ケン・ブロック 過激なピンクのポルシェ912でパイクスピーク参戦 最高出力1400ps
2022/05/20 22:05 AUTOCAR JAPAN 2
2022/05/20 22:05 AUTOCAR JAPAN 2
クラシック・ポルシェを大改造
米国のレーシングドライバー、ケン・ブロックは、ポルシェをベースにした最高出力1400psの「フーニペガサス(Hoonipigasus)」を公開した。6月に開催されるヒルクライムレース、パイクスピークに出走する予定だ。
【画像】フーニペガサスとケン・ブロック【ポルシェ912と写真で見る】 全64枚
当初は4気筒のポルシェ912(1960年代のポルシェ911の廉価版)だったが、ブロックが所属するフーニガン・レーシングとポルシェ専門店BBiオートスポーツによって、パイクスピーク用に改造が施された。BBiオートスポーツは、パイクスピークでこれまでクラス優勝を何度も飾っている。
約10年の歳月を経て、マシンは完全に再設計された。巨大なスプリッターと高くそびえるリアウィングが大きなダウンフォースを発生し、車体を路面に釘付けにする。また、リアのトレッド幅を広げ、後輪を後ろにずらすことでハンドリングを向上させている。リアバンパーがないため、内部構造もよく見える。
フーニペガサスには、4.0Lフラット6ツインターボがミドシップ搭載され、約1400psを発生する。四輪駆動を採用しているが、車重はわずか1000kgにとどまっている。
車高調整可能なGPSサスペンションを搭載し、ヒルクライムコースの走行地点に合わせて車高を上げ下げすることができる。
ストリートアーティストのトラブル・アンドリューがデザインした鮮やかなピンクのカラーリングは、1971年のル・マン24時間レースに出場した研究車両、ポルシェ917/20に敬意を表したもの。917/20のボディには豚肉の部位が描かれたことから、「ピンク・ピッグ」というニックネームが付けられている。
ケン・ブロックにとってパイクスピークは、2005年の初参戦以来、重要なレースとなっている。「パイクスピークは、わたしがラリードライバーである大きな理由の1つです」とブロックは語る。
「このヒルクライムで優勝したドライバーには、ウォルター・ロール、アリ・バタネン、ミシェル・ムートン、セバスチャン・ローブ、ロッド・ミレンなど、わたしのヒーローがたくさんいます」
「パイクスピークでトップレベルのレースをして総合優勝を争うチャンスをずっと狙っていました。そして、我がチームとBBiオートスポーツがこの素晴らしいポルシェを作ったのです」
ブロックは以前、動画シリーズ『クライムカーナ』の中で、フォード・マスタングをベースとしたフーニコーンでパイクスピークを登ったことがあるが、総合優勝を狙うのは今回が初めてとなる。
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