- 1二次元好きの匿名さん22/01/16 21:26:26ステゴ産駒は受け|あにまん掲示板そうだよな?bbs.animanch.com
このスレの素晴らしいssで二人(2頭)の組み合わせに堕ちたので、史実のエピソードやウマ娘化した時の妄想を教えてください!!!!!!
中の人はオジュウ受け固定気味です
- 2二次元好きの匿名さん22/01/16 21:28:34
オジュウは平地で全然走れてないけど、アップはダートの全日本2歳優駿3着って所がいいんだよね
- 3二次元好きの匿名さん22/01/16 21:34:36
あのスレ結構な人の性癖開拓したんやな......
こう...アップくんの方が体でかいの良いよね...... - 4二次元好きの匿名さん22/01/16 21:36:34
片方が牝馬なら配合できそうなくらいクロスしてないのがめちゃくちゃ面白い
- 5二次元好きの匿名さん22/01/16 21:49:42
調べても気性についてとか出てきにくい気がするんだけどそういうのってどう探せばええん?
- 6二次元好きの匿名さん22/01/16 21:59:04
- 7二次元好きの匿名さん22/01/16 22:04:07
- 8二次元好きの匿名さん22/01/16 22:08:01
- 9二次元好きの匿名さん22/01/16 22:14:58
- 10二次元好きの匿名さん22/01/16 22:24:13
この2人ってさ...もちろん史実でも娘でもいいんだけど、BLも良くない...?デカくて優しい白いの×筋金入りの賢いヤンキーなんて覇権じゃん...
破天荒な奴に勝てなくて劣等感グツグツに煮詰めた優しいのがいよいよ爆発して勢いで組み敷いた時、思ってたよりずっとビビってて興奮しちゃうのいいじゃん... - 11二次元好きの匿名さん22/01/16 22:30:17
良い!!!!!!!!(大声)
- 12二次元好きの匿名さん22/01/16 22:30:50
- 13二次元好きの匿名さん22/01/16 22:33:39
「マジで嫌い」はカップリングなんすよ
- 14二次元好きの匿名さん22/01/16 22:39:40
- 15二次元好きの匿名さん22/01/16 22:39:47
- 16二次元好きの匿名さん22/01/16 22:40:22
えっ投げてくれるんですか!?ヤッター!!!
- 17二次元好きの匿名さん22/01/16 22:40:25
なんで未完成の怪文書書きが二人居るんだよ!?
- 18二次元好きの匿名さん22/01/16 22:40:48
- 19二次元好きの匿名さん22/01/16 22:41:23
別にCPで必ずしも仲が良い設定にしなくても良いんですよ…?
世の中にはラブラブしてるのよりバチバチしてる方が似合うCPもありますし、自分が「マジ嫌い」で書くのが正解と思ったらそれが自分の中での正解で良いのです…
- 20二次元好きの匿名さん22/01/16 22:41:35
- 21二次元好きの匿名さん22/01/16 22:41:41
カップリング界隈での嫌いは好きになる
- 22二次元好きの匿名さん22/01/16 22:42:22
ステゴ産駒スレに突然投げたのも無粋かなと思ってたんだ、SSスレとかじゃないわけだし…初めて怪文書かいたからルールとかわかんなかったんだ
でもみんな褒めてくれてうれしかった ウマカテって優しい人多いんだね
- 23二次元好きの匿名さん22/01/16 22:43:56
- 24二次元好きの匿名さん22/01/16 22:45:10
どっかの豆粒ドチビほどとは言わないが、とても大人しいなんていえないたちなのは自覚している。豆とは違って体もでかい、必然喧嘩も強かった。親譲りの頑丈さもなかなかのもので、この頃はレースでだって快勝続き。王者の名を欲しいままにする俺に怖いものは無かった。そう、無かったのだ。
『あん?勝つに決まってんだろ。俺の宣伝準備でもしときな』
『勝負になるのが何人いるかね。ま、百人かかってきても捩じ伏せてやるさ。懇切丁寧にな』
『……可能性があるとするならァ?そりゃ、一人しかいないだろうよ───』
…いやいや、誤解してもらっちゃ困る。有力なライバルを警戒こそすれ、この俺が恐れなどするものか。個人としての評価で言うなら尚更だ。なにせおっとりした優等生、飛越も丁寧で綺麗、「オジュウと違って」そんな文言はとうに聞き飽きている。実際俺からすればくそ真面目で誠実なやつで、宣言通りの凱旋と誉めそやす歓声に気分が良くなってたとは言え、この俺がホイホイ連れ込まれてやったのもそのせいだ。脅しつけてやろうとか、はたまた脚かどこか壊そうとか、そういうたちの悪い無体は絶対にしないと───“絶対”?はてさて俺の肩書きのほかにそんなものが存在するだろうか。それこそしない。そうだろう?あの日以来ずるずると続いているこれが、無体でなくて何なんだ。
「私ほどあなたの走りを近くで見ているひともいないんじゃないでしょうかね。口さがない人たちは飛んでいないだとか言いますが、魅せるのは演者であって先にゴールを切るのが勝者でしょう。ふふふ、ね、ほら笑ってください、その顔も好きですけれどレースのあとの顔のほうが私は好きです。ねえ、ねえどうして笑ってくれないんです?」
こういう形で触れ合うようになっても、普段のアップになんら変化はなかった。あまりにもおだやかに平然としているものだから毎度夢だったかと疑うほどだ。そうして、夜が来て夢から覚める。ひとたび火がつくといつもこうやって滔々と謳いだすコイツはたぶんどっかイカれてる。そんなコイツに言われるままにぎこちなく笑ってみたり、かと思えば何に対してかわからない謝罪をしきりに繰り返す俺もイカれてる。 - 25二次元好きの匿名さん22/01/16 22:46:10
ああやっぱり誰かさんの言ってたとおり、あんまし真面目に走るもんじゃないかもな。全力で何かを追い続けるってのは、いついかなる時も狂気の沙汰だ。そんなもんの根源を体ん中に飼ってたら、いつのまにやら芯からこなごなに燃やされちまうんだろうさ。コイツみたいに。コイツにあてられた俺みたいに。
「は、…っは、はぁ……っ…アップ、っなあ、アップ……?」
「どうしましたか?私はここにいますよ。びっくりしましたか?いつも私はあなたの後ろだもの」
くすくす。弾ける視界に瞬いて、あばらを弾ませて息をする。まるで興奮が最高潮に引っ掛かったレースの最中みたいに。そうしてそこにはいつもお前がいる。今だって。頭から爪先まで溶け落ちそうに熱くて、鼓動は吐き気がするほどうるさくて。だから今もきっと走ってるんだろう。お前と走るのは嫌いじゃない。追われて先を走るのも、追いかけて食らいついてやるのも。嫌いじゃないんだ、アップ。
「そんな顔もできるんですね。ふふ、可愛い」
自分がなっさけねえツラしてることだけはわかる。派手に水濠ダイブキメたド下手クソの一年坊より酷いだろう。なにも純然たる暴力を突き付けられているわけでもないのにいつも逆らう気ごと叩き伏せられる、熱と狂気がどろどろに混ざり合ったその黒い瞳に。泣かせたい手つきで笑えと言う。悪意も憎悪もない無理難題を吐く。俺はそんなお前を知らなかった。
「…っぅ、…なん、だよ……なんなんだよ、お前……ッ」
「…オジュウさん?」
それが────怖い。
どうやら俺を泣かせたいらしいアップは今ばかりはとにかく俺の弱みを探り出すのが上手かった。いや案外口から全部出ていたのかもしれない。耳にくちづけた唇が、秘め事みたいにうっそりとささやいた。
「───あなたさえ居なければ」
脊髄に電流を流されたように、びくんと体が固まった。
…ちがう。お前はそうじゃない、はずだ。お前だけは。それともそう思いたいだけなのか?俺が?わからない。今までお前がどんな目で俺を見ていたのか、今となっちゃもうわからないんだ。
同期に、先輩に、後輩に、レースに、オジュウさえいなければ。それは賞賛だ。くだらない凡人どもの諦念に似た投げやりな称美。肩に引っ掛けて誇ったはずだ。それでも、だって、だって。
俺もお前を追ったんだ。
まだ俺が落ちこぼれだった頃。
わけもわからずに涙が出た。 - 26二次元好きの匿名さん22/01/16 22:46:45
「…夢を見たんです。あなたがいないレースの夢」
優しい声がした。
蝋のような肢体がゆっくりと覆い被さり、蜘蛛糸のような髪の感触が胸をくすぐって。
幼子にするように、背中をとんとんと叩かれる。
「そこでは私、怖いものなんてないんですよ。だってあなたがいないんだもの。私は王者のまま。走って走って、ゴールしたとき、視界にはだぁれもいないんです。いつも通り私が一番で…」
きれいでした。すごく清々しかった。広々としてなつかしくて。欲しいものがぜんぶそろっているような気がして、そして。
欠けていた。
「あなたさえ居なければ、こんなにならないんですよ、私」
眉を下げて、儚げに笑う。
「…責任、取ってください。ね?」
ああ、ああもうなんなんだ、めちゃくちゃじゃないか。ぐちゃぐちゃでわけがわからない。どうしてこんなことで受け容れてしまいたくなるんだ。嬉しいだとか馬鹿じゃないのか。屈服を屈辱と思わなくなったらおしまいだ、まるきり負け犬の思考だ、そんなことは許せなかった、許せない。許せないのに。
───結局。逃げを打った白ウサギちゃんの首根っこに齧り付くはずが、食われたのは俺の方だった。なんて、とんだ笑い話だ。 - 27二次元好きの匿名さん22/01/16 22:47:19
なんか問題あったら消すね 言い忘れたけどスレ主ちゃん脳焼かれてくれてありがとう
- 28二次元好きの匿名さん22/01/16 22:48:00
気性が荒いこと自体は分かってるんですけど、荒いといってもエミュするとなると様々なタイプに別れるじゃないですか、そのあたりがよくわからなくて(まあ幻覚なのでどう書こうが存在しない記憶なんですけど……)
- 29二次元好きの匿名さん22/01/16 22:48:41
待ってくれたまえ
言葉の洪水を
ワッと一気に
あびせかけるのは! - 30二次元好きの匿名さん22/01/16 22:49:10
できたぞ、マジで愛憎から愛を抜いたようなもんだがいる?
