東京争議団ニュース第143号/2002年12月23日
12 /16 大阪高裁で和解成立,既婚女性差別に終止符
住友ミセス原告団
12月16日大阪高等裁判所において、住友生命ミセス差別裁判が勝利和解解決いたしました。大きなご支援ありがとうございました。
和解内容は(1)双方が一審判決を尊重する。(2)原告12人に対し解決金9千万円を住友生命保険相互会社が支払う。(3)在籍している5人に対しては将来分に係る和解金を支払う。というものです。
提訴から7年に及ぶ裁判でしたが、「既婚女性差別は違法」の一審判決を確定させ、日本の多くの企業で男女差別や既婚女性差別で苦しむ女性たちに、勇気と希望をあたえ「女性差別をなくす扉」を開く、画期的な解決内容となりました。
今年3月東京争議団に加盟し、皆様の励ましとご協力を得て東京でみなさんと共に頑張ったことが、解決に繋がったと感謝いたしております。
ご支援本当にありがとうございました。
高裁不当判決に屈せず、闘いを継続
ヒルトン争議団
11月26日、東京高裁は、雇い止めを有効とする逆転不当判決を下しました。
奥山裁判長は、解雇権濫用法理の類推適用を認めたものの、「労働条件の不利益変更に異議を唱える労働者の雇用継続の期待権を保護するため会社に対し労働者との雇用契約の締結を義務付けるのは、今後も継続的に会社経営の合理化や経費削減を図ってゆかなければならない会社にとって酷である」と判示しています。
今回の高裁判決は、政府・財界による「雇用の流動化」政策を推し進め、有期雇用労働者をますます弱い立場に追い込むものです。
12月6日、最高裁に上告状兼上告受理申立書を提出しました。
12 /19 ついに結審、判決は3月26日
明治書院争議団
12月19日、東京地裁民事11部において、明治書院の不当解雇事件が結審しました。
井上弁護士と当該の朝日書記長がそれぞれ発言し、今回の解雇がまったく不当なものであることを訴え、解雇無効の判決を求めました。
判決は、3月26日午後4時半と決まりました。
裁判長から「最後のチャンスとして一度和解を入れたい。無理なようであれば早めに断念する」との発言があり、和解の期日が1月14日午後4時半に設定されました。
そして、「決定するのは社長でしょうから、次回は社長に出てきていただきたい」と三樹譲社長の出席を強く会社側に促しました。
いよいよ正念場です。裁判所への宣伝・要請行動をはじめ、これからの取り組みの強化が重要となります。
12 /11早期解決を求めて、本社前で要請行動
高砂建設争議団
12月11日(水)午後5時から、埼玉県蕨市の高砂建設本社前にて8年ぶりの要請行動が行われました。
集会は支援共闘会議の山岡議長の挨拶にはじまり、続いて東京争議団の三好事務局長、支援する東京の会などの連帯の挨拶が行われた後、高砂建設に対して宮成さんの要求に沿った解決を求めた要請書が読み上げられ、要請団を送り出しました。あいにく社内には課長以上の管理職は不在で、事務の社員の方に要請書を手渡してきました。
地裁での和解も最終盤を迎え、会社側に争議解決を迫るこの集会には、東京争議団や地元地区労や労組などから30人の支援者が参加しました。
2月6日 本人証言へ
田畑不採用真相究明
12月13日、田畑さんの都教委への推薦書にC評価(劣)をつけたという中神元千川中校長の尋問が行われました。
意外だったのは、「職務命令は出していない。」と答えたことです。田畑不採用は職務命令に従わない地公法32条違反との都教委の主張とも矛盾するものです。
次回2月6日は、原告側証人として田畑さんと公立中学校元校長が証言を行います。最後の尋問に傍聴支援をお願いします。
人事考課は不公正 総決起集会に230名
国金発展会
「国金闘争の勝利をめざす総決起集会ー17年争議をともにたたかう仲間たちとー」が11月22日の夜、230名の参加を得て開かれました。
駒場中央共闘議長の主催者挨拶に続いて松井弁護士が「判決でも和解でも勝利していく」と決意。続いて、中山全労連組織局長、佐々木憲昭日本共産党衆議院議員、山田国民救援会中央本部会長、国分東京商工団体連合会副会長が連帯挨拶。支援者を代表して井上大阪争議団共闘会議議長がともに闘うと表明。遠藤明大教授の記念講演へとすすめられました。講演では公庫の人事考課制度は公正どころか、恣意的に評価される部分が極めて多く不備であること、成果主義賃金の問題点等がわかりやすくはなされ、参加者からは[すばらしい中味だった]「人事考課の仕組みがよく分った」などの声がひろがっています。高裁闘争が終盤にきている中、早期勝利をめざしてがんばります。
