1. 何を解決するためのビジネスか
2. どの様に解決に導くのか
3. どの様にビジネスを実現するか
● 「3Dテクノロジー」と「靴作りのノウハウ」を融合させた技術を保有
4. 今後のビジネスの進め方
● BtoBにもサービスを展開し、弊社以外でも受注できる体制を構築する
● 足型計測キットを郵送することで自宅での計測を可能にし、非対面でのサービス実施を計画
● 台湾をはじめとするアジア諸国を通じて世界に日本のモノづくり技術を拡めていく
5. チーム/創業経緯/株主構成など
6. 株主優待について
7. プロジェクトにかける思い
弊社は、最新の3Dプリンタの技術を使い、短期間でオーダーメイドのパンプスや紳士靴、スニーカーを制作し、それらをサブスクリプションモデルで提供するサービス「AYAME」を展開するファッションベンチャーです。
2020年2月にパンプスのオーダーメイドサービスを開始し、メディアで紹介されるなどの効果により直近の受注数は、前月比の約2.8倍と成長を続けています。
靴に限らずファッション業界では、資本主義社会を勝ち抜いていくために「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」という流れが現代においてもなかなか変わりません。しかし、”SDGs”などの言葉が広まった昨今では、社会全体において“モノ”の作り方に対する価値観の変容が求められています。
もちろんファッション業界も例外ではなく、大量生産から適量生産にシフトしていく必要があると考えています。そこで最適となりうるのが、一人一人に合わせ、必要な数だけをオーダーメイドで作ることができる弊社の「AYAME」のようなサービスであると考えます。
個々人の足にフィットする靴を作ることができれば、大量生産も大量廃棄も不要です。これらをサブスクで提供することにより、継続的な利用を促します。また、定期的なメンテナンスサービスも加えることで、より長く靴を利用していただけるよう配慮もしています。
今後は、弊社が保有するモノづくりの技術を他分野にも応用し、横展開も視野に入れつつ、日本全国、そして台湾、韓国などのアジア諸国へと事業展開をしていく計画です。
▲クリックすると、動画をご覧いただけます。
私たちが日常的に履いている靴。これは日々の生活には欠かせないものである故、世界では年間約230億足もの靴が生産され、必要数が消費された後に処分されています(PR会社 エフ・ワークス社調べ)。
その背景にあるのが、資本主義社会が生み出した「大量生産・大量消費」の仕組みだと思います。同型の靴の大量生産は、利益を追求し可能な限りコストをカットした結果生まれた販売戦略です。
その一方で、一人一人の足にフィットしていない靴が大量に出回り、私たちの体に悪影響を与えてしまうのです。
このように、自分に合ってない靴で長く生活を続けてしまうと無意識のうちに健康被害に遭ってしまうのです。特に女性の場合、約8割の人が足に悩みを抱えているというアンケート結果(2018年リビングくらしHOW研究所)もあるほど、靴に関する悩みが絶えない現状があります。
「次こそは自分の足にあった靴を」と意気込んで靴を購入するも、なかなか自分の足に合わず、靴が家に蓄積してしまうことが起こりうるのです。ハイヒールやパンプスなどの疲れ易い靴こそ、自分の足にあった靴が必要なのです。
だからこそ弊社は、「大量生産・大量消費・大量廃棄」を解決するべき課題と定義し、それらを解決することで、健康問題の解消や、物持ちのいい持続可能な社会を実現できると考えています。
弊社は、前述した課題に終止符を打つ施策として、パンプスをはじめとした様々な靴をオーダーメイドで作成し、サブスクリプションモデル(サブスク)で提供するサービス「AYAME」を運営しています。
「AYAME」は、自動車業界で注目を浴びている「混流生産システム」から着想を得ており、システム上、約6,400万通りのデザインの中からお客様の好みにあった1足を製造しお届けします。サイズについては、ひとり一人の足に合わせて靴型を3Dプリントして作るので、ほぼ無制限となるサイズ展開を実現しています。
パンプスを作成する工程は大きく分けて6つ「3D計測」「木型データ作成」「木型3Dプリント」「製甲・縫製」「吊り込み」「納品」です。
足には、幅や長さだけでは表現ができない、細かい変数(甲の高さ、指の長さなど)が無数に存在しています。これらを手で正確に計測するのは容易ではないので、弊社では小型の3Dスキャナを活用してお客様の足を計測し、コンピュータ上で完全に再現しています。
3D計測によって読み込んだ足データを元に、3Dプリンタを用いて靴型を作成していきます。その靴型を元に弊社の職人が製甲・縫製・吊り込みを手作業で行い、靴が完成します。
パンプスの場合、従来では約半年かけてオーダーメイドパンプスを製造していました。一方「AYAME」は、お客様の足の計測をした後に約1ヶ月でお客様に納品するスピードを実現。
料金も月額5,000円(税別)×12ヶ月とオーダーメイドにしては安価なサービスを実現しています。また、課金期間中は定期的な靴のメンテナンスもサービス内容に含まれています。
12ヶ月経過したあとは、靴の所有権が購入者に移行し、メンテナンスプランへの切り替えや2足目以降への誘導も行っていきます。
「AYAME」は女性のパンプスへの悩みがきっかけで、2020年2月からサービスを開始しておりますが、同年11月より紳士靴「菖蒲」(しょうぶ)の販売も開始、そして2021年1月8日からはスニーカーの販売も開始いたしました。
靴の「大量生産」に終止符を打つために、今後も幅広いジャンルの靴に対応できるよう精進していきます。
弊社の最初の製品であるオーダーメイドパンプスを安価で短期間に提供できるようになったポイントは、3Dテクノロジーの活用です。お客様の足の計測には最新の3D計測器を使用し、靴型の作成には3Dプリンタを活用して自動生成することで人件費を抑えています。