- 31二次元好きの匿名さん22/01/16 22:49:31
神
- 32二次元好きの匿名さん22/01/16 22:49:42
2歳はそこそこ希望があって、3歳はその分地獄で、4歳でやっと地獄の終わりを見つけて、5歳で希望を掴んで、10年の一人の天才と謳われて、皆に褒められて、認められて、そこに100年に一人の天才が現れて、6歳の終わり中山大障害では、君の圧勝劇で、まるで僕なんかなんか相手にならないと示されたようで、僕の全てを懸けた7歳の終わり中山大障害でも、君には敵わなくて、8歳の中山グランドジャンプでは、もはや前王者でもない僕をちぎり捨てた君は平地に行って、10万票も集めて、有馬記念なんかに出て、僕は、勝ちを譲ってもらったような8歳の終わり中山大障害で、走り切ることすらできなくて、僕がターフを去ってからも、君は障害では負けなくて、勝って、勝って勝って勝って、いざやっと負けたら、君も負けると知ったら、何故僕は勝てなかったのかと、もしかしたら、もし君が生まれなかったら、君の今居る場所に、僕が居たかもしれないかと思うと、黒い気持ちに塗り潰されて、気が付いたら、僕が君に初めて負けたレースで、僕が全身全霊をひねり出しても君に負けたレースで、僕が完走することすらできなかったレースで、君が復活劇を演じてて、それなのに君は僕を見下してるわけでもなく、僕なんて気にも留めないわけでもなく、尊敬なんかしてて、もう本当に僕は惨めでたまらないんだが、死んでくれないか?オジュウチョウサン。
- 33二次元好きの匿名さん22/01/16 22:51:20
- 34二次元好きの匿名さん22/01/16 22:52:43
すき!!!!!!!
- 35二次元好きの匿名さん22/01/16 22:53:33
…トウショウボーイとクライムカイザーの人か?
- 36二次元好きの匿名さん22/01/16 22:53:41
大種牡馬クロフネさんの息子はさぁ...
- 37二次元好きの匿名さん22/01/16 22:56:01
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん22/01/16 23:02:48
愛憎憎憎憎憎憎みたいなのだいすきありがとう
そして文体に覚えがあるな - 39二次元好きの匿名さん22/01/16 23:24:44
ステゴ産駒受けスレって偉大だったんだな…
- 40二次元好きの匿名さん22/01/16 23:30:16
新たな扉を開いてくれたステゴ産駒受けスレのスレ主やあのスレで概念をぶん投げてくれたあにまん民には感謝しかない
- 41二次元好きの匿名さん22/01/16 23:31:02
あのステゴ産駒受けスレで脳が焼かれました
アップ×オジュウも素晴らしすぎてこのスレ含めて妄想したり他スレ読むのが楽しすぎる - 42二次元好きの匿名さん22/01/17 05:53:15
- 43二次元好きの匿名さん22/01/17 06:59:57
かわいい……
- 44二次元好きの匿名さん22/01/17 13:14:58
ウマ娘だと良きライバルで切磋琢磨エンドになりそう
BLだとバチバチの愛憎でやるせない結末迎えそう - 45二次元好きの匿名さん22/01/17 14:26:57
- 46二次元好きの匿名さん22/01/17 15:32:35
良い……だいぶ和解した後アップからぼそりと呟かれるクソデカ感情……
- 47二次元好きの匿名さん22/01/17 19:52:42
知らない内にとんでもなく良い概念が出ている…(歓喜)
- 48二次元好きの匿名さん22/01/17 20:28:42
頼むから死んでくれお前が存在しているとこの世の理が狂うのだ(中山グランドジャンプ2016年-2020年)
するけどこれは敵わないと変に神聖視したりしないで食らいついていくのがいいんですよね
うん…?でも神を見るような憧憬を向けて神を引き摺り下ろすような背徳感を感じていてもいいな… - 49二次元好きの匿名さん22/01/17 20:49:33
絶対王者の絶対という冠を自分の手で取り外せることに興奮してるアップはいる
- 50二次元好きの匿名さん22/01/17 20:55:49
ド定番だけど、「あいつ(受け)のこの顔は自分だけ知っている」っていう関係良いよねぇ…
そしてこの2人ほどその関係が似合うカプもないよねぇ…(受けが気性難&絶対王者の激強イメージ持ち) - 51二次元好きの匿名さん22/01/17 21:13:29
2017中山大障害のアップの大逃げってスタミナ切れで馬群に沈んでも完走したら十分なレベルの博打だったから唯一オジュウチョウサンから本気で王者の座を奪い返しに行った馬なんだよ
あれで2着(僅差)なのがどれくらいすごいって去年のJCで闘魂注入されたキセキが馬券内に突っ込むようなもん
1着のアイツがマジモンのバグだったって話
- 52二次元好きの匿名さん22/01/17 21:46:31
- 53二次元好きの匿名さん22/01/17 21:59:25
- 54二次元好きの匿名さん22/01/18 07:44:51
- 55二次元好きの匿名さん22/01/18 12:43:15
引退済みのアップが怪我して調子落としたオジュウに上手な飛越を手取り足取り(意味深)叩き込んだら絶対王者が復活した概念はいかがでしょうか
- 56二次元好きの匿名さん22/01/18 13:04:42
Good……後方保護者面するアップ……
- 57二次元好きの匿名さん22/01/18 19:40:23
オジュウも最初は全然振るわなかったのがいいよね アップの6着とか背中見てた時期もあるんだ
経歴見ると改めて突然の覚醒が凄すぎるなんだこいつ - 58二次元好きの匿名さん22/01/18 20:34:26
並ぶどころか一気に追い抜いていく勢いなの良い
- 59二次元好きの匿名さん22/01/18 22:38:20
「お隣、良いですか?」
「ん」
反射的にそう返して、目線だけを目の前に向ける。黒い瞳と目が合うと、にこりと微笑まれた。
「敵情視察か?」
「いいえ?」
ただ貴方と一緒の時間を過ごしたくて。なんて、よくさらりとそういう事が言えるもんだ。
学生2人のランチタイムとはいえ、俺は盛り上がる話題なんてものを持ち合わせていない。自然とアップが話題を振って、俺がそれに答える、その繰り返しになった。
会話をしながらする食事は箸が進む。主食の皿を空にして箸を置くと、目の前のアップの視線がプレートに吸い寄せられていた。
「……さくらんぼ、苦手なんですか」
「いや、別に」
苦手でも好きでもない。出されたら食べるし、無ければわざわざ頼むほどでもない。俺が頼んだセットメニューに付いてきただけだった。
「食いたいなら食っていいぞ」
「いいんですか?ではお言葉に甘えて……
……そうだ、実は私、ちょっとした特技がありまして」
さくらんぼを茎ごと口に含んだアップは、何やらもごもごと口を動かしている。
暫くして舌を出すと、その先端には綺麗に結ばれたさくらんぼの茎が乗っていた。
「器用だな」
白い肌から覗くそれを見ていると、何故だかじっと見てはいけないような、妙な焦燥感に似た感覚に襲われる。そんな内心に気づかれないように目を逸らしたつもりだったが、くすくすと笑われていた。
……ああ、クソ。こんな時に限って、余計なことまで俺の脳は思い出しちまう。
アップと同じ芦毛のアイツが言ってたんだ。さくらんぼの茎を口の中で結べるヤツは、
「キスが上手って話はよく聞きますよね。……ふふ、もしかして想像しました?」
「うるせ……っ」
逃げるように席を立って、トレーを返却する棚へと大股で歩いていった。
あれはふと思い出しただけで、アイツの言うような想像なんてしていない。していないんだ。絶対に。 - 60二次元好きの匿名さん22/01/18 22:39:29
アプオジュの日常もの無いな……!?と思って書いた
- 61二次元好きの匿名さん22/01/18 22:39:50
