INVENTING FOR LIFE
人々の生命を救い、人生を健やかにするために、挑みつづける。
最先端の医薬品の創造。それは長く険しい道のりです。
懸命な研究開発の99%以上は実を結ばない現実。
でも、決してあきらめない。
あなたや、あなたの大切な人の「いのち」のために、
革新的な新薬とワクチンの発見、開発、提供を私たちは続けていきます。
ブランディング・ムービー
Full version(2分)
「挑む。」に込めた想いとは?
INVENTING FOR LIFE
INVENT(発明する)という言葉には、様々な疾患の治療を行う新薬を開発するために、革新する(INNOVATE)だけでは実現できない、全く新しいものを創りだしていく、という私たちの強い想いを表明しています。また、INVENTING FOR LIFEの「FOR LIFE」とは、「人々の生命を助けるために研究開発を続ける」という意味と「永遠に研究開発を続ける」という2つの意味を込めています。
INVENING FOR LIFEは、画期的な新薬とワクチンを発見、開発、提供するという、創業当初から変わらない我々のミッションを示しています。米国本社の創業者の息子であり創成期に社長を務めた、ジョージ・W・メルクは、「薬は利益のためにではなく、患者さんのためにあるのだ」という言葉を残しています。そして、私たちは、彼の言葉を100年以上守って、革新的な医薬品とワクチンを患者さんに届けつづけてきました。
CONCEPT(コンセプト)
革新的な新薬の開発には10年以上もかかり、99%以上は実を結ばない、という厳しい現実があります。その困難に立ち向かう我々のチャレンジ精神を表現するため、ブランディングムービーのコンセプトとして私たちが選んだのは「ケイビング」です。
「ケイビング」とは日本各地、世界各地の洞窟を巡り、未知なる生物や地質現象を発見するための探検です。
世界にはまだ誰も入洞したことのない洞窟や、全容が解明されていない洞窟が多く残されています。洞窟の内部は非常に細かく枝分かれしており、そのほとんどは行き止まりです。ひとたび行き止まりにぶつかってしまうと、来た道を戻る他はなく、また元の場所から別の新しい道を探します。この繰り返しが洞窟探検です。
気の遠くなるような道のりですが、洞窟探検家(ケイバー)たちは、困難に屈することなく、新たな発見を目指して探検を続けています。
QUEST(探求)
新薬の開発も「ケイビング」と同様に、まだ見ぬゴールを目指してひたすら探求することが求められます。可能性を持つ候補分子が、新薬となって世の中に発表される可能性は約3万分の1。
そのほぼ全ては日の目をみることはありません。
しかし、洞窟探検家と同様、MSDの研究者たちは屈することなく、新薬を待っている世界中の患者さんのために新たな発見、新薬の開発を目指して研究を続けています。
PURSUIT(追求)
地中の奥深くまで探検するケイビングは、地球という1つの生命体の内部に入り、調査する研究でもあり、このことは、人体や疾患の仕組みを丹念に研究し、新薬を開発する過程とも似ています。
洞窟探検家や研究者たちが夢見る、人類が未だ到達していない場所への道のりは、神秘への追求そのものです。
洞窟探検家が困難の末に辿り着いた、青く美しい輝きを放つ泉を見つめる様は、生命の神秘に恍惚となる研究者たちの姿と重なります。
LOCATION(ロケーション)
今回、ブランディングムービーの撮影を行ったのは鹿児島県、沖永良部島(おきのえらぶじま)の大山水鏡洞(おおやますいきょうどう)。
沖永良部島には日本有数の洞窟が点在しており、その1つでもある大山水鏡洞は特に美しい洞窟として知られています。
そして大山水鏡洞の最深部にあるのがリムストーンプール。
リムストーンプールは石灰岩から溶け出した成分が少しずつ再石灰化し、長い時間をかけ縁ができて生まれた天然のプールです。
その完成には1億年以上の長い年月がかかると考えられています。
BEHIND STORY(撮影後記)
この場所での撮影は困難の連続でした。機材を背負い、狭い岩の間を潜り抜け、腰まで水につかりながら撮影を行いました。ブランディングムービーのような動画の撮影は前例がなく、思い描いたシーンを撮影できるまで何度も失敗を重ね、ようやく完成しました。
この過程はまさに研究者たちが日々経験し、乗り越えていく過程に似ているのかも知れません。
困難に挑み続けることの厳しさと素晴らしさを、改めて実感することができました。
このブランディングムービーを通じて、地球が生み出した美しい映像と共に、人々のかけがえのない生命と人生の大切さ、そしてそれをサポートする新薬の開発へ挑むMSDの想いが伝わることが私たちの願いです。
洞窟探検家 吉田勝次氏からの コメント
今回の撮影は日本の洞窟探検の第一人者である吉田勝次氏が監修しています。
その吉田氏にケイビングの魅力と新薬開発との共通点について伺いました。
ケイビングは入口の探索から始まり、ロッククライミング、潜水の技術も駆使し、時には数週間以上も地底を彷徨うこともある、想像以上に過酷で地道な活動です。
地底をコツコツと探索し続けても、ほとんどはあっけない行き止まりで終わってしまうのですが、まれにご褒美のような美しい空間に遭遇できることがあります。このように、人類が未だ見たことがない地を発見できることがケイビングの最大の魅力です。
ケイビングには登山における頂上のようなゴールはありません。美しい空間は1つのゴールと言えるかもしれませんが、探検の度に新しい通路や空間が見つかるため、ゴールは自分で決めるしかありません。
MSDは新薬の開発に挑戦し続けている会社だと聞きました。途方もない時間をかけて研究開発を積み重ねていく。洞窟探検のプロセスとも似ていて面白いなと思いました。未知、未踏の地は足を進め、挑み続けた者だけが見ることができる、という世界観に共感します。
人の文明は、安全で便利な暮らしをしたいという思いで発展してきました。その中で健やかに暮らすというのは今一番幸福なことだと思います。MSDには多くの人々を救う素晴らしい新薬を探し出してほしいと思いますね。
この動画を通じて、未だにこの世に存在しないモノを発見していくことの難しさと厳しさ、そして「生命を救う新薬の開発」の意義が伝わるとうれしいです。