技術士一次試験の勉強を進めるうえで気になることのひとつが、過去に出題された問題(過去問)の内容。
一口に過去問集といっても種類がたくさんあり、自分に合った教材を見つけるのは難しいものです。
「どれを買えば良いのかわからない」「そもそも、何を基準に選べばよいかわからない」という方が多いのではないでしょうか。
このコラムでは、技術士一次試験の受験を検討している方におすすめの過去問集を紹介します。過去問集を使った学習のポイントも参考にしてみてください。
目次
技術士一次試験のための過去問の選び方
技術士一次試験は、マークシート形式(五肢択一式)で行われます。
一次試験は、過去問とよく似た問題が出題される傾向です。過去問集で対策を行えば、独学でも合格するチャンスはあるでしょう。
そこで重要となるのが、過去問の選び方です。ここからは、「現行の試験制度に対応しているか」「解説が充実しているか」など過去問を選ぶときのポイントを解説します。
現行の試験制度に対応しているか
一次試験は、その年によって試験内容が変更となることがあります。平成25年度では、共通科目という科目が廃止になりました。現在の一次試験科目は、基礎科目、適性科目、専門科目です。
過去問集を買うときは、現行の試験制度に対応しているか必ず確認しましょう。
解説が充実しているか
解説部分が充実している過去問集を選びましょう。解説が少ない過去問集はあまりおすすめではありません。
解説を読んで疑問を解消し、正しい知識をインプットすることが合格への近道だといえます。はじめて資格試験に挑戦するのであればなおさらです。
ある程度問題を解けるようになったら、日本技術士会の過去問で今の力を試してみるのも良いでしょう。ちなみに、過去問は無料でダウンロードできます。
技術士一次試験におすすめの過去問
ここでは、全技術部門共通の基礎科目と適性科目のおすすめ過去問集を紹介します。
2021年版 技術士第一次試験基礎・適性科目 完全解答(オーム社)
「2021年版 技術士第一次試験基礎・適性科目 完全解答」は、7回分の過去問に加えて、令和3年度の予想問題も収録。
さらに付録がついており、一次試験に関連する法案(技術士法、個人情報保護法、公益通報者保護法、特許法等)も載っています。
問題を解いている最中に、気になった法案をすぐに見返すことができます。過去問の詳しい解説が知りたい人におすすめです。
技術士教科書 技術士 第一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト 2021年版(翔泳社)
「技術士教科書 技術士 第一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト 2021年版」は、15回分という過去問数の多さが魅力。より多くの過去問に取り組んで自信をつけたい人におすすめです。
こちらは、電子書籍版も用意されており、スマートフォンやタブレットで閲覧することも可能。通勤時間やランチ休憩の合間など、ちょっとした隙間時間を使った学習にも向いています。
らくらく突破 2021年版 技術士第一次試験[基礎科目・適性科目]過去問題(技術評論社)
機械部門の技術士が執筆した過去問集です。解説が丁寧でわかりやすいと、口コミでも高評価を得ています。
「らくらく突破 2021年版 技術士第一次試験[基礎科目・適性科目]過去問題」は、7回分の過去問と解説が収録されています。
過去問7回分+本年度予想 技術士第一次試験基礎・適性科目対策 ’21年版(秀和システム)
建設部門の技術士が手がけた過去問集です。本のタイトル通り、7回分の過去問と解説に加えて令和3年度の予想問題が一冊にまとまっています。解答用紙もついており、実践形式で試験対策できるのが特徴です。
過去問で学習するときのポイント
最後に、「時間を測る」「学習時間の配分を考える」といった過去問集で学習を進めるときに意識すべき3つのポイントを解説します。
繰り返し過去問を解く
実施年度の新しいものから、過去問を解いてみましょう。
過去問を繰り返し解いているうちに、「すんなりと正解できた問題」「まったく解けなかった問題」など、自分の得意な分野とそうでない分野を把握できるようになります。
合否基準を意識した学習時間の配分
一次試験の合格ラインは、「基礎科目」「適正科目」「専門科目」のすべての科目で50%以上の得点をとることです。合格ラインを意識し、苦手科目と得意科目の学習時間を決めましょう。
時間を測る
過去問を解くのに慣れてきたら、時間を測ってみましょう。
試験と同じ時間で問題を解くことで、「先に解く問題」「時間をかけてじっくり解く問題」というようにペース配分を掴めるようになります。本番でも慌てることなく試験に挑めるのではないでしょうか。
ちなみに、技術士一次試験の試験時間は、基礎科目と適正科目が1時間、専門科目は2時間です。
まとめ
一次試験合格は、技術士資格を取得するための大きな一歩です通。できるだけ早く一次試験に合格して、二次試験の準備にとりかかりましょう。
はじめて資格試験に挑戦する方は、オンライン講座の受講がおすすめです。