最高 天才 祝福あれ
- 62二次元好きの匿名さん22/01/18 22:42:37
日常だよアップにからかわれてるの好き(好き)
- 63二次元好きの匿名さん22/01/19 03:55:18
一般ヒトミミ怪文書作者から質問
もうすぐアプオジュの話が書き終わるんだが、性別に困ってるんだ
上の方でBLも良いねってのがあったし一応元性別で書いてるけど、ウマカテだし女の子にした方がいいんだろうか(女の子にしたところで一人称、二人称が変わるだけだけど)
もしよかったら意見が欲しい - 64二次元好きの匿名さん22/01/19 07:27:59
- 65二次元好きの匿名さん22/01/19 07:42:45
オジュウはスローペースだとかかっちゃうからアップ(タマモプラネットとかも)が引っ張ってくれたおかげで絶対王者でいられたってやつ好き
- 66二次元好きの匿名さん22/01/19 14:40:16
「オジュウさん、こんにちは。お帰りですか?」
出た。
げ、と心の中で舌を出す。今一番会いたくない相手が朗らかに挨拶してきたらそうもなるだろうよ。廊下のど真ん中、なんにも知らないジャリどもは遠巻きに色めき立ってやがる。王者の対峙ってか、もはや前も現も俺だろ。そういう意味じゃねえ?わかってるわ。
「そんな、無視しなくても。私はなにも喧嘩をしたいわけでは…」
喉が涸れてんだよ知ってるだろ白々しいのは見た目だけにしろ。「何の用だ」の意を込めて睨むと、口元に淑やかに手を当てて嘯いた。
「…昨日あなた、先に寝てしまったじゃないですか。私、さみしくて…」
言いたいことは山ほどあるが、とりあえずどこで何を言ってんだこいつ。何がキャーだジャリども、「やっぱり」ってどういうことだ。なにがしかの不名誉な勘違いをされていることだけはわかる、いったい俺が何をしたって言うんだ。
「ですから…今夜もし空いていたら、私の部屋でお話の続きをしませんか?」
ふわりと頬を染め、耳に吹き込むように囁かれて総毛立った。待てこいつ正気か?行くわけないだろ昨日の今日だぞ。いやそもそもそういう問題じゃ────
「ダッサイさんから頂いたお酒もあります」
は?ふざけるな。せしめるもんせしめたらすぐ帰る。絶対長居はしない。絶対だ。 - 67二次元好きの匿名さん22/01/19 14:40:59
これはアプオジュ逆認識されがち概念とクソチョロポンコツ絶対王者概念
- 68二次元好きの匿名さん22/01/19 15:50:25
ちょろかわ!!!!!オジュアプだと思われてるアプオジュ刺さりすぎる
- 69二次元好きの匿名さん22/01/19 16:03:34
逆だと思われてんのかわよ…
ダッサイさんは気づいてそうだしだしにつかわれた…って思ってそう - 70二次元好きの匿名さん22/01/19 16:19:35
また随分と業の深いスレだ…
- 71二次元好きの匿名さん22/01/19 17:21:26
- 72二次元好きの匿名さん22/01/19 18:51:06
- 73二次元好きの匿名さん22/01/19 20:13:38
オジュウはスローペースだとかかる……
つまり焦らされると自分からおねだりしてくる……ってコト!? - 74二次元好きの匿名さん22/01/19 20:15:47
オジュウ誘い受け概念か…尊い…
- 75二次元好きの匿名さん22/01/19 21:17:20
厩務員からおーちゃんと呼ばれる絶対王者(牡・10)
- 76二次元好きの匿名さん22/01/20 05:27:38
厩務員ソウルはあの世界だと家族あたりになるんだろうか
家族と電話している時に「おーちゃん」と呼ばれているのをステゴ産駒の仲間たちに聞かれてしまいしばらくおーちゃん呼ばわりされてキレるオジュウ……?
- 77二次元好きの匿名さん22/01/20 13:55:53
良い概念いっぱいで助かる
- 78二次元好きの匿名さん22/01/20 14:46:07
良いものを見させていただきました…素晴らしい
感謝しかない - 79二次元好きの匿名さん22/01/20 14:50:30
他のステゴ一族と居る時もアップと居る時も年下チョロイン可愛がられポジションにいるオジュウ…?
- 80二次元好きの匿名さん22/01/20 15:14:15
ちょっとSS書きたくなってきた
書いてくる - 81二次元好きの匿名さん22/01/20 16:57:42
「きみ、相変わらずの飛越ですねえ」
背後から聞こえた声に手を止めて振り返る。両手にマグカップを持った白い髪の男はさらに続ける。
「そんなんじゃいつか本当に大怪我しちゃいますよ」
「……」
いつものことだ。コイツに限らず、周りからももう何年も同じようなことを言われている。脚についた無数の傷に化膿止めを塗り込んでいく。
「コーヒー、飲みますか?」
「……そこ置いとけ」
はいはい、と湯気のたつマグカップを置きながら俺の隣に座る。おい、他にも座るところあるだろ。言うのも癪だから口には出さないが。
「僕はそんなに傷だらけになったことないですよ」
「傷だらけでも1番速ければそれでいいと俺は思うね」
「——……」
今度閉口するのは白い髪の男の方だった。
アップトゥデイト。10年にひとりの天才。
そして俺は100年にひとりの絶対王者。
俺は、こいつが引退した後も走っている。走り続ける。
王者とは、勝ち続けなければ。挑戦を受け、その全てを捻り潰す。その無数の夢の残骸の上にこそ玉座はある。玉座に座っていたければ、簡単な事だ。勝つしかない。そのために勝負服が裂けようと、脚に血が滲もうと、大した問題にはならない。 - 82二次元好きの匿名さん22/01/20 16:58:27
こうして俺の隣の“前・王者”サマは気を遣うが——やはり俺にはどうでもいいことだと結論づけた。
コイツは今何をしているんだっけ?……ああ、そうだ。そのお優しい性格と穏やかさを買われて人を手伝うだか何だか、そんな仕事に就いた。俺には一生拓かれないであろう未来だ。望みもしない。
そんなことをぼんやり考えていると、横から髪と同じような白い手が脚に向かって伸びていてギョッとする。
「ッおい!」
「早く塗らないと酷くなっちゃいますよ。…それにね、」
ぼく、君の脚が結構好きなんですよ。
こちらを向いた黒い目の感情が読めずにゾワゾワと背筋が総毛立つ。いつの間に俺の手から抜き取ったチューブから薬を指に出して、傷に塗って、を繰り返す白い指へと目を逸らす。こうなったらもう、好きにさせるしかない。そして、そうさせたのは俺自身であると自覚する。
「頑張って……勝とうと、あの時、たしかに勝てると思ったんですけど。きみってばすごく、すごく強いから——……」
黒い目は、傷から壁に掛けた勝負服へと視線を移す。
海老・袖白元禄の勝負服と、血と泥で汚れて破れた白いパンツ。その横には、もう袖を通すことはないと、額に入れられた黄・黒二本輪の勝負服。
「たまにね、きみに勝てたら。勝ち続けていられたら。そう思っちゃうんです。でも、そんな想像は幻で、ありえない事だって目を覚まさせてくれる。」
白い指先、丸く切られた爪が足の傷に突き立てられる。一度閉じて、また開いた傷から血が流れ出す。
「きみの走りを、あの飛越を、脚を見ると僕は夢から覚める気持ちになる。これは想像に過ぎない、ありえないことだってちゃんと分かるんです。———だから、これからも『ああ、これで良かったんだ』って、思わせてくださいね。」
黒い目が笑って弧を描く。今度こそ目を逸らすことは出来なかった。
湯気の消えたコーヒーは、黒い目と同じ底の見えない色をしていた。 - 83二次元好きの匿名さん22/01/20 17:01:06
書けました
去年の大障害の後くらいを想像してるつもりです… - 84二次元好きの匿名さん22/01/20 18:06:42
ああーっ良すぎる……ふつふつと奥でクソデカ感情が煮えている……
- 85二次元好きの匿名さん22/01/20 18:16:37
いいだろ?前王者と現王者だぜ?
