あとは「その土地の近くの○○山、○○海岸に行ったことがある」などという自分主人公の話を少しして、気まずく終わるというパターンを多くの人が経験しているのではありませんか。
「もの」「場所」を主人公にした話が、なぜ広がらないのか。
それは、そこに相手のエピソードがないからです。話がとても上手な人ならば、気を利かせて「へぇ、そうなんだ」と感心するエピソードにつなげることもできるでしょうが、それには豊かなコミュニケーション力が必要になります。
「もの」や「場所」だけの会話は、なかなか広がりにくいものなのです。
話が広がりやすいのは
お互いのエピソード・トーク
一度目は話すことがあっても、二度目に同じ人に会うと話すことがなくなるという話をよく耳にします。
これは「もの」「場所」でしか話ができない人の必然と言えるでしょう。
一度目で互いの情報を全て話し終えているので、もうそれ以上話すことがなくなったのだと考えられます。
対して、相手主人公の話がうまくできた時はどうでしょうか。
たとえば、仕事の話になった場合。
「朝、私は仕事のエンジンがかかるまで1時間ぐらいかかるんです。○○さんはいかがですか?」
と問えば、出てくる話は、お互いのエピソードになるのです。