以前に、柳生連也先生(新陰流)が
「新陰流は実戦では使えない。」
と言われた話を紹介しました。
私自身の事で、この「実戦では通用しない」
と言う例を挙げてみたいと思います。
水泳。
プールではそこそこ早く泳げますし、
フォームに定評があります。
たまにプールで知らない人から、
泳ぎ方のコツを聞かれたり
早く泳ぐ秘訣なんかの質問もあります。
フォームが綺麗。
これは武道で言えば「型の動きが綺麗」
と言ったところでしょうか?
そしてプールでそこそこ早く泳げるとは?
武道で言うところの稽古で、稽古場においてそこそこ上手、
と言うだけに過ぎません。
実戦とは?
太平洋のど真ん中で舟が沈没。
この時に泳力を生かせるか?
という事でしょうか。
泳げない人よりはマシでしょう。
しかし実戦でプール水泳が通用するかは
疑問です。
武道では型が上手い!
これは「型が上手いという事」であり、
それ以外の意味はありません。
稽古で強い。
これも稽古で強いという話であり、
それ以上でも以下でもないという事です。
無想剣。
無想剣は精神を戦場に置きます。
1回ごとの稽古が本気(精神で実戦を体験)です。
このため、型の上手下手、早い遅いなどには
囚われなくなります。