- 86二次元好きの匿名さん22/01/20 18:17:19
ううううん好き
なんていいスレなんだ - 87二次元好きの匿名さん22/01/20 18:40:12
このスレSS供給多くない?定期的に投稿されてるの凄くない???
- 88二次元好きの匿名さん22/01/20 19:06:26
このレスは削除されています
- 89二次元好きの匿名さん22/01/20 19:10:08
- 90二次元好きの匿名さん22/01/20 19:11:58
神来てて笑う
最高ありがとうあにまんに投げてる場合か - 91二次元好きの匿名さん22/01/20 19:15:48
オワーッ!!!天才か!?!?!
- 92二次元好きの匿名さん22/01/20 19:17:17
この男前なオジュウが受けだと思うと…
なんていうか……その…下品なんですが…フフ… - 93二次元好きの匿名さん22/01/20 19:58:41
- 94二次元好きの匿名さん22/01/20 20:37:32
またSS書いちゃったから上げさせてくれ
下品な内容ですまない
玄関を開けた彼が僕を見て固まっている。
「おかえりなさい」
「何やってんだお前……」
「ただいまが先でしょう」
無視されてしまった。
トレーニング上がりで疲れているのか、それとも僕の勝負服姿に驚いているのか、普段よりも心なしか静かに荷物を置いた彼にずずいと詰め寄る。
明らかに嫌そうな顔をしている。片眉がピクピクと吊り上がる。
「懐かしいでしょう。この姿の僕は」
「別に懐かしむほど興味ねーよ」
「あの時の僕はちょーっと違う勝負服を着ていましたけど!興味ないとか嘘ですよね!普通は興味なかったらあんなに僕を追いかけてこないでしょ!」
「うっせーな勝つためだよ!誰が趣味でお前のケツなんか追っかけ回すかよ!」
ガルルルと獣の唸る声でも聞こえてきそうな形相で怒られた。じゃあなんで僕の家に転がり込んでるんですか?とは聞かない。(前に聞いたら口を聞いてくれなくなった)
「今日の晩ご飯はカレーです」
「そうかよ」
「きみが手を洗ってきたらすぐ食べられます。なので食べ終わったら僕の話聞いてくれますか?」
また無視されてしまった。とりあえずカレーを温めて夕食の準備をしておこう。勝負服の上からエプロンをつける。「カレーをイメージして黄色いのか?」とか聞かれちゃうかと思って待ってたのに、そんなことはなかった。そう、僕は黄色い勝負服を着ている。額に飾っていた勝負服。久々に着てみたら、ある願望が生まれてしまったのである。彼がいないと出来ないことなのでお願いを聞いて欲し——
「……あれ?オジュウくんお風呂入ってる?」
- 95二次元好きの匿名さん22/01/20 20:38:51
「で?話って何だよ」
カレーを完食、なんならおかわりまでしてくれた彼に話を振られる。
まさか覚えていてくれるとは思わなかった。お風呂も入ってご飯も食べて少し眠そう、かつ興味のなさそうな目で返答を待つ彼の目を見れずにいる。
「あ、あの……あのですね……、」
「どうせ“それ”でヤりたいとかだろ」
「え!?」
びっくりし過ぎて大声かつ立ち上がってしまった。
勢いでテーブルから落ちたスプーンが床で音を立てて転がっている。挙動がおかしい僕のお願いをお見通しの彼は麦茶を飲みながら僕を眺めている。
「ど、どっどっえ?どうしてそれを?」
「……いや当たりなのかよ」
ハァと大きいため息をついた彼の顔が見れない。恥ずかし過ぎる。だかしかし、一度芽生えた気持ちはどうにかして遂げたいものである。
「あの……ちょっとだけ、またきみに勝ちたいって気持ちが……」
あの……、と恐る恐る彼の顔を伺う。ちょっと笑いそうな顔になっている。てっきり僕は、「バカ言ってんじゃねえぞ。俺に勝ちたいならレース出てこい。お前プライドねえのか?」ぐらいはボロクソ言われる覚悟をしていた。それがどうしたことだろう。
「お前バカだな?」
「はい……」
「俺に勝つってのがそんなことでいいのかよ?」
「すみません……」
「———つまり、この勝負でも俺が勝てばいいわけだよな?俺が勝つに決まってんだろ。乗ってやるよ。待ってろ」
準備してくる。
そう言い残して彼は自分の食器だけ持ってキッチンへ行った。キッチンの後は廊下の奥のトイレに。そうしてリビングには勝負服の僕、僕のカレーの皿、床に落ちたスプーンだけが取り残された。 - 96二次元好きの匿名さん22/01/20 20:40:48
15分後、グロウランプのついたベッドルームには、……おお素晴らしいかな、ターフで目に焼きついた勝負服の彼。
「勝敗は?俺がへばったらお前の勝ちで、お前が出すもんなくなるまで搾り取られたら俺の勝ち。それで良いよな?」
僕が言い出した事だし、僕って情けない…っ!て思いながらお願いしたのに、彼の方がノリノリでちょっと置いていかれつつある。
置いていかれる僕を放置してダブルのベッドにゴムをばら撒く彼を見て、あっまた僕置いていかれちゃう……と落ち込み始めたところで腕を引かれてベッドに引き摺り込まれた。
〜2時間後〜
「———ぁ、あ″、ッは、ん、ン″、ひッ、くそッ、」
「…っ、あは、僕、スタミナだけはきみに負けませんよ?」
「、か、はッ、ア″、ー~~ッッ!!?、ヒっ、ッん″、ぉ″ッ…!!」
「…オジュウくん、僕の勝ちって認めてくれますか?きみの負け、でいいですか?」
「ぁ″、ッい、ぃい…っ!そ、ぇ…ッも、ヤ、だぁ、ッ」
真っ赤の耳たぶに水色のイヤーカフがよく映える。耳朶を甘噛みしながら聞くと、彼は呆気なく白旗をあげた。
僕の勝ち! - 97二次元好きの匿名さん22/01/20 20:53:49
- 98二次元好きの匿名さん22/01/20 21:07:17
- 99二次元好きの匿名さん22/01/20 21:09:36
供給が…供給が多い…!
