【三新工業】
 4月に労働相談があった三新工業のN君。2007年入社した当時の賃金は26万円で一時金も出ていたが、景気が悪くなったと下げられて18万円に。給料は日給月給と言われていたが、1日休むと1万円のカット(もちろん違法行為)。週6日労働で年間2600時間働いても残業代はなし。もちろん年休もなかった。堺労基署に相談に行ったが美原工場は未登録だった。N君は会社を辞めると決心し、次の職場を探しながらユニオンに相談に来た。
 そこで会社に団交を求め、未払い残業代、会社都合による休みの賃金、年休買取りなどの要求をした。会社には就業規則も賃金台帳もなく、「法律(労基法など)は全く知らない」と団交で社長はうそぶいた。何にも知らない社長と社労士との団交は、長期戦を覚悟したが、途中から弁護士も加わり、一気に金銭解決となった。
 職場を変わっても、N君は引き続き組合員として頑張っている。