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返信先:

さん

「昨年の夏、市役所の係から、「どうはからってよいか分らないので、どうかこれに返事をしてあげて下さいませんか」と一通のハガキが私に渡された。オロッコ人とギリヤーク人についてのことなら、私に話せば何でも分ると考えているようである。

このハガキは、昨年八月十四日のNHKテレビ放送、新日本紀行「氷海の民」を見たという東京都品川在住の方からで、市長に宛てられたものであった。その要旨は､「網走には、戦後樺太から引き揚げて来ているオロッコ人ギリヤーク人が居られるそうですが、

異郷に暮している気の毒な人たちに、何か贈り物をしてお慰めしたいが、どうしたらよいでしょうか」という大へんありがたい内容である。番組に登場したこの人たちは、戦前南樺太に住んでいたオロッコ人やギリヤーク人で、

現在同じ氷の漂うオホーツク海沿岸のに、戦後引き揚げて来た人たちであるが、今日では生活状態も落ち着きの扶助を受けている老人世帯や母子世帯は別として、他の人たちは会社員や公務員などにもなり、

また、子供たちには高等教育を受けさせるなど、かなり安定した生活をしている。この人たちのところへハガキを持って行くと、「その親切はまことにありがたいが､おかげさまで何とか生活しているから、特別にご心配下さらないように伝えてほしい」という返事に、

このどんなにか喜んでくれるであろうと思っていた私は、驚くと同時にその言葉から、彼らには､他人からみだりに同情は受けたくないという自尊心と、自立心の固いことを感じとったのである。」

このNHKの番組はYouTubeでも見つかりませんでしたが、小説家戸川幸夫の「オホーツク老人」というフィクション小説に「氷海の民」というエピソードがあるそうです。小説から作った番組。お察しですよね。 #NHKプロパガンダ

引用ツイート

Tokyoumare02 シ・シャモちゃん

@tokyoumare02

· 3月1日

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