ありがとう天才 - 100二次元好きの匿名さん22/01/20 21:15:42
- 101二次元好きの匿名さん22/01/20 21:18:13
- 102二次元好きの匿名さん22/01/20 21:19:23
早く見せて欲しいんだ
- 103二次元好きの匿名さん22/01/20 21:20:16
(ありがとう流すね)
王者不在の暮れの中山は、不気味な程に静かだった。
地面を蹄鉄が蹴る音。風が耳を掠めていく音。障害をひとつひとつ飛ぶ度に聞こえる、観客席からの拍手。
最後の障害を飛ぶ数メートル前で、私は三番手。ラストスパートを掛ける為に加速して、障害を飛び越える体制を作る。
障害前での加速は危険___そんな常識は、何時だって自他共に認める美しい跳躍で飛び越えてきた。だから、今回も。
追いかける黒い姿が居なくても、私は_____
「っ、……!」
跳躍した瞬間、足首から炎に巻かれているような感覚に歯ぎしりする。熱い、熱い、熱い!
重心が定まらずふらつくも、なんとか次の1歩を踏み出す。速度が落ちた私の後ろから、何人もの影が追い越していく。
ふらふらになりながらも、足を止めずにスタンド前まで走り続ける。私を躱して先頭に立ったあの子は、もうゴール前。
静かだったはずの中山レース場に、今になって様々な声が聞こえるようになってきた。
先頭で行われている上位争いに興奮する声。私を心配して名前を呼ぶ声。耳をつんざくほどの悲鳴。すぐそこから聞こえているはずなのに、遠巻きで見つめているような感覚になった。
「いや、だ」
どうして、どうして、どうして。今の今まで、1度も怪我なんてしてこなかったのに。
「……いやだ」
よりにもよって、貴方のいないこのレースで。負けるどころか、競走中止だなんて。
「っ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
心の奥底から絞り出したような咆哮。骨が軋む。全身が悲鳴を上げている。ほぼ根性だけで走っているようなものだった。
走れ。走れ。せめてゴール板だけでも越えろ。もう少しだけ持ってくれ。
涙も汗も撒き散らし咆哮を上げて走る私の姿は、とても優等生には見えないだろう。
悲鳴と歓声と、そして拍手の中、ゴール板を横切る。
「アップ!!」
……ああ、全く。怪我で頭までおかしくなってしまったんだろうか。
一瞬だけ、この場に居るはずのない王者の声が聞こえただなんて。明日走り終わった貴方に言ったら、きっと呆れられてしまうだろうな。
- 104二次元好きの匿名さん22/01/20 21:24:18
ちょっと良過ぎて今日死ぬのかもしれない
しんどい……好き…… - 105二次元好きの匿名さん22/01/20 21:35:00
アップのファッキンビッグエモーションは何度摂取しても健康に良い
- 106二次元好きの匿名さん22/01/20 22:54:04
ここ居ると本当人の想いは不滅だなって…
情熱さえあればみんなで尊い幻覚を見ることもできるんやね
おそれいった - 107二次元好きの匿名さん22/01/20 22:58:24
さんざんジジイ扱いされてるから気づけなかったけどステゴ産駒四天王では末っ子じゃん...
- 108二次元好きの匿名さん22/01/20 23:32:46
ダッサイ主催の飲み会で真っ先に潰れるオジュウのSSだれか書いてくだち
「飲み比べ?それももちろん俺が勝つに決まってんだろ」
↓
オジュウ「Zzz…」
ピロバロン「ええ…」
ルペール「弱過ぎます…」
アップ「そうなんですよ!勝つって言うと負けちゃうんですよねえ〜この間もですね、」
何か勘づいているダッサイ「ちょちょちょちょ先輩それ言って大丈夫ですか?それ俺ら聞いて良いやつですか?」 - 109二次元好きの匿名さん22/01/20 23:38:59
- 110二次元好きの匿名さん22/01/21 00:37:03
お酒飲んでるのさらっと流してたけど障害って割と歳の馬もよく走ってるから皆成人してる可能性あるのか…アダルティ…
- 111二次元好きの匿名さん22/01/21 01:59:57
- 112二次元好きの匿名さん22/01/21 02:06:03
楽しみ
- 113二次元好きの匿名さん22/01/21 02:40:42
明日朝時間なさそうだしもう上げちゃうわ
すでに2本SS上げてまたSSでスレ圧迫してすまない…でもこんなに創作意欲捗ることもそうそう無いんだ 許してくれ - 114二次元好きの匿名さん22/01/21 02:41:04
『あっもしもしィ?あんたがオジュウの保護者の人?』
———ことの発端は数時間前に遡る。
スマートフォンに通知音。新着メッセージが一件。
送信したのは彼、オジュウチョウサンである。
ー今日は兄貴どもと飯食って帰る。
それだけだった。そういえば以前、何人か兄弟がいると言っていた気がするなぁと思い出しながら返信を入力する。
「えーと……、分かりました。少し夜食を作っておくので冷蔵庫に入れておきます、鍵は持っていますか?……っと」
送信するとすぐさま既読と返信がくる。
ーお前は俺の保護者かよ
ー持ってるよ
文句を言いながらもキチンと答える彼を少しだけかわいいなと思った。
さて、今日の晩御飯を考えなくては。今日は彼がいないから自分の分だけ用意すれば良いか。ああ、でも夜食にも取っておきたいし…と考えながら冷蔵庫を開けた。 - 115二次元好きの匿名さん22/01/21 02:41:50
そして冒頭に戻る。
またしてもスマートフォンに通知音。彼から電話がかかってきた。どうしたんだろう、迎えが必要なのかな?と思いながら電話に出ると、
『あっもしもしィ?あんたがオジュウの保護者の人?』
「えっ?はい。はい?あの、どなたですか?」
『おれ?おれはゴールドシップ。オジュウの兄貴なんだけど。あんたにそう言う話しねーのこいつ?ふたつ上のお兄ちゃんですーよろしくねー」
「アップトゥデイトです。オジュウくんのひとつ上です。よろしくお願いします。オジュウくんに何かあったんですか?」
『……あんた面白いね〜!いやさ、兄弟で飯食ってたんだけど途中で飲み比べ始めちゃって。おれ達結構ザルっていうかワクっていうか?酒強くてさあ。ペース早かったのかオジュウ潰れちゃってさ〜』
彼の兄であるゴールドシップは喋り続けているが、正直半分ぐらいは頭に入ってこなかった。今も現役で走っている彼は家で酒類を口にしないし、まず弱いイメージもなかった。それに加えてあの彼の兄が、彼からは想像もつかないほど朗らかに喋るのも驚きだった。
『……でさ、送ってやるから家教えろって聞いたら、あんたに聞けって言うじゃない?んで、今こうして電話かけてるってワケ』
「あ、えと、迎えに行きますよ」
『や!大丈夫大丈夫。オジュウを手懐けたあんたに会ってみたいし。こっちにもドライバーがいるからさぁ』
誰がドライバーですか!と電話口からまた知らない男性の声がする。ひとまず自宅の住所を教えると、良いとこ住んでんねえ、と電話が切れた。そのすぐ後に動画ファイルと、「まあ待ってる間これでも見ててよ」というメッセージが送られてきた。そしてどうやら今から彼を送ってきてくれるらしい。 - 116二次元好きの匿名さん22/01/21 02:43:53
なんとなくソワソワしながらゴールドシップさんが彼を送ってきてくれるのを待っている。
初めて見るのだ。酔っ払った彼を。どんな顔をしているのか気になる。それに、彼の兄にも少し興味があった。寡黙で、無表情で、レースでは圧倒的な強さで全てをなぎ倒す彼が、兄に運ばれてくる。少し楽しみでさえあった。動画はまだ見れていない。どうせなら楽しみは長く取っておきたいタチだ。
その時、インターフォンが来客を知らせた。少し小走りに玄関へ出て行く。
「どーもどーも!さっきの電話ぶり!おれがゴールドシップ。んで、横のこいつは」
「初めまして。素敵な芦毛の髪ですね。僕はジャスタウェイと申します。」
「おまえ人の弟のかれぴ口説くなよなあ〜!おれの目の前でさあ!なんなん!?」
食い気味に挨拶をしてきたジャスタウェイと名乗る男と、芦毛なら誰でもいいんか!?と突っ込んでいるオジュウくんの兄。……かれぴというのは一体何だろう?