11 /26えん罪被害ネット集会に500名
長崎痴漢えん罪争議団
11月26日痴漢えん罪被害者ネットワークの集会が千代田公会堂で行われました。1週間前から会場周辺の駅で宣伝のため、「これを見て来ました」とチラシを手に訪れる人が目立ちました。
横井久美子さんの歌声と救援会の方による裁判劇の後、パネルディスカッションが行われました。コーディネーターに立教大学教授の荒木さん、パネリストに元裁判官で痴漢えん罪全国弁護団の団長の秋山さん、元警察官ジャーナリスト黒木さん、元検察官の高井さんを迎えました。黒木さんの「検察側証人の時に職務上嘘の証言をすることは当たり前、自分自身も嘘をついてきた」との発言に会場はざわめきました。満員電車と無縁で市民感覚なしの裁判をしているなど、市民の権利を守るはずの裁判所や警察が機能していないと最後にネットワークの仲間と当日飛び入り参加の14人からの訴えがありました。11月15日最高裁で上告棄却され1年6ヵ月の懲役確定したKTさんの奥さんからの涙ながらの訴えには胸が締め付けられました。
12/14帝京大学本部へ300名でデモ
帝京八王子争議団
12月14日、帝京八王子・三好先生の解雇撤回と帝京グループの民主化を求める集会が行われ300名が集会後、帝京大学本部までデモ行進しました。
集会では、伊豆東京私教連副委員長の主催挨拶に続き、谷全国私教連委員長、中野東京労連組織部長、深沢国民救援会都本部事務局長、西川板橋区労連議長、松井八王子労連議長が連帯挨拶を行ないました。
寸劇「株式会社T大ものがたり」は、不正に揺れる帝京グループの実態をフィクションを交えて紹介し好評でした。帝京長岡教労組田下委員長、帝京安積高教職組小椋委員長、帝京中高教職組村田委員長、帝京八王子高教職組三好委員長がそれぞれ決意表明しデモ行進に移りました。12月24日、審問が終了する三好解雇・組合員差別事件での都労委救済命令が改革の突破口です。
12 /26中労委への要請を
松蔭学園争議団
12月10日、都労委で松蔭学園の組合員への賃金差別問題についての審問が行われました。
深谷東京私教連副委員長と寺島、森、矢口さんら3人の組合員が証言に立ちました。「経営者が、8回もの命令や判決が出ても是正しようとしないこと、そして賃金差別を続けることで、組合に報復しているということがよくわかった。」と感想が寄せられました。
審問の翌11日、3人の組合員が校長室に呼ばれ、冬のボーナスの額を一方的に通告されました。一般教員には前日に支給され、例年冬は3ヶ月支給。組合員に通告されたのは、矢口さんが1・6ヶ月、森・寺島さんは1・0ヶ月というもの。(これさえ妥結しなければ不支給)大きな差別額になります。
職場の同僚の中には、「早く解決すると良いですね。」と声をかけてくれる人が増えています。組合は学園の発展のために早期解決を求めています。 次回審問は、1月29日16~18時です。
署名と傍聴支援をお願いします。
12 /6中間総括集会成功裏に終る
NTT木下争議団
12月6日、NTT木下さんの中間総括集会が文京区民センターで行われました。争議団や労組から90名を越える参加で会場は満員の中、小関議長も挨拶。集会では、「会」から労組を軸とした新たな運動の展開が確認されました。
娘の晶ちゃんがオープニング、エンディングで素敵な歌声を聞かせてくれました。今日までのご支援に感謝申し上げるとともに、今後益々のご支援をお願い申し上げます。
12 /4首都大行動 JR病院前要請
JR榎本争議団
12月4日、雨の勢いが一段と強くなった中、この日朝一番の住友生命東京本社から第34回女性総行動とともに取り組まれ、
社前集会ではJR病院前に80名以上の参加でした。閉じられた鉄の門前に並ぶガードマンへの要請に知らん振りの対応、前回要請書受け取らなかったので、病院長宅に届けたこともあり、今回はしぶしぶ受け取りました。
1月31日(金)支援共闘総会を新宿農協会館で開き、中間総括を行います。
12 /6支援共闘会議総会開かる
凸版印刷争議団
凸版印刷賃金差別争議の早期解決をめざす支援共闘会議第3回総会が、12月6日、文京区民センターで行われました。
辛辣な会場発言あり、楽しいトークをまじえたマリンバの演奏あり、意気あがる集会となりました。
