書斎が欲しい

　『寫天新語（写天新語）』。掲喧の著作。掲喧は『物理小識』の刊行者で、子六の友人でもある。本の別名は『璇璣遺述』ともいうらしい。おおまかな特徴は次の点。
・西欧の学説を取り入れて理気を論じている。
・『天経或問』内で数多く引用されている。
・渾天儀に関する解説。


中華大典: 哲學典. 諸子百家分典. 中華人民共和国, 雲南教育出版社, 2007.より抜粋（GoogleBooks使用）
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是書一名《寫天新語》。言天地大象,七曜運旋,兼採歐邏巴義,雜以理氣之說。
＞「写天新語」という本です。天地大象、七曜運旋を語り、ヨーロッパの説を兼ねて、理気の説を混ぜる。


明末清初理學与科學関係再論. 台湾, 台灣學生書局, 1994.より抜粋（GoogleBooks使用）
100 ページ
此問題很值得做系統的探究。 g 揭喧是當時以元氣解釋天轉的代表性學者之一,其代表著作是《璇璣遺述》(又名《寫天新語》) ;游藝《天經或問》引用其說頗多。


The Jesuits, the Padroado and East Asian Science (1552-1773). シンガポール, World Scientific, 2008.より抜粋（GoogleBooks使用）
141 ページ
Jie Xuan's Xuanji yishu 璇璣遺述(Description of the Legacy of the Ancient Armillary Sphere)
＞渾天儀に関する本


【渾天儀】より
渾天儀と同様の観測器械にアーミラリー･スフェアarmillary sphere(アルミラ球儀ともいう)があり（中略）渾天儀とアーミラリー･スフェアは前者では赤道座標が測定されていたが，後者では黄道座標が測定されていた点で異なる。−『世界大百科事典』内の「armillary sphere」の言及