「すみません、あの……オジュウくんは?」
「あ?あー忘れてた!ほれ、起きろオジュウ!家着いたぞ!」
お兄さんが目線を下に向ける。
釣られて視線を下げると玄関の壁にしゃがんでもたれかかる彼の姿があった。うう、とか、あーとか、意味のない呻きを漏らしている。うわ、ほんとにこんなの初めて見た。というのが僕の感想である。 - 117二次元好きの匿名さん22/01/21 02:44:36
「中に連れて行くの、手伝いますよ」
「あっいえ!そんな申し訳ないので……僕でも運べるはずですから」
ジャスタウェイさんの申し出をありがたいながら断る。彼は僕より軽いので、運べるはずだというのは本心である。……なんとなく、僕の知らないオジュウくんを見た彼に、嫉妬したりもしたかもしれない。
「ほれジャスタ、そう言ってんだから水差すなって。帰んべおれらも」
じゃあな〜と去って行く彼らをありがとうございました!と見送る。しかし途中で兄だけが踵を返して戻ってくる。
「あ、ごめんごめん。聞き忘れてたんだけどさあ」
「何でしょう?」
「さっきの動画もう見た?」
「いえ、まだです」
「なーんだ。早く見てほしいね、おれとしては……。あとさ、オジュウのスマホのパスワードの0218て何?」
「——————僕の誕生日です……」
えっオジュウくん僕の誕生日パスワードにしてたの?
目の前のゴールドシップさんもえ〜っオジュウかれぴのこと大好きじゃん!とキャッキャとはしゃいでいる。かれぴの意味を何となく察した。
「いや〜良い話が聞けて満足満足。満足がてら教えちゃうけど、こいつ噛み癖すげえから。ちっちゃい時からキレると噛んでくるんだよな〜。マジで痛いから。あっあとこれおれの連絡先。かわいい彼女募集中なの♡良い子いたら紹介して♡」
言うだけ言って、連絡先の紙を手にねじ込んで走り去って行く。自分勝手なところは少しオジュウくんに似ているな、と思った。 - 118二次元好きの匿名さん22/01/21 02:49:25
「オジュウく〜ん……重たいですよ……」
玄関から彼をリビングまで引っ張ってきたは良いが、蹴躓いてソファに倒れ込んでしまった。僕が下敷きになった状態で。
酔ったオジュウくんあったかくてふにゃふにゃでかわいいな……や、でも噛むらしいんだよな……どうしよう……と考えている時、動画をまだ見ていないことに気づいた。少し首を動かすと、自分のスマートフォンが床に転がっているのが見えたので指で手繰り寄せて拾う。
トーク画面の動画をダウンロードしながら再生する。きっと彼は、酔いが醒めたらこの動画を消すだろうから。
『イェーイかれぴくん見てるゥ〜!?』
急に大声がしてびっくりした。この声はさっきのゴールドシップさんだ。音量を下げながら続きを再生する。僕の上で寝る彼を起こさないように。
『なぁなぁ〜オジュウ〜!うまくいってんの?ご飯おいしい?』
『ん……』
『ほーかほーか。かれぴのどういうとこがかっこいいん?』
『もうやめるッスよ〜。起きた時が怖いッス』
『オルフェ!ちょっと静かに!』
『……あきらめないとこ』
『ほら!答えてるだろ!あの大逃げのやつ?』
『おれに……かとうとしてくれるから』
すき。 - 119二次元好きの匿名さん22/01/21 02:50:12
大声よりもびっくりして手を離してしまった。顔に降ってきたスマートフォンと、かれの発言で二重の大ダメージだ。
すき。
え?僕を?オジュウくんが?僕のこと好きなの?
パニックが止まらない。顔に降ってきたスマートフォンからはその後も動画が流れ続ける。
『ドリジャの兄貴は呼んでないッスか?』
『呼んだって誰が止めるんだよ。俺は無理だね』
『まめちん頑張れよ〜。その巨体を生かしてさあ』
『先生以外が呼ぶな。お前オモテ出ろ』
『いやまめちん、先生ならオッケーって……え、ウワ、あそこいるのドリジャの兄貴じゃね?』
ガチャガチャ音がした後プツンと再生が終わる。
リビングに静寂が訪れる。彼の寝息だけが聞こえる。
こうしていると、普段の怖さが薄れて年相応の青年だ。僕の一つ下の、二つ上の兄に構われる弟。
ふふ、と顔を指でなぞると指先に固い感触。
「……え?」
彼の歯が、僕の指に食い込んでいる。
ーこいつ噛み癖すげえから。ちっちゃい時からキレると噛んでくるんだよな〜。マジで痛いから。
お兄さん、ほんとうですね。すごく痛いです。 - 120二次元好きの匿名さん22/01/21 02:50:32
それから彼の相手をするのは大変だった。
普段もすでに野獣みたいな獰猛さなのに、輪をかけて暴れるし噛んでくるし話聞かないし。指だけじゃなく腕、肩、首、と段々急所に近づいてくる攻撃に恐怖を覚える。20キロぐらい体重差あるし、抑え込めるはず……!と無理矢理抱き締めるような体制で上下逆転すると、今度は顔に噛み付いてきた。頬、鼻、と噛まれて、えっこれキスしちゃうんじゃ
—————————そうはならなかった。ならなかったのだ……。急にスイッチが切れたようにまた寝始めたのである。ホッとしたような、残念なような。
「……いつか、きみの口から直接言ってもらえると嬉しいですね」
今日のところは毛布をかけてそのまま寝かせてあげることにする。
髪をかき分けて額にキスをする。
おやすみなさい。良い夢を。 - 121二次元好きの匿名さん22/01/21 02:51:45
〜おまけ〜
オジュウ「なんか毎日『僕に言い忘れてることないですか?』って聞いてくるんだが」
ゴルシ『ええ〜知らんけど。動画見てないんか?見てみたらええんちゃう』
(オジュウがスマホを粉砕する音)
ソダシ「ええ〜好きな人に好きって言わせる方法?アップおじさんの他にに目が向かないぐらいメロメロにさせればいいじゃん」
アップ「いやソダシちゃんあのね……そういうアイドル的なのじゃなくてもっとオジサンにも出来そうな……あっ切れちゃってる」
(ソダシちゃんは8歳上のオジサンの惚気を聞かされそうな気配を感じた) - 122二次元好きの匿名さん22/01/21 02:53:05
噛み癖......そういうのもあるのか......!
- 123二次元好きの匿名さん22/01/21 06:57:30
- 124二次元好きの匿名さん22/01/21 07:23:13
朝から最高
いい概念だ - 125二次元好きの匿名さん22/01/21 07:33:04
オジュウ(何で俺の周りの芦毛は変なヤツが多いんだ……?)
アップ「?(ニコニコ)」
ゴルシ「?」 - 126二次元好きの匿名さん22/01/21 08:54:53
オジュウの好物は人を噛むことらしい
これを活かさない手はないと思って(活きてるとは言ってない)
小島友実『オジュウチョウサン こぼれ話』今週発売になった週刊競馬ブックで取り上げたオジュウチョウサン。 障害初戦で最下位の14着に敗れながら、絶対王者と言われるまでになったサクセスストーリーを取材…ameblo.jp - 127二次元好きの匿名さん22/01/21 15:30:58
逆にこんなポテンシャルしかない概念をなんで今まで全然見かけなかったんだ…ってなってんだけど俺の探し方が悪いの?
オジュウチョウサン×アップトゥデイトはアリでは?ってスレはそういえば前立ってたけど - 128二次元好きの匿名さん22/01/21 20:27:30
近所のシャドウシルエットお姉さんに今でも「おーちゃん」って呼ばれてるのを兄貴のゴールドシップから教えられる回のアップは最高でしたね...
- 129二次元好きの匿名さん22/01/21 20:36:21
- 130二次元好きの匿名さん22/01/22 00:46:11
ダッサイを挟みたい...誰か挟んで...
- 131二次元好きの匿名さん22/01/22 00:57:18
- 132二次元好きの匿名さん22/01/22 01:50:09
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん22/01/22 01:51:32
安価ミス
ダッサイのお酒エピソードの元ネタってどこですか!!それとも掲示板ネタですかね? - 134二次元好きの匿名さん22/01/22 02:05:11
ンッッ良い
- 135二次元好きの匿名さん22/01/22 02:26:25
- 136二次元好きの匿名さん22/01/22 02:33:38
- 137二次元好きの匿名さん22/01/22 03:55:50
- 138二次元好きの匿名さん22/01/22 11:38:35
ド深夜になに良いもん投げてんだ
ありがとう好き - 139二次元好きの匿名さん22/01/22 15:08:41
読んでて「はよお前ら付き合えよぉ!!」って思ってしまった…!そのぐらい良いSSでした…!