申立組合員全員が定年退職したことによる「都労委の和解勧告」に対しては、『可能な限り和解による早期解決を追求するが、運動の手は緩めない。壊れたら、当然のことながら、最後まで闘う』ことを確認しました。
12/7 司法改悪を許さず裁労会議学習会開催
12月7日(土)ラパスホールにおいて裁判所・労働委員会対策東京会議主催の学習会がもたれました。
「労働者の権利をめぐる法改悪の動向」と題して、松井繁明弁護士の講演がありました。
この中で、労働法制の改悪のみならず、構造改革特別区域法により、社会保険労務士の業務範囲の拡大、そして、本来企業の業務の代行や相談を行う社会保険労務士が労働者を代表することが出来るなど、これまでは思いもかけない法律が労働者の権利を侵害する法律として使用される危険があることが明らかになりました。今や、あらゆる法律が労働者の権利を侵害する「道具」となることを実感させる講演でした。
この後、全動労、芝信、関西航業、京王新労組、井川労働者委員から特別報告がなされ、会場発言を受けて閉会をしました。
当日は、金属反合の会議や豊島争議団の会議などが重なり、参加者が少なかったのが残念でしたが、来春闘に向けての貴重な学習会となりました。
12/19 共闘会議総会で新体制シンポに130名が参加
全動労争議団
12月19日、「首都圏国鉄共闘第8回総会」と「国鉄闘争の明日を切り拓くシンポジューム」が130名が参加しました。総会では、この1年間の総括と今後の方針が提起され、新役員が選出されました。新役員は代表委員制として千葉労連の矢野議長が筆頭代表委員となり、東京・埼玉・神奈川の各連労連から代表委員が選出され、事務局長には東京労連の永瀬事務局次長が選出されました。
引き続き、開かれた「国鉄闘争の明日を切り拓くシンポジューム」では、全動労事件で高裁に鑑定書を提出し、「JRの使用者責任」を指摘した判断を引き出した龍谷大学の萬井教授、全動労弁護団加藤事務局長、建交労鉄道本部福岡委員長、全労連国分事務局次長がシンポジストを行い、全動労高裁判決をどうみるか、最高裁での勝利の展望、「4党合意」が白紙に戻った中で一致する要求で共同行動の広がりを、などについて報告され、国分事務局次長は発言の中で今日の情勢を「国鉄闘争の新しい出発点」と位置づけました。
フロアー発言で国労闘争団全国連絡会議の鈴木事務局長が「国鉄闘争の勝利を切り拓くために全動労争議団・千葉動労争議団と一致する要求で共同していく」と力強い発言がありました。
第41回総会を開催
新役員を選出し決意新た
11月30日~12月1日鬼怒川にて第41回東京争議団総会が開かれ、総括と方針の討論採択、後選出された03年度新役員は以下の通りです。
議長 小関 守(明治乳業争議団)
副議長 吉兼 重雄(国金発展会)
藤井 將貴(目黒電波測器労組)
木下 孝子(NTT争議団)
渡部 謙三(全動労争議団)
船木 龍三(ヒルトンホテル分会)
佐藤 泰文(雪印食品一般労働組合)
井上 俊雄(全印総連凸版印刷労組)
事務局長 三好 裕策(帝京八王子教職組)
事務局次長 岩本 哲男(明治乳業争議団)
田窪 繁男(関西航業争議団)
井上 晴雄(目黒電波測器労組)
今井 道雄(東京商科分会)
朝日潤太郎(明治書院労組)
野中 晴(東都タクシー嘱託雇用を勝ち取る会)
2003東京争議団新春のつどい
住生ミセス勝利報告東京集会
芝信に続き住生ミセス差別事件が解決。東京での報告集会をかねて行います。恒例北海道特産丸ごと「鍋」とイクラ食べ放題でお待ちしています。
《日時》
☆1月18日(土)18時開会~
☆ラパスホール(JR大塚駅東口地評7F)☆注目の新人デユオ「スノークリスタル」他
====東京争議団予定===
2003年
1月
18日 10:00三役会議(地評5F)
13:00全体会議(地評5F)
18:00東京争議団旗開き(ラパス)
2月
8日 10:00三役会議(地評5F予定)
13:00全体会議(地評5F予定)
=====諸行動予定=====
12月
二四15:00東都タクシー都労委審問
16:00帝京八王子都労委審問
18:30住生報告集会(中之島公会堂)
二五08:00雪食労組 宣伝(四ッ谷駅)
12:00全国じん肺 全国訴訟第2陣判決日行動(日鉄鉱業本社前)
13:10じん肺日鉄2次判決(長崎地裁)
18:30全国じん肺判決報告集会(中大駿河台記念会館)
二六 全国じん肺一日行動
08:15じん肺最高裁前宣伝
10:00松蔭学園中労委要請
10:10全信不動産木村裁判(619号)
