次回は令和4年1月15日(土)、「因幡の中世城館」です。どうぞお楽しみに。

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講座の様子


第3回鳥取まいぶん講座を開催しました!

 令和3年9月18日(土)に、第3回鳥取まいぶん講座「いにしえの田園風景(秋)」を開催しました。会場で11名の方に御参加いただいたほか、今回は初めてインターネットでの同時配信を行いました。
 講座では、家塚文化財主事が企画展「いにしえの田園風景(秋)」に関連し、弥生時代から近代の稲刈りから脱穀・籾すりまでの工程の歴史的な変遷や、お米やさまざまな食物の調理の様子などについて、関連する出土品から分かることなどをプレゼンテーションソフトで解説しました。
 参加された皆さんは熱心に聴講され、「昔の稲作の方法、調理の方法と道具の使い方がよくわかった。」「収穫や調理の道具について詳しく知れて良かった」「丁寧な解説で分かりやすかった」などの感想をいただきました。
 講座終了後には、現在開催中の企画展「いにしえの田園風景(秋)」の展示解説を行いました。展示解説にも多くの方が参加され、実際の出土品を興味深そうに見学されていました。
 なお、今回は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、まいぶん講座としては初めてインターネットでの同時配信を行いました。今後も状況を見ながら実施を検討していきたいと思っており、その際には改めて御案内します。
 次回は令和3年11月20日(土)、「因幡の国府とその周辺」です。どうぞお楽しみに。

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講座の様子

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展示解説の様子


第2回鳥取まいぶん講座を開催しました!

 令和3年6月19日(土)に、第2回鳥取まいぶん講座「いにしえの器 Part1」を開催しました。今回は16名の方に御参加いただきました。
 今回は、「器」の中でも「花弁高杯」をとりあげ、当センター馬路文化財主事が形態、分布、製作技法などの時期的な変化等について、プレゼンテーションソフトと資料で説明しました。
 「花弁高杯」は、弥生時代後期後葉(2世紀後半頃)を中心とする時期に製作された木製高杯(高い脚のある器)で、脚部の先端部が分割され、杯部の下側に4~6弁の花弁状の文様が表現されるなど、非常に装飾的な器です(写真)。日本海側の石川県から福岡県までの遺跡で見つかっていますが、特に鳥取県東部(特に旧気高郡)の遺跡で多いことが注目されます。
 講座では、形の変遷や製作技法や使用樹種の違いが意味するもの、文様の割り付け方や廃棄時の共通性など、様々な面から検討を加えて解説し、「説明が分かりやすかった」「廃棄の共通性は考えた事がなかったので興味深い」などの感想もいただきました。
 さらに、講座終了後には現在開催中の企画展「いにしえの器 Part1」の展示解説も行いました。参加された皆さんは熱心に聴講されており、展示解説にも多くの方が参加されていました。
 次回は令和3年9月18日(土)、「いにしえの田園風景(秋)」です。どうぞお楽しみに。
鳥取まいぶん講座一覧はこちら→R3まいぶん講座 (pdf:191KB)

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花弁高杯(レプリカ)

講座資料はここをクリックして下さい。

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講座の様子

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展示解説の様子


令和3年度第1回まいぶん講座「いにしえの田園風景(春)を開催しました!

 4月17日(土)に、今年度第1回の鳥取まいぶん講座「いにしえの田園風景(春)」を開催しました。しっかりとコロナ対策を行い、20名の方に御参加いただきました。
 講座では、当センター下江係長が、弥生時代に始まる水田稲作について、ちょうど今頃の春~夏に行う農作業に関して、発掘調査で見つかった遺物や遺構を、プレゼンテーションソフトと資料で説明しました。また、古代の農作業で使っていた木製農具の製作方法、出土した木簡などからわかる当時の農作業の実態などについての解説も行いました。
 さらに、1時間程の講座終了後には、現在開催中の企画展「いにしえの田園風景(春)」の展示解説も行いました。
 意外にも、実際に米作りの経験がある方は少なかったのですが、逆に関心があったためか、参加された皆さんは熱心に聴講されており、展示解説にも半分以上の方が参加されていました。
 次回は6月19日(土)、「いにしえの器(うつわ)」です。どうぞお楽しみに。

講座の様子

展示解説の様子

 
  

令和2年度第7回まいぶん講座を行いました。

 12月19日(土)に、今年度第7回目(最終回)「戦国期における岩美・八頭郡の主な歴史と関連城郭」を開催しました。

 今回も前回と同じ国府町コミュニティセンターで行い、雪が降るあいにくの天候でしたが、60名の方の参加がありました。

 講師は中世史・城郭研究者の高橋正弘氏にお願いし、因幡の「奉公衆」(將軍の護衛・親衛隊)の成立、制度、地域に与えた大きな影響、守護大名・戦国大名との関係などから始まり、これらの勢力と関連する城郭などを紹介していただきました。

 また、奉公衆が拠点とした城館は、彼らが使用しなくなってから城として重要視されるなど、意外な歴史も教えていただきました。実際に各城を足で歩き、調査されている講師ならではの詳しく、興味深いお話でした。

