みなさんこんばんは、ギャランティーク和恵です。毎月その季節に合わせた歌謡曲を10曲選び抜き、みなさんにご紹介する「マンスリー歌謡プレイリスト」。今月は「秋」をテーマに選んでみました。秋の歌はどこかセンチメンタルでセピア色をしたような歌が多いですね。選曲してるあいだそんな歌ばっかりを聴いていたもんだから、心が枯葉のようにカッサカサになってしまいました。だ……だれか水分補給してぇ〜。
↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)
せっかく選んだ曲なので、ぜひみなさまに聴いて頂きたく、今回は音楽聴き放題サービスの「LINE MUSIC」でプレイリストを作りました。アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、ぜひLINE MUSICでワタシのプレイリストを楽しんでみてくださいね。
※PCから試聴可能(Chromeブラウザでは動作しない場合があります。その場合はほかのブラウザでお試し下さい)
※スマホ・タブレットで試聴する場合は「LINE MUSIC」アプリ(無料/アプリ内課金)が必要となります
【11月のプレイリスト】
01.心のこり/細川たかし
(作詞:なかにし礼 作曲:中村泰士)
トップバッターは爽やかなこの曲から。1975年4月にリリースされた細川たかしさんのデビュー曲。三連のリズムにサックスが咽び泣くイントロに、旅の出発を後押しするような晴れ晴れとした爽やかさを感じさせます。少し肌寒くなってくる冷たい秋風が、背筋を伸ばし襟を正すような気持ちにさせるこの季節がとても大好きです。「私バカよね〜おバカさんよね〜」という出だしの歌詞が印象的で、むしろ「私バカよね」というタイトルになりそうだったところを、さすがにデビュー曲でそれはないよ……ということで「心のこり」になったという冗談のような話も。
02.メランコリー/梓みちよ
(作詞:喜多條 忠 作曲:吉田拓郎)
お次はオシャンティー姉さんこと、梓みちよさんの1976年9月リリースのシングル曲。乃木坂という街は赤坂と六本木と青山に挟まれた、少し静かで隠れ家的なイメージのある街。そんなオシャレな乃木坂あたりではイイ女って言われてんだけどさ……と自分で言うアズアズの気位の高さが素敵。そんな気位が邪魔をして、秋だというのに恋も出来ないしフラっと旅にさえも行けない。可愛げのある女になんかなれない自分自身を諦めてしまう感じが、もう痛いほど分かるわアニキ! ……あ、姉さん! 吉田拓郎さんに「わざと下手に歌ってください」と指示され、レコーディングで実際に下手に歌ったところ「OKです!」と言われ、「フォークってつまんないわね!」と言い放ったというアズアズらしい逸話が好き。
03.色づく街/南 沙織
(作詞:有馬三恵子 作曲:筒美京平)
お次はこの曲、1973年8月にリリースした南 沙織さんのシングル曲。健康的で奔放なイメージの10代の頃のシンシアにとっては少しアダルトな雰囲気の歌。色づく街、というのは恐らく街路樹なんかの木々の葉が色を変えてゆくという意味なのだろうと思うのですが、そういう秋の景色と失恋というのはどう考えても相性がいいものですね。そして夕暮れの風景というものしかり。しかしシンシア、そんな色づく街のなかでまだ青い落ち葉を拾い、なんと、噛みます。意味わかりません。どういう心境なのでしょうか。「まだ青いクセになに落ちてんのよ! バカッ!」という意味でしょうか……。有馬三恵子センセー、教えてください。
04.枯葉の街/由紀さおり
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく)
お次はそんな枯葉舞い散る歌。1969年10月にリリースされた由紀さおりさんのシングル曲。口笛から始まるイントロからしてもう木枯らしがピューピュー吹いているような景色が目に浮かびます。渋谷 毅センセーの優しさ満ち溢れるアレンジが本当に素晴らしい。西洋の映画音楽かな?と思ってしまうような、日本ではないどこか違う国の街角が思い浮かび、その街路の石畳に枯葉が舞い散るなかをトレンチコートを着た女が歩いている……そう思わせるのは、やはり由紀さおりさんのクラシカルでエレガントな歌声が故でしょう。もちろん、新宿西口大ガードの交差点なんかで人混みに押されながら副都心エリアへトボトボと歩くにも良いBGMになります。寒い季節と副都心は相性がよろしいかと。
