学校法人「森友学園」の小学校建設計画や幼稚園の運営を巡り、国や大阪府、大阪市の補助金をだまし取ったとして詐欺罪などに問われ、控訴審の大阪高裁で実刑判決とされた学園理事長の籠池泰典被告(69)と妻諄子被告(65)は16日、上告理由などを説明する記者会見を京都市で開いた。だまし取る意思や故意はなかったとして改めて無罪を訴えた。
泰典氏は「(国が籠池夫妻に)全ての罪をなすりつけて幕引きを図ろうとした」と語った。
弁護人の南出喜久治弁護士は、詐欺罪は地位を悪用して不法に利益を得る意思がなければ成立しないと主張。籠池夫妻は不法に利益を得る意思はなかったと説明した。