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盤面外周マス闇属性4連続ダメージスキルエフェクトの掃き溜め

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10.27 Tue

耳コピ

過去記事3つを再編集&一つに結合&加筆修正
目標:wavetoneで曲を耳コピしmidiを作る










事前準備


必ずしもする必要はないけど、wavetoneに曲を読み込む前にしておくと便利なこと

・音量調整
耳コピしたい曲の音量が小さすぎるとwavetone上で波形がはっきりと出ないので、読み込む前に音量適正にしておいた方が良さげ


・音の抜き出し
「今鳴っている音と一小節前の音を位相反転してぶつけてドラムやベース音を抜き出す」等の下準備をREAPERでしておくと、純粋に耳コピが楽になる

また、wavetoneにも音源分離機能が備わってる(隠し要素的)

これに関しては最初ある程度自力で耳コピする必要があるものの、特定の音だけを綺麗に抜き出すことが出来るので割と便利

他にも、機械学習を用いて楽曲から楽器別に音を分離してくれるクッソ便利な神ツール「spleeter」を使うのも手(より簡単に、しかも日本語で使えるGoogle colaboratoryのノートもある)





基本操作


・読み込み
wavetoneを開き耳コピしたい曲をD&D
in.jpg
取り敢えず画像の設定でよさげ


・bpm測定
曲のテンポに合わせてShift+スペースキーを押し、グリッドを合わせる


・ノート編集
スクリーンショット (21)
Ctrl+Nで編集画面を開き、midiノートを音に合わせて置いていく
Ctrl+Qでノート長さの設定(クオンタイズ)
Ctrl+Tでトラックリストが開き、楽器別にノートを分けることが出来る


・EQ
eq.jpg
周波数帯域別に音量調整が出来る
左に行くほど低い音、右に行くほど高い音
Ctrl押しながら数字ボタンをクリックするとプリセットとして保存できる


・チャンネル
左と右を分離したり、それらを足したり、位相反転して引いたりして聞き取りにくい音を聞き取りやすくすることが出来る


・出力
ファイル→ノートをMIDIファイルに出力

Tips
・Ctrl+Shift+マウスホイールで縦軸方向に拡大縮小
・Shift+マウスホイールで縦軸方向にスクロール
・頻繁に使う機能(ノート/選択ツール切り替えなど)にはショートカットキーを”押しやすい”形で割り当てると作業効率がマジで上がるのでおすすめ
・ベースやコードなど同じ形のループが続くものは、wavetone上でそのノートをコピペしていくより、wavetoneでのコピペは最小限にとどめてその後REAPER上でmidiアイテムごとコピペして組み立てていく方が視覚的に分かりやすい





wavetone.png

記事を書いた当時は若く、縦軸方向への拡大ができることをを知らなかったため、針の如く細いノートのまま強行するとかいう相当な苦行をしていました(2019-03-16)
頭おかしなるで










メロディ


主役なので”割と”聞き取りやすい
ひたすらループ再生し音程感感じて脳の一時記憶領域に叩き込み、それが消えないうちに鍵盤で確認しながらノートを置いていく
鼻歌歌えるレベルになれば確実
分からなければEQやスロー再生、チャンネル変更機能を最大限活用して正解に近づけていく




ベース


ベースは中央付近(メロディと比べると左右にそこまで広くない)で低音域(100~200Hz付近)を支えていて、鳴っているのは分かる(感じる)けど音程が分からないってことが多い
スクリーンショット (384) 
→EQで絞り、1オクターブ上げるとよさげ

1オクターブ上げるだけで恐ろしいほど楽になる
メロディほど複雑ではない(事が多い)ので、物理的に聞き取れさえすれば後は割と楽




コード


コードの耳コピは総じて難易度が高い
一音ずつ聞き比べるより、一連の流れが同じように聞こえるかどうかで判断した方が精神的に楽

方法①.目視

スクリーンショット (127) 

目視で確認できる音を取っていく作戦
オクターブ違いの同じ音は倍音かもしれないので取り敢えず下の音を取る

はっきり見えているなら割と正確に、かつ簡単に取れる
ただ「それっぽいけど音が多すぎてめちゃくちゃ濁って聞こえる」パターンに陥ることも多い(経験則)



方法②.自動解析

ベースのMIDIを出力→音声ファイル化→再度wavetoneに放り込み「自動解析」してもらう作戦
ベース耳コピが間違っていたら元も子もないのでそこはしっかりと
スクリーンショット (386) スクリーンショット (385) 
左:ReaSynth(正弦波)、右:TAL-Noisemaker

なるべく正確にするため、音源は倍音を含まないものが望ましい(?)

Inked2019053122525476d_LI.jpg
検出対称のコードは、取り敢えずダイアトニックコード(赤線)にチェックを入れておくと「大体あってる調和したコード」になる
違った感じに聞こえたらコード名を右クリックして候補を変えてみる

終わったらコードをMIDI出力(wavetone上でコードのMIDIは直接弄れない)、REAPERで原曲に合わせてタイミングや積み方などを微調整していく

理論上は間違っていないはず...なので原曲と若干違っていてもそれなりに”聞ける”
若干の違いなんて人の声にすればもはや分からないレベルなので大丈夫でしょ(暴論)



方法③.音楽理論を用いた推測

その楽曲のキー(構成音)を推測し、それに基づき手動でベースにコードを付けていく作戦

キーはメロディやベースの「終止感」、「黒鍵の数」などから推測できる
スケールとキー② - 盤面外周マス闇属性4連続ダメージスキルエフェクトの掃き溜め

推測出来たらREAPERのピアノロールでキースナップ(指定したキーの構成音以外がロックされる機能)し、ベースの上に一つ飛ばしで音を積み上げていく
スクリーンショット (154)
ex:Cメジャースケールで、ベースがC2→C3,E3,G3,B3 をC2の上に積む
音が高かったり違った感じに聞こえたらオクターブをずらしたり、音を抜いたりしてみる

理論と実例:Chord②

ダイアトニックなら大抵いい感じになることが多い...けどノンダイアトニックはナオキです...
取り敢えずダイアトニックで作ってみて、違う感じに聞こえたらその都度wavetoneの画面も参考にしつつ調整していくとよさげ




リズム隊


音感というより物理的に聞き取れるか否か
正直音mad作るうえでは原曲と違っても全然いいと思う(個人的)ので気楽にIKEA
その楽曲のジャンルの特徴だったり約束事をあらかじめ把握しておくと気が楽










3.違和感


なんか違う、と感じたとき

・やっぱり音程が間違ってる
違和感の正体は8割方これだと思う

・音の長さやADSRが違う
この可能性も高い

・オクターブの違い
±1オクターブずらしてみる

・装飾音
32、64分音符単位の細かい打音など

・ピッチベンド
途中でピッチが変化している説

・発音タイミングのずれ
wavetone上でmidiを再生すると発音タイミングがずれて聞こえることがある(バグ?)

・単音ぽいけど単音じゃない
和音、或いは他の音と重なり和音的な響きになっている説

・音源の違いから来る違和感
適切な音源を適切な音域で使う

・生演奏感がない
表情を付ける、ランダマイズ

・異弦同音
???

・諦める
そこだけオリジナル展開にして誤魔化すなど


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