05.恋人よ/五輪真弓
(作詞・作曲:五輪真弓)
誰もが知ってる秋の歌。1980年8月にリリースの五輪真弓さんの大ヒット曲。ピアノの重々しいダーンッダッダーンというイントロからもう絶望感溢るるスタート、そして出だしの歌詞の「枯葉散る夕暮れ」で一気にセピア色の景色が広がり、もう秋気分満載です。そして何といっても五輪さんの歌唱力でしょう。一度生で拝聴させていただいた時の感動は忘れられません。この大ヒット曲が生み出される前、彼女はフランスの歌手「アダモ」に見出されて単身でフランスへ渡り修行、そのあいだシャンソンに傾倒していたらしく、帰国後にこのような曲が生まれたという逸話もあり。五輪だけに(……)。ちなみに2番で「マラソン人(びと)が行き過ぎる」という歌詞に「マラソン人って何だよ!」といつも突っ込んでしまいます。五輪さんゴメンナサイ。
06.ワインレッドの心/安全地帯
(作詞:井上陽水 作曲:玉置浩二)
ロマンティーク歌謡の代表曲。1983年11月にリリースされた安全地帯による大名曲です。秋……? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ワインレッドって聞くと秋を感じませんか? しかもこのセンチメンタルな曲調はどうしたって秋に聴きたくなります。井上陽水さんと玉置浩二さんの黄金コンビが作り出す耽美的な歌世界。怪しい色気を放つ言葉の魔法にかけられて恋に落ちてしまうような、罪の香りさえする井上陽水さんの歌詞と、それを狂おしく情熱的に歌い上げる玉置浩二さんのヴォーカルが心を震わせます。現在の玉置浩二さんもますます色っぽく、それこそイケナイ恋に落ちてしまいたくなるようなダンディズムは健在です。
07.ワインカラーのときめき/新井 満
(作詞:阿久 悠 作曲:森田公一)
お次はワイン繋がりでこの曲。1977年にリリースされた新井 満さんのシングル曲。カネボウ化粧品の77年秋のキャンペーンソングとして作られ、新井 満さんはそのとき広告代理店に勤めていた社員だったとのこと。カネボウ化粧品と資生堂が毎年キャンペーンソングで競い合っていた時代、前年に資生堂の秋のキャンペーンソング「揺れるまなざし」を歌っていた小椋 佳さんが銀行員だったこともあり、そういう風潮などもあって新井 満さんの抜擢だったのでしょうか。ちなみに新井 満さんは「千の風になって」の訳詞をされた方。非常に多彩な方だとお見受けいたします。中年男性が若い女の子に恋をした時の諦めと葛藤を描いていて、ワタシもそんな歳になってきて妙に沁みてくる歌です。ちなみにLINE MUSICでのプレイリストでは新沼謙治さんバージョンでお送りいたします。こちらも素敵よ。
08.秋桜/山口百恵
(作詞・作曲:さだまさし)
1977年10月にリリースされた山口百恵さんのシングル曲。1970年代はフォーク・ニューミュージック系のミュージシャンを歌謡曲の作家に起用することが多かった。1974年に吉田拓郎さんが森 進一さんへ、そして1975年には小椋佳さんが布施 明さんに書いた曲が連続でレコード大賞を獲得するなか、山口百恵さんが恐らく1977年にレコード大賞を狙っての意欲作だったと思われます。しかしそこにはジュリーが立ちはだかり、金賞にノミネートされたものの獲得とはならず。歌謡曲黄金期の激しい戦いに惜しくも破れたものの、大賞に選ばれても遜色ない大名曲です。まるでこの先の結婚を意識したような、嫁ぐ日の前日に育ててくれた母への感謝の思いを歌った歌です。「この頃涙もろくなった母が」という歌詞、気づくとワタシの年齢は百恵というよりはむしろこの母の方に近くなっていることに驚愕……。LINE MUSICでは曲を書いたさだまさしさんバージョンでお楽しみ下さい。
09.思秋期/岩崎宏美
(作詞:阿久 悠 作曲:三木たかし)
同世代のアイドルからもう1曲。1977年9月にリリースされた岩崎宏美さんのシングル曲。前曲の「秋桜」と同じ時期にリリースされており、この曲も1977年のレコード大賞で金賞にノミネートされたものの惜しくもレコード大賞に届かず。こちらは青春を駆け抜けた10代の最後の時を迎えた時に、振り返るとそこには失った出会いや傷ついた思い出の数々があり、そしてそんな「青春」たちにさよならを告げる歌。「思秋期」は、「思春期」という言葉から作られた阿久悠さんの造語だと思われますが、恋を覚える「春」から無邪気に戯れる「夏」、そして失恋を覚える「秋」という季節の移ろいにその心情を重ね、青春を振り返る時を「思秋期」と表現した阿久 悠さんの素晴らしさ。そして溢れんばかりの情感で歌い上げる岩崎宏美さんの歌の素晴らしさをぜひ堪能してください。