- 140二次元好きの匿名さん22/01/22 16:32:08
- 141二次元好きの匿名さん22/01/22 16:41:44
いると思う!
- 142二次元好きの匿名さん22/01/22 19:03:06
いる……
- 143二次元好きの匿名さん22/01/22 20:56:55
原作を鑑みると唐突に飽きて練習放り出してわざと目につくとこうろうろして誰か迎えに来るの待ってたり
自分で汚したのに「汚れたんだが?」みたいな顔で洗えと要求してきたり
今回はちょっとやらかしたな…ってとき甘えて機嫌取ろうとするけどすぐ忘れてまったく同じことやったりするオジュウだっているんだね
あざとい - 144二次元好きの匿名さん22/01/22 21:13:26
石神ジョッキー振り落として放馬しときながら誰も追いかけてこないと「なんで来ないの?」ってこっちみてくる話好き
- 145二次元好きの匿名さん22/01/22 21:28:21
噛みついて怒られるとすりすりして謝るけどすぐそんなの忘れるオジュウってソースどっかにある?知りたい
- 146二次元好きの匿名さん22/01/22 21:32:00
- 147二次元好きの匿名さん22/01/22 21:42:34
- 148二次元好きの匿名さん22/01/22 21:55:02
それにしても素顔本当に男前でかっこいいなオジュウ…
これでアップに組み敷かれてひぃひい言ってると思うとまじで萌える… - 149二次元好きの匿名さん22/01/22 22:04:20
反面アップは芦毛らしく白い体に黒い瞳が際立ってよけいでっかい目に見えるしまつ毛バシバシだし
クセのない可愛い顔した馬だと思う
いいですよね - 150二次元好きの匿名さん22/01/22 22:06:00
🐴クロフネさんの産駒の芦毛たち...おっとりした顔でいいですよね...
- 151二次元好きの匿名さん22/01/22 22:47:00
ユ…ユビキタスジャスタ…
- 152二次元好きの匿名さん22/01/22 22:52:01
- 153二次元好きの匿名さん22/01/22 22:53:50
- 154二次元好きの匿名さん22/01/23 00:25:55
スレ主いなかったらこうはなってないのでスレ主はすごいって思います
あと絵かわいいすき(語彙力) - 155二次元好きの匿名さん22/01/23 00:49:01
- 156二次元好きの匿名さん22/01/23 12:21:54
オジュウは兄弟はみんなあんなに凄いのに俺だけ全然勝てねえ…って曇ってる時期と、連勝に次ぐ連勝レコード更新記録更新その分野でもはや名を知らぬものはいないスターってとこまで行ってナチュラルにめちゃくちゃ偉そうな時期あると思うんですけど
その境目にアップトゥデイトの背中見てるの美味しすぎるんだ - 157二次元好きの匿名さん22/01/23 13:08:37
超飽き性な上走るのが好きじゃないとかいう最悪の気性だったのに、賢いから調教の道順と内容をよく変えてたという情報を得た
トレーナーが前途有望でもない子に毎日違う練習用意した結果、寝盗られて有馬にも出た唯一無二の障害ウマ娘になって、引退の時には凄まじい量の練習ノートがトレーナー室に積み重ねられている回は最高でしたね - 158二次元好きの匿名さん22/01/23 16:49:44
オジュウが絶対王者として覚醒する前に王者アップに挑んで負けてるのはやっぱりポイントよね
- 159二次元好きの匿名さん22/01/23 19:08:27
石神とオジュウのカップリングやめろや!
- 160二次元好きの匿名さん22/01/23 20:17:27
…はあ〜?なんだ俺が酔ってるようにみえるのか?まだまだいけるわ。よゆーだっての。
…べっつに怒られねえだろ、今更。あいつも丸くなったよなあ。…あ?昔からああって、お前そのつぶらなお目めで何見てやがった。現役時代とかもっとギラギラだったろ。
いやァ、忘れられねえよ。俺がまだ…ろくに勝てない落ちこぼれだった頃な。障害は平地で勝てない奴の逃げ場所って風潮今より強かったろ。俺、正直言うと腐ってたんだ。知ってるだろ?俺の親戚筋の成績。劣等感は心を殺すってな。でもあれがたぶん転機だ。
初めてのGIで、俺のずっと先を走ってたあいつを見て、生まれて初めて勝ちたいって───いや、「あいつには勝たなきゃならない」って思ったんだよ。もっとも、その時あいつは俺なんか眼中に無かっただろうが。
あいつがいよいよ俺を意識しだした時は舞い上がったね。特にあのレースだ、あいつは俺だけ見てた。俺に勝つために逃げたんだ。アドレナリン出すぎてゲロ吐くかと思ったよ、今でも夢に見るくらいだ。
そっからはもう言う必要ねえよな、破竹だ。讃えろ。自分で振り返っても死ぬほど勝ってて引く。そこまで来たら大抵のやつは俺を一旦勘定から引くんだよ。同じ舞台に立ってることが不幸だって、俺の居ないifを考えたがるのさ。
でもあいつは追いかけてきた。何度も何度も。なあ、俺がどれだけ、っはは、もうな……本当に、最高の気分ってやつ…。
…なんだよ。そりゃ押しかけたのは俺だけど、先に手ぇ出してきたのはあっちだぞ。俺の勝ちだな。
にしてもあの時の顔は良かった。獣の目だ。あの目で、ようやっと俺のこと真っ直ぐ見て、隠さずに全部ぶつけてきたんだ。想像できないだろ?あいつ外面はとことんいい子ちゃんだったからな。いや、今もか。
は?なんでって……別にあいつの分までとか殊勝なこと思ってたわけでもなし、とにかくそれが正解な気がしたんだよ。実際、俺は最後まで強かったろ?
んー……まぁ、なあ。惚れるが負け、なら…最初っから…負けてたのかも、しれない。なんてな。
……さーてと、そろそろ帰るかね。…あ?バカ野郎、俺は生きるレジェンドだぞ。スター御用達の看板下げとけ。こっちが金貰っていいくらい稼げるわ。
てことで、ご馳走さん。 - 161二次元好きの匿名さん22/01/23 20:18:04
…なんですか?酔ってませんって全然。
…ええ?またその話です?
……何言ってるんですか、そりゃあ嫌いでしたよ。当然でしょう。ノリにノッてていよいよって時に急に出てきたクソ生意気な後輩にぶち抜かれた私の気持ちわかります?今だから言えることですけどね。当時はそれこそ殺してやりたいくらいで。
でも同じくらい、憧れたんですね。そういうものじゃないですか?どれだけ憎くても、あの強さに焦がれないなんてどだい無理な話なんですよ。追うことが、追えることが、誉れですらあった。思い返せば胸焼けするくらい、濃い時間だったなあ。あんなに心を焚べて、命を燃やすことなんてもう一生ない。…全部過去になるって、思ってたんですけどね。
……さあ…なんでかな。成り行き、みたいなものです。今考えても、なんの冗談かと思います。何より欲しいものを持ってて、今もその脚で追ってる奴が。…もう夢を見ることすらできない私のところにね。そんな残酷な話がありますか。
まあ、そのへんのふてぶてしさというか面の皮の厚いところは現役時代から知ってましたから。まったく親の顔が見てみたい…いや見たことありますけど。なんなら挨拶もしましたけど。あの親にしてこの子ありという感じでした。
…ええと、第一声は「飛越教えろ」だったかな。何が悲しくて私が教えてやらなきゃ、いえ私を負かした相手なので強くいてくれなきゃ困るのはそうなんですけど。あーもう、思い出すだけで腹立つ。その時はちょっと感情が追いつかなくて「はあ…」みたいな反応しかできませんでした。思えばその時点で負けてましたよね。そこからはもうなあなあです。
…そうですね、呆れるくらい色々ありましたけど。なんかうまいこと落ち着いちゃいましたねえ。いいですいいです、引っ括めて青春の一ページてやつです。ざまみろですよ。カッコイイとかちやほやされてますけど、だらしなくひんひん泣いてるのは悪くないです。可愛い。あの顔知ってるの世界で私だけですからね。私の勝ちです。いや酔ってませんてば。
ふう、でもそうですね、そろそろ……え?ツケ?……まったく、あの人は本当にもう…帰ったらお説教しないと。
すみませんねほんとに、これお釣り要らないんで。
それじゃ、ご馳走様でした。 - 162二次元好きの匿名さん22/01/23 20:18:33
上がってた好きな概念つまみ食いごった煮てなんか生み出しちまったごめん問題あったら消す
このスレ大好き - 163二次元好きの匿名さん22/01/23 20:28:25
- 164二次元好きの匿名さん22/01/23 22:10:39
テイオーの菊花賞みたいに引退したアップがオジュウのレースを見に来て「私ならきっとここで」「私だったら」「私が走ってたら」と思いながら、オジュウが1番にゴールするのを見届けて「やっぱり、憎たらしいぐらい、強いなぁ…」って俯いて涙するシーンがあると思うんですよね あった 見た
- 165二次元好きの匿名さん22/01/23 22:38:12
⚠︎ウマ娘化
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「アップトゥデイト!」
背中から凛とした、それでいて急いているような声で名前を呼ばれる。
「……なにか、用?」
ああ、だめだ。今一番見たくない顔なのに。
「観客席に、いたでしょ。見えた、から、話したくて。…ちょっと待って、今…」
ついさっきまで4100mを飛んで走って乱れた息のまま。私を、追いかけて。どうして、追いかけるのは、私の方だったはずなのに。私を追いかけるあなたなんて、
「……、ずっと、憧れてた。あんたが、きれいで、眩しくて。ずっと、」
ずっと、一緒に走っていられたら?
