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2007年12月15日 埼玉県の古墳
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本日は近場の「古墳かも知れない物件」を見て回った。 まず午前中は見沼区蓮沼の県道2号線脇にある「大塚」を見学。地元では「大塚山」と呼ばれているらしい。 第2産業道路を大和田交差点で右折し、県道2号線に入ると割とスグに、右手のセブンイレブンの裏手あたりに、一見してそれと分かるマウンドが見えてくる。 『新編武蔵風土記稿』には残念ながらこの塚についての記述はないのだが、この辺りの旧地名は「蓮沼」「猿ヶ谷戸」といったものであったようだ。前者は湿地、後者は台地に切れ込んだ谷間とどちらも「水」を連想させる地名であるが、それに反してこの塚のある辺りは台地の只中という立地である。西の見沼低地からも、東の綾瀬川沿岸の低地からもそこそこ距離があり、古墳の立地としては疑問を感じる部分もあるのだが、古墳時代の土器が出土しているらしく、古墳説が唱えられているようだ。 |
この大塚の東北約2kmの綾瀬川右岸の東宮下地区からは古墳跡と埴輪が検出されている。一方、西方約2kmの見沼の谷を挟んだ対岸の武蔵一宮氷川神社境内から大宮公園、土呂町にかけてはかつて円墳と見られる多くの古墳が存在したことが知られており、大塚がある台地を含め、周辺の台地上からも古墳時代の集落跡が見つかっているようだ。集落があったのならば、台地のド真ん中とは言え、古墳があっても不思議ではない訳のかも知れない。 ま、例え古墳ではないとしても、こんな大きな塚が残っているとは、県南もまだまだ捨てたものではないと思い直した次第である。 |
投稿者 Toyofusa : 2007年12月15日 23:17
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