10.燃える秋/ハイ・ファイ・セット
(作詞:五木寛之 作曲:武満 徹)
そして最後はこの曲。1978年11月にリリースされたハイ・ファイ・セットのシングル曲。映画「燃える秋」の主題歌として制作されたもの。作詞にその映画の原作者でもある五木寛之さん、そして作曲には武満 徹さん! 歌謡曲としては珍しいクレジットです。しかしAメロが……あれ、出だしが何となく4曲目に選んだ由紀さおりさんの「枯葉」に似ているわ……。枯葉のイメージにはこういったメロが浮かんでくるのかもしれません。そしてサビでは一気に景色が変わり、美しく紅葉した大自然が広がります。ヴォーカルの山本潤子さんの透き通る声とそれを包み込む美しいハーモニーが、澄み切った冷たい秋の空気に響いているようなスケールの大きな曲です。実はワタシも去年のこの時期にリリースした「ANTHOLOGY#3」でこの曲をカバーさせていただきました。この壮大さを表現出来ているかは分かりませんが……LINE MUSICでもお聴き頂けますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
↑LINE MUSICではギャランティーク和恵さんの作品も配信中
以上、今月のプレイリスト、11月は秋をテーマにお送りいたしました。もう暦では立冬を過ぎ、秋も終わりを迎えようとしております。そんな残り少ない秋の日に思いっきりセンチメンタルな気分に浸るのもまた風流。どうぞLINE MUSICでこのプレイリストをイヤホンで聴きながら街のなかをひとり、失恋気分で歩いてみてはいかがでしょうか? でも、気持ちが入りすぎて、つい人混みのなかで「恋人よぉぉぉ〜〜!」と涙ながしながら口パクとか、しないようにね。そういうのはおウチでやりましょう。
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ローランドは、ヘッドホンブランド「Audiofly」の防沫性能を備えたBluetoothイヤホン「AF100W」を11月17日に発売します。実売予想価格は1万6000円前後。
AF100Wは、Audiofly初となるBluetooth対応のワイヤレスイヤホン。ミュージシャンやエンジニアがライブステージで使用するプロ用イヤホン「イヤー・モニター・シリーズ」をベースに設計され、ドライバーには同シリーズで培われた「9mmデュアル・メンブレン・マイクロ・ダイナミック・ドライバー」を採用しています。また、独自のチューニングを施すことにより、音楽ソースの特性を忠実に再現。低音域から高音域までバランスよく再生します。
さらに、防水保護等級IPX4に準拠した防沫仕様で、汗や雨に強くスポーツシーンでも気兼ねなく使えます。重量はわずか15gと軽量で、運動時に激しく動いてもしっかり固定できるイヤー・フックを採用。ワイヤレスのためケーブルの煩わしさを気にすることなく、ジョギングやジムでトレーニングをしながら快適な音楽リスニングが楽しめます。ネックバンドケーブル部分には、独自の技術を採り入れた「Audioflex Cable」を採用。登山用のロープにも使われているファイバー素材「Cordura」をケーブルに編み込み、柔軟性を保ちながらも優れた耐久性を実現しています。
遮音性の高い「ノイズ・アイソレーション・イヤー・ピース」のほか、「トリプルフランジ・タイプ」など2種類/3サイズのシリコン製イヤーピースを同梱しており、好みに合わせて装着感を調整することが可能です。
防沫性能や耐久性を備えたタフな仕様のワイヤレスイヤホンですので、スポーツ時も高音質で音楽を楽しみたいと考えている方は、ぜひチェックしてみて下さい。
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【きだてたく文房具レビュー】ボディもリフィルも好き勝手に選べるボールペン
文具店の店頭でボールペンを買う時、初めて見るペンならひとまず手にとって試し書きをする、ということはあるだろう。で、その時に「あー、ちょっとなー、こうじゃないんだよー」と感じたことはないだろうか?
