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2008年08月15日 古墳巡りGadget
 ■ iPhone 片手に古墳巡り

7月11日、iPhone 3G発売日に、原宿・表参道にて徹夜で15時間以上並んでiPhone 3G 16GB黒を手に入れた。
昨年6月の米国での発表以来、一日千秋の思いで日本での発売を待ち望んでいただけに、嬉しさもひとしおである。

これ迄、iPhoneから通話機能を除いたヴァージョンであるiPod touchを来るべきiPhone日本上陸に備えて、予習的に使ってきたが、古墳巡りの友として、Map機能等中々便利な機能を有している端末であった。
ただ、ネットに繋いでいないと使えない機能も多く、その点を補うために、EMobileのWindows Mobile端末を購入し、これをWifiルーター化させることでTouchをiPhoneのように外でも常時ネット接続できるようにしたりしてきたのだが、iPhone購入でこうした2台持ちの面倒臭さからも開放である。

更にiPhoneにはGPSと200万画素のカメラが内蔵されており、Map機能が更に充実するとともに、写真撮影と簡単な加工迄、一台の端末でこなせるようになった。また、3G経由で自宅パソコンにもアクセスできるので、自宅パソコン内に予め資料を放りこんでおけば、電波が届く範囲であれば、いつでもどこでも必要な資料を閲覧できる利便性は非常に高い。 正に古墳巡りのサポートデバイスとして、最適な端末ではないかと思う次第である。

昨日、高崎市内にある妻の祖父母宅へ、何年かぶりで出かけることになった。
以前、昇寛さんのOFF会で高崎〜前橋界隈の古墳巡りをした際に、何となく見覚えのある道を通ったので「もしや?」と思い、改めて地図を確認してみると、保渡田古墳群&かみつけの里史料館のスグそばで、歩きでも行ける程度の距離であった(笑)。
折角なので、お盆の行事が始まるまでの間の時間を利用して、iPhone片手に保渡田古墳群を一巡りしてみることにした。

自宅から高崎までは、122号〜125号〜17号という感じで北上していくのだが、蓮田の十三塚、騎西の玉敷神社、行田の小見真見寺古墳等、沿線に古墳&古墳跡がちらほら見える。
まずは通りすがりに深谷市内の17号沿いにある玉井古墳群の一基を激写。

次に旧岡部町の17号沿いに現れる蛇喰古墳を激写。
この古墳には今年の正月に訪れているので、1月5日のエントリーを参照されたし。

無事高崎に到着し、お茶等を頂いて一服した後、早速保渡田古墳群へ。
車で10分とかからぬ距離であった。
まずは全長96mの八幡塚古墳を目指す。

八幡塚古墳は葺石や埴輪も整備され、ほぼ築造当時の姿に作りなおされている。
そもそも葺石を装備した大型前方後円墳が殆んどない埼玉や東京では決して拝めない光景で、この点は群馬が羨ましい。

八幡塚古墳墳頂にてiPhoneのMAP(Google MapのiPhone版)を起動!
GPSにて現在位置を取得すると、自動的にその周囲の航空写真が表示される。
正に、今、八幡塚古墳上にいるのを確認できる。

後円部地下には展示室が設けられており、発掘された石棺が展示されている。
iPhoneにはフラッシュはついてないのだが、薄暗い所でもこれだけ写っていれば、まず問題はなさそうだ。

続いて全長108mと群中最大の井出二子山古墳へ。
この日は気温が高く、太陽を遮るものが殆んどない八幡塚〜二子山周辺はちとしんどかった。

二子山古墳も八幡塚同様に築造当時は葺石が葺かれ、埴輪が列をなしていた筈だが、こちらは墳丘上の樹木を伐採するに留まっており、葺石は復元されていない。今後整備されるのだろうか?

後円部から前方部。
この階段、ピッチが小さく、足が28cmの私にはちと歩きづらい。段差が見にくくて前回同様今回も転びそうになった。

二子山墳頂でMAP起動。
丁度写真の継目にあたっており、乱れてしまっているのが残念。
普通の携帯でもGoogle Mapを利用することは出きるが、大きな画面&指先で自由に拡大縮小ができるiPhoneの方が操作は楽である。

二子山を後にし、薬師塚古墳へ。
全長105mの前方後円墳で、保渡田古墳群の3基の前方後円墳の中で一番最後に築造されたと考えられている。
こちらは寺の敷地内にあるため、殆んど整備はされておらず、樹木が茂っている。

前方部北西端から後円部を望む。
こちらから見ると前方後円墳特有のくびれを見ることができる。
このあたりは樹木があるので、太陽が遮られ、こういう陽気の時は涼しくて有りがたい。

墳頂には石棺が展示されている。
蓋は破壊されているものの、身の方には移動させる際に縄をかけた縄掛突起が残っている。

後円部上から前方部を望む。
前方部南側(写真左側)は、寺の建物によって削られている。

八幡塚古墳墳頂にてMAPを起動。
こちらも衛星写真の継目上にあたっており、二子山以上に残念なことになっている。

最後にかみつけの里駐車場にて、保渡田古墳群の全景を確認。
今回は全て場所が分かっている古墳を巡ったのだが、はじめて行くような場合には、事前に場所をプロットしておくと便利だろう。
写真も撮れるし、場所も分かるし、航空写真も見られるしで、その気になれば、iPhoneオンリーの殆んど手ブラで古墳巡りを敢行することもできそうだ。

投稿者 Toyofusa : 2008年08月15日 19:40 Twitterにポスト Tumblrにポスト

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