昨日はぞろ目なし
ラスレス
>無題Nameとしあき 22/05/19(木)01:30:38No.17082297+
>ラスレスならコロナお嬢様の衣装がバニーガールになる

こんばんわ部長

敢えて！寝る！

　「インターミドルチャンピオンシップ？」
ナカジマジムの奥にある選手ジム内
フーカと最近はナカジマジムで合同練習する機会が増えたリンネ
2人が練習中にアインハルトから聞いたのはフーカにとって聞き慣れぬ単語だった
　「フーカは馴染みが無いのは当然かもしれませんね
　　インターミドルはあなた達が参加したウィンターカップとは別物の大会ですから」
アインハルトが2人にインターミドルの話題をしたのには理由がある
　「実はもうじき今年のインターミドルの参加申請が開始されるんです」
このナカジマジムの面々やトップファイター達が参加した格闘技の大会
今年もその大会への申請するタイミングが近づいてきたのだ
　「確かアツェレイ選手が初めて世界王者になったのが…」
　「そう、それがインターミドルです
　　私達は今年も参加をする予定になっていますが2人はどう考えているか聞きたくて」

エリオとフーカと大会と＜明日への希望＞

　「ハルさん、ワシインターミドルがどんな大会なのかよく分からないのですが」
　「インターミドルは分類としては『総合魔法戦競技』です
　　デバイスや魔法の使用が大々的に認められているのが大きな違いですね
　　剣・槍・棒・斧と言ったデバイスで戦う選手も多いです
　　中には銃型のデバイスを駆使する射撃型の選手もいますよ？」
フーカはデビューしたのが格闘競技であるウィンターカップ
リンネは参加自体は経験があるが戦闘スタイルとしては格闘競技の方が向いている
故にジルの方針としては格闘競技を中心に出場していた
　「あとは10歳から19歳までなら誰でも参加する事が出来ます
　　そこにはU-15やU-19と言った区別はありません
　　なのでU-19のトップランカー達とも戦う機会があるのがインターミドルです」
　「つまり…レイさん達と…」
公式試合でアツェレイやジーク、ヴィクターと言った上位ランカー達
そんな猛者達と戦えるかもしれないと考えたフーカは思わず身震いしていた
それが恐怖からくるものか、期待からくるものかは自分でも分かっていない

　「フーカ、あなたはこれまで格闘競技選手としての練習を積み重ねてきました
　　ですがインターミドルは総合魔法戦競技
　　勝手が違います、相手はバンバン魔法で攻撃してくる大会です
　　そんな大会に挑む気持ちはありますか？」
　「ハルさん……ワシは……」
フーカは魔法そのものの素質は高い方であるとアインハルトは見ている
しかし肝心のフーカは魔法が得意ではない
インターミドルに参加しても覇王流のファイトスタイルのみで戦うしかないのだ
かと言って同じ条件で戦っているアインハルト程覇王流に長けている訳ではない
それはあまりにも不利であると言える
　「ワシは参加してみたいです…
　　どこまで通用するかは分かりません、何も出来ずに負けるかもしれません
　　ですが…またハルさんや…ヴィヴィさんやミウさんや…
　　レイさんと戦う機会があるかもしません
　　そんな機会は次望んだっていつ得られるか分かりませんから」

　「私もフーちゃんと同じです、参加してみたいと思います
　　今の私の力がどこまで通用するのかを試したい
　　それにU-19の選手達と戦える数少ないチャンスでもありますから」
　「なるほど…あなた達の気持ちは分かりました
　　リンネ選手はこの事をジルコーチと話し合うのも忘れずに」
　「はい」
　「フーカは初めてのインターミドル参加となります
　　その為にも覚える事がいくつもありますから覚悟しておいて下さいね」
　「お…押忍」
アインハルトはいつも通りの喋り方をしているがフーカには分かっている
これは今まで以上にトレーニングが厳しくなる前触れだ
内心恐ろしいと思いながらもフーカは妙な高揚感を覚えている
それは自分よりも強い相手と戦えるという事から来るものだろうか

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