どんな流派・武種であっても間違いを伝える場所はありません。
しかし、人は偏見と感情に支配される傾向があり、
何かを「間違いである。」と決めつけてしまう事が
しばし見られます。
私は無想剣の正しさと言うものを、
SNSなどを通して配信しています。
しかし、ここで自戒をしている部分は
「about me(私にとって)」
です。
無想剣武術会の剣術は、針ヶ谷夕雲師や山岡鉄舟師を
リスペクトしたものです。
つまり流脈や流派の歴史はありません。
しかし、歴史や流脈を大切にしている流派や道場も
多数あります。
どちらが正しいか?
そう質問されたら
「自分にとって正しいと思う方を選んでください。」
無想剣武術会には試合や競技がありません。
競技を取り入れている団体も多く見られます。
これも同じです。
“自分にとって”正しいと思う方が正しいわけです。
何が正しい剣術なのか?
それは他人が決める事ではありません。
また、誰かに何かを伝えたいとするならば
「about me」
という鞘に、正しさという刀を収めると
真実が伝わりやすいかと考えます。
正しさという刀を相手に向け、
己の正しさを押し付けようとしてしまうと、
そこに生まれるものがあります。
それは
「争い・憎しみ・苦痛」
です。