 皆さま熱心に聞いておられ、「奉公衆という言葉自体知らなかったので、とても勉強になった」、「各城の特徴が分かりやすかった」などの声をいただきました。

 今年度のまいぶん講座は今回で終わりです。新型コロナの影響で2回中止となり、定員を減らしたり会場を変更したりしましたが、多くの熱心な参加者の皆様により、充実した内容で開催できました。

 来年度も様々なテーマでまいぶん講座を開催していきますので、お楽しみにしてください。

 なお、今年度は年明け2月に第2回調査研究成果発表会を予定しています。追って詳細をご案内します。

 


令和2年度第6回まいぶん講座を行いました。

 11月21日(土)に、今年度第6回目「織田・毛利戦争における東伯耆の中世城館」を開催しました。

 今回は、ソーシャルディスタンスを確保するため、会場を埋蔵文化財センターから国府町コミュニティセンターへ変更して行い、52名の方の参加がありました。

 講師は倉吉文化財協会会長 眞田廣幸さんにお願いし、織田・毛利戦争の中心であった東伯耆の動きに焦点を当て、周辺勢力や有力人物の移り変わり、主要な城などを紹介していただきました。

 皆さま熱心に聞いておられ、「東伯耆に多くのお城があることを初めて知った」「東部と中部の歴史の流れがわかった」などの声をいただきました。

 次回は12月19日(土)、「戦国期における岩美・八頭郡の主な歴史と関連城郭」です。開催場所は今回と同じく国府町コミュニティセンターで、講師に中世史・城館研究者の高橋正弘氏を迎えての開催です。

 多くの方の参加をお待ちしています!!

 


令和2年度第4回まいぶん講座を行いました。

  9月19日(土)に、今年度4回目「縄文のカゴ、弥生のカゴ」を開催しました。

 今回も引き続き新型コロナウィルス感染拡大防止対策を行い、12名の方の参加で実施しました。

 「カゴ」と一口に言っても、縄文時代と弥生時代では材料や作り方が違います。鳥取の縄文時代は主にヒノキ、スギをヒゴ状にしたものを、弥生時代はマタタビなどのツル系のものを素材にします。

 また、作り方も弥生時代には「ヨコぞえもじり編」という今は使われない編み方をしていたなどの特徴を実際に出土したカゴも使って紹介したところ、皆さま熱心に聞き入っておられました。

 次回は、11月21日(土)、「織田・毛利戦争における東伯耆の中世城館」です。

 開催場所を埋蔵文化財センターからより大きな会場の国府町コミュニティセンターへ変更しますので多くの方の参加をお待ちしています!!

 ※ 10月のまいぶん講座は中止、11月・12月は会場の変更があります。詳細はこちらをクックしてください。(PDF:261KB)

 

  

令和2年度第2回まいぶん講座を行いました。

 7月18日(土)に、今年度2回目「あなたの知らない漆の世界」を行いました。

 今回は前回講座より新型コロナウィルス感染拡大防止策として密にならないよう更に徹底して行い、15名の方の参加で実施しました。

 講座では、漆の種類、性質、歴史、加工方法、佐治漆の歴史などを紹介しました。

 聴講後、参加者の中には企画展示にある下坂本清合遺跡などから出土した漆器をじっくりと見ている方もいました。

 次回は、8月8日(土)、「埋蔵文化財の科学(自由研究向け講演)」です。

 

講座の様子


令和2年度第1回まいぶん講座行いました。

    第1回まいぶん講座を行いました!

 当センターでは、調査研究の成果や、地域の歴史を解説する、「鳥取まいぶん講座」を開催しており、6月20日(土)に、今年度1回目「古代の因幡~山陰道がつなぐ古代社会~」を行いました。

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため延期していましたが、ひと月遅れでようやくの開催となりました。三密をできるだけ避けるため、間隔を空けて椅子のみの席としたほか、大型モニターで講座の様子を別室で中継する、換気を行うなどの工夫をとり、合計33名の方に御参加いただきました。

 講座では、当センター坂本文化財主事が、近年の古代山陰道の発掘調査成果を解説するとともに、発掘調査された古代の役所や駅、文字資料などを紹介し、山陰道の整備とそれに伴い進展した地域開発などについて解説しました。講座終了後は、現在開催中の企画展「古代の因幡」の展示解説も行いました。皆さん熱心に聴講されており、「身近な所の歴史はすごいな」といった声もありました。

 次回は、7月18日(土)、「あなたの知らない漆の世界」です。

 

  

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センター紹介

 久松山地域は戦国時代以降鳥取城が築かれ、鳥取藩32万石の中心地でした。現在でもこの地域は県庁があり、行政の中心地となっています。

 しかし、戦国時代から遡ること約800年前の奈良時代、県庁から4キロほど離れたこの国府町に国史跡因幡国庁(現在の県庁にあたるもの)がありました。今ではひっそりとした田園地帯ですが、因幡三山(甑山(こしきやま)、今木山(いまきやま)、面影山(おもかげやま))に囲まれ、当時の面影を残す万葉の歴史と古代の出土品にあふれた万葉の里となっています。
 この歴史豊かな万葉の里の一角に埋蔵文化財センターはあります。


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