トヨタ王国のフラッグシップモデルと言えば、、、。
そうレクサスLSだ。
プラットフォームはGA-Fで、LS、LC、そしてランクルまでカバーする。
レクサスLSはさすがフルサイズ。全長も5m、そして3mを超えるロングホイルベースだ。
そのLSの車両としての4輪位置で横方向のサイズであるトレッドが前後1,635mmとさすがフルサイズなトレッド。
その昔、3,40年前の市販車ではタイヤサイズが細く、国内で初めて225mmを認可したのが三菱GTOだった、、、。トレッドはタイヤ幅で変わる。
それを知ってた車好きな若者はこぞってオートバックス等で新車からホイールもタイヤも履き替えたものだ。その理由はトレッドが増すとコーナーリング時の安定感がわずか10mmアップでも体感可能なほど変わる。ただ、その時代のハブ(軸受け)を相当痛める行為でもあったが、、。
その車両の運動性能を決める要素の一つであるトレッドがレクサスLSよりもCX-60の方が数値上大きいのだ。CX-60の公式サイズではLSよりもフロントで5mm大きく、リアは10mmも幅広い!前後1,640/1,645とフルサイズセダンよりも上になっている。
まぁこう書くと噛みついてくる輩が居るがランクル300のトレッドはさらに幅がある、それはさすがに2.5tとトラック並みのクロカンSUV。とーぜんであるがタイヤが太い。
しかしランクル300でもCX-60に負けているのがホイルベース。わずかであるがトレッドよりもホイルベースは室内空間、乗り心地でたとえ10mmでもかなり影響が出る。
精々1.9t程度であろう。CX-60がプラス600kgも重いクロカンとは異なり都会派でおしゃれな、乗る人のセンスが判る家族と供に豊かな暮らしがにじみ出るクロスオーバーカーだ。
気分はレクサスLS並みの洗練された乗り心地とストロングHV並みの燃費と経済的なディーゼルターボ。
今後はマツダが作ったFRベースのラージプラットフォームはベンツSクラスをも視野に入れたE/Fセグメント用プラットフォームだと言うことから、マツダ6後継となるさらなる上位セダンがどんな出来で出てくるのか?さらに期待は高まる。もうレクサスISがライバルではなく、廃盤となったレクサスGSを超え一挙にレクサスLSと互角な高級サルーンを目指すのか?その答えはどの番号をつけるかで判る。つまりMSー9後継となる9番を付けるか?はたまた8を付けるか?
いずれにしても、このラージ群からは、市場が許せば6番から9番までどれでも作れると言うことだ。だからこそ期待される今年後半から本格販売となるCX-60は販売される頃には北米/中国を視野に入れたCX-90が公開される。
おそらくフルサイズセダンも可能ななクロスオーバーSUVであり、マツダが目指していたフラッグシップモデルとなるだろう。CX-90は全長5m越え、ホイルベースも3mも超えると予想できる。
クロスオーバーSUVとしてベースセダンよりもさらに剛性を上げなければならない車体だ。
売れる売れないはわからないが、そんな事よりもトヨタ・日産に次ぐFRベース・フルサイズプラットフォーム、それも世界の強豪と渡り合えるだけの最新設計なベースを持ったと言う事実だ。
CX-90が出来上がればおのずとCX-70/80も見えてくる。
CX-90はもしかすると海外ドラマで良く見かける米国メーカーの大型ピックアップベースなSUV類と同等サイズではないだろうか?それは日産ならば日本仕様がないパスファインダーやアルマダ等のSUV。FRベースでこのサイズはやはりトヨタ、日産以外は無かった。
CX-60から始まるマツダ。ラージモデル群はそれまでのマツダとはちょっと違う企業規模へと拡大する大きな意味を持っている。
試乗はできないからわからないが、このトレッド幅から想像できるCX-60の走りは想像を超えた域にあるだろう。そんなプラットフォームで300万円台で手に入るとは、、、。
ますます何とも魅力的な車に見える。
生産台数600万台を目指してた2000年頃のホンダが奇才なFFベースに拘らず、もしFRベースも作っていたなら、、、。何とも勿体ない。
マツダは奇を狙わず、誰もが認める王道な車作りを目指している。技術のXXXやらエンジンのXXXとか、レースやCMイメージだけで釣るよりも、気が付いてみればREを使いこなし、フルラインナップで世界最高峰ディーゼルエンジンを持ち、ガソリンエンジンでも下手なHEV並みの燃費やターボエンジンすらある、世界を見渡してもこれだけ無駄なく充実したラインナップを揃えている目メーカーは少ない。それらは皆自社開発品であり、どこぞのコンサルに丸投げで作らせたものではない。だからこそ市販車での価格がリーズナブルだ。