12:15じん肺日鉄鉱業前宣伝
14:00日本法令都労委斡旋(都労委)
2003年1月
〇七13:00地評旗開き(アジエール竹芝)
16:00高砂建設さいたま地裁川越支部
19:00三多摩労連旗開き(北西会館)
〇九18:30東京労連旗開き(フロラシオン)
一〇18:30雪食一般労組 旗開き(北越谷組合事務所)
18:30公害合同旗開き(プラザエフ)
18:30私教連旗開き(エデュカス7F)
18:30本庁支部団結旗開き(第一庁舎32F)
18:30豊島区労協旗開き(豊島勤福)
18:30八王子労連旗開き(八王子労政)
一一14:00芝信勝利報告シンポ(都市センターホール)
17:00芝信勝利レセプション(赤坂プリンスホテル)
一四09:30総行動統一オルグ(東京労連)
16:30明治書院地裁和解(地裁13階)
一五15:00国金発展会高裁(810号)
一六18:30国民救援会旗開き(都庁百兆)
一七08:20メレス宣伝行動(メレス本社前)
16:00鶴川高校都労委審問
一九13:00凸版新春のつどい(志村区民セ)
二〇10:00明治乳業地裁(722号)
二一08:00都庁前合同宣伝
08:00メレス宣伝行動(最高裁西門)
二二15:00秩父じん肺和解協議(高裁)
二三08:00雪食一周年行動(雪乳本社等)
10:00東戸山谷本地裁11部進行協議
二四13:30凸版印刷都労委
13:30雪食地労委(さいたま地労委)
二七13:20関西航業東京地裁(103号)
二九09:30総行動統一オルグ(東京労連)
10:00全信不動産木村裁判(地裁710号)
二九12:00司法改革推進本部前宣伝
16:00松蔭学園都労委審問
18:30明治乳業争議団 団旗開き(ラパスホール)
三〇10:00東京商科 都労委結審(都労委)
14:00関西航業大阪高裁判決(202号)
18:30裁・労会議(地評5F)
三一18:30じん肺新春のつどい(プラザF)
18:30 JR病院榎本支援共闘会議総会(新宿農協会館)
2月
〇三10:00東都タクシー 都労委審問
〇五13:30東京商科尋問(さいたま地裁)
〇六13:10田畑再雇用真相究明会 証人調べ(地裁710号法廷)
〇七15:30雪食さいたま地裁審尋
一四 一日全労連争議支援総行動
一八08:20メレス宣伝行動(メレス本社前)
一九10:00東戸山小谷本裁判(710号)
二四13:20明治乳業地裁(722号)
二五08:00メレス宣伝行動(最高裁西門)
10:00東都タクシー都労委尋問
二六15:00雪食さいたま地労委審問
3月
一五16:00帝京八王子守る会(八王子労政)
三〇13:20関西航業東京地裁(103号)
各争議組合、争議団の近況報告
▼凸版印刷労組争議団
1月19日(日)13:00~志村区民センターで「新春の集い」。多数のご参加を。
▼関西航業争議団
不当な中労委命令を覆す東京地裁は1月27日13:20~103号大法廷です。3月10日も同じです。傍聴を。
▼帝京八王子教職組・三好解雇争議
12月24日16:00~都労委審問終了です。傍聴を!
▼明治書院労組
判決は3月26日16:30と決まり、署名・デモ・社前行動などあらゆる行動に全力で取り組みます
▼東京商科争議 今井解雇争議
1月30日10時から都労委結審。2月5日午後1時30分さいたま地裁は今井本人証言です。傍聴支援を。
▼全動労争議団
東京高裁不当判決を最高裁に上告。逆転勝利を。
▼国民金融公庫発展会
高裁闘争は終盤に入っています。次回弁論は1月15日15:00~810法廷では結審を求めます。
▼明治乳業争議団
逆転をめざし争点整理が激しく闘われいます。次回は1月20日(月)午後10時20分~地裁722号法廷で。
▼全国じん肺
12月25日日鉄鉱業へ18件目の判決が下ります。当日は大勢で包囲し早期解決を迫ります。ご協力を。
▼住友生命ミセス差別裁判原告
03年2月22日大阪で勝利報告集会の予定です。
▼NTT関連合同分会
12月6日中間総括集会が開かれ成功裏に終わり、今後はNTT関連合同分会を中心に闘う体制を構築します。
▼田畑再雇用拒否の真相を究明する会
本人及び原告側証人(元中学校長)の尋問は2月6日(木)13:10~東京地裁710号法廷です。傍聴支援を。
▼東戸山小・谷本争議
12/19本人尋問で公務災害の原因が主治医の診断無視による障害児指導にあったことなどを立証。
1/2910:00~地裁民事11部の進行協議の傍聴を。