そう続くんでしょう。そんなことは私が誰よりも知っている。
あなたより速く、あなたより高く。
昨日の私よりも速く、高く。
そう信じていた。
「…今日のあたしの走り、見てた?あたし、まだ、あんたよりも速く、走ってた?」
やめて。そんな顔で見ないでよ。
また、走りたいと思ってしまう。願ってしまう。
あの日の血に塗れた脚が記憶に焼き付いて離れない。
まだ怖くて、まだ忘れられないのに、
「あたし、まだ、あんたの走る理由になれる?」
どうしてこんなに、嬉しいの。
憎たらしいはずの顔が一番、希望をくれるなんて。
「きっと、走って。待ってるから。」
それだけ言って、走っていく。
溢れた涙も構わず、随分と小さくぼやけた背中に向かって叫ぶ。
「……次は、私が勝つから!」 - 166二次元好きの匿名さん22/01/24 06:20:16
実家凸してる...
- 167二次元好きの匿名さん22/01/24 07:48:31
そうか……ウマ娘だとまたターフに帰ってくるという選択肢があるもんな……
- 168二次元好きの匿名さん22/01/24 14:05:19
いいですよね
追いつきたくて追いつけなくて眩しくて仕方ない相手がかつての自分の姿を大事に心に秘めてる概念 - 169二次元好きの匿名さん22/01/24 19:54:10
オジュウは落ちこぼれ期にアップに脳焼かれてるし
アップは覚醒したオジュウに脳焼かれてるし
お互いにお互いの人生グチャグチャになってるのいいよね… - 170二次元好きの匿名さん22/01/24 22:08:37
基本情報は入れてるつもりだけどサイゲを挟まず純度高い幻覚見るの大変だわ
でも楽しい
いずれ実装してくれねえかな……ダメ?ハードル走とかも? - 171二次元好きの匿名さん22/01/24 22:30:00
- 172二次元好きの匿名さん22/01/24 22:41:09
- 173二次元好きの匿名さん22/01/24 22:43:17
- 174二次元好きの匿名さん22/01/24 22:48:10
- 175二次元好きの匿名さん22/01/25 01:13:24
ウマ娘は騎手要素もソウルに入るけど障害の騎手のみなさんめちゃくちゃ仲良しなイメージあるから障害ウマ娘もそうだといいな
- 176二次元好きの匿名さん22/01/25 08:22:54
昔どっかのイラストで、障害ウマ娘は勝負服がよく破れるし障害に引っかかるからフリフリなのが着れない概念を見た気がする
オジュウが「自分も可愛いのが着たいなぁ~」みたいな感じで妄想してた覚え - 177二次元好きの匿名さん22/01/25 15:56:22
アップに服貸してもらって着てみたら想像以上にデカくて複雑なオジュウと不意打ちで可愛さを食らうアップはアリ?
- 178二次元好きの匿名さん22/01/25 15:58:16
そしてアップが着たオジュウの服が弾けるまでワンセット
- 179二次元好きの匿名さん22/01/25 16:59:35
オジュウが有馬記念出走する時にステゴ産駒たちと一緒に芝レース用の勝負服デザインする概念も見た気がする
- 180二次元好きの匿名さん22/01/25 17:48:15
- 181二次元好きの匿名さん22/01/25 19:51:04
- 182二次元好きの匿名さん22/01/25 19:55:51
少なくとも若いだけの負け犬には負けないという意志を感じる
- 183二次元好きの匿名さん22/01/25 22:25:24
掲示板落ちててちょっとヒヤッとしたわ ここまで来たら完走してもろて
ところでここに投げたのをもし支部とか上げるとしたらタグどうしたらいいんだろうな 俺もウマとも擬人化BLとも取れるように書いてるつもりだけど
いや途中で神絵に脳をメシャッてされたおかげで自分がどっちで書いてんのかわからなくなっちまったんだ - 184二次元好きの匿名さん22/01/25 22:51:09
なんなら次スレ欲しいぐらい楽しいスレ
- 185二次元好きの匿名さん22/01/26 00:36:28
このスレのおかげでアプオジュにどっぷり浸かっちまったので是非次スレ欲しい
それはそうとして無自覚片思い状態の2人がネット上で関係を噂されてるのを見て相手への気持ちを自覚しちゃったところがみたい
お互いギクシャクしてくれ - 186二次元好きの匿名さん22/01/26 01:07:03
サイゲ挟まず幻覚見るのハードルたっけぇんじゃウマカテのみんなはすげえことやってんだなあ
続けるならアプオジュつうかオジュウは受けとかに範囲広げた方がまだこう…いや…どうだろう…?
そしてその概念は最高だ
距離が近いショットを切り抜かれて「絶対付き合ってるよね!?」とか勝手なオタクに言われまくっててほしい
ファンサで距離詰めて墓穴を掘れ
- 187二次元好きの匿名さん22/01/26 06:24:13
ここのお陰でアップオジュウに目覚めた…次スレ欲しいです
幼少期に「俺」と発音できずオジュウと言ってた舌足らずなオジュウはあり?
酔っぱらって噛み癖が出ると自称がオジュウに戻るとか… - 188二次元好きの匿名さん22/01/26 07:35:10
- 189二次元好きの匿名さん22/01/26 14:13:44
古きに挑み若きに挑まれそれを蹴散らして幾度となく冠を戴くオジュウは誰と組んでも“良き”とされている
人の夢は終わらねェため - 190二次元好きの匿名さん22/01/26 14:25:46
- 191二次元好きの匿名さん22/01/26 14:54:23
たておつ
暇なとき覗きに来てたけど次スレまで行っててしゅごい… - 192二次元好きの匿名さん22/01/26 15:26:43
スレ主もここまで伸びるとは思ってなくてびっくりです
みんなアプオジュ好きなんだなって - 193二次元好きの匿名さん22/01/26 17:00:18
- 194二次元好きの匿名さん22/01/26 17:15:24
たておつです
ステゴ産駒スレも見てたけどアプオジュ最高の出会いだった - 195二次元好きの匿名さん22/01/26 17:34:58
このレスは削除されています
- 196二次元好きの匿名さん22/01/26 17:43:41
ステゴ産駒スレからここまで概念広がってたなんて
- 197二次元好きの匿名さん22/01/26 17:45:47
- 198二次元好きの匿名さん22/01/26 17:55:17
自分も隙自語するけど
ここあんまり埋めちゃうのもなと思って実はツイッターでリス限でちまちまやってる
もし見つけたらリスインするからよろしくね - 199二次元好きの匿名さん22/01/26 18:14:06
- 200二次元好きの匿名さん22/01/26 18:19:43
面白かった