例えば「惜しいなー。もうちょっと軸が太かったらバッチリなんだよな」とか。逆に「あと少し軸が細い方が手に合うんだけど……」ということもあるだろう。もしくは、軸はバッチリ握りやすいのに書き味がちょっとハマらない、という場合もあるはずだ。
筆記具の好みは人それぞれ。このような、文房具好きなら誰もが一度は感じたことがあるだろう、ボールペンの「ちょっと違う」問題に対してコクヨが出したのは、「じゃあ、軸とリフィル(芯)を好きなように選んで組み合わせたらいいじゃん?」という、ごもっともにして大胆なアンサーである。
↑コクヨ「エラベルノ」軸(左から太・標準・細)各108円/リフィル(油性・ゲル)各108円
コクヨ「エラベルノ」は、まず軸をグリップ径3タイプ(太・標準・細)×2色(スモーク・クリア)からチョイス。次にインク2種(シルキー油性・エアリーゲル)×リフィルのボール径2タイプ(0.5㎜・0.7㎜)×インク色3/4色(油/黒・赤・青、ゲル/黒・赤・青・ブルーブラック)を選んで軸にセットし、最終的に自分好みの1本を購入できる、店頭カスタム式のボールペンだ。
↑エラベルノの店頭ディスプレイ。軸別・インク別にきちんと試筆サンプルが用意されている
例えば、筆圧が弱めの人なら、グリップは「太」の方がしっかり力をかけられるので持ちやすい(色は自由に)。でインクは、筆圧をかけなくても濃いめの線が書ける「エアリーゲル」の「0.7㎜」に……という感じで組み合わせていく。
店頭には各組み合わせの試筆用ペンが揃えられているので、ここで自分の好みをあれこれ検討すればOKだ。
↑リフィルの入れ替えは、通常のボールペンと同じ手順
エラベルノの面白いところは、この軸とリフィルの組み合わせ次第で、まったく違った性格のペンが生まれてしまうところだろう。これまでも、多色ペンなどで自分好みのリフィルを入れてカスタムすることはあったが、ここまで極端な変わりようは感じたことがない。
太さは細グリップの最も細い部分で直径約10.7㎜。対して太グリップの最も太い部分が直径約13.2㎜。この差、たかだか2.5㎜と侮るなかれ。実際に書き比べてみると、ペン先端への力のかかり具合がまったく違うのだ。
↑ふっくらとグリップ中央が膨らんだ太グリップと、中央がすぼんだ細グリップ。握り心地や力の入り加減がまったく違う
同じリフィルを使っていても、太いグリップで力を乗せて書くのと細いグリップでコントロールして書くのでは、書き味が驚くほどに変わってくる。もちろんどちらが良いかは個人の好みだが、その好みの差が自分でハッキリ認識できるぐらいのレベルで別物になるのが面白い。
↑グリップの削がれた平面に指を乗せるだけで、驚くほどホールドが安定する
3種とも共通なのは、一部を削ぎ落としたような“Dグリップ”を採用していること。その削ぎ落とした面に人差し指を乗せることで、すべすべなグリップの割に、しっかりとしたホールド感が得られるようになっている。
手汗をかくため、滑りやすいグリップに日頃は憎しみすら感じている筆者だが、このグリップはかなり好感が持てた。
さらに差が出るのが、リフィルのタイプ。
「エアリーゲル」は、確かに“エアリー”と言えるほどタッチが軽いサラサラのゲルインクだが、それより特徴的なのが、インクの発色の良さ。黒は本当に驚くほどがっつりと黒々しており、書いた字が読みやすい。
↑インクたっぷりで黒々とした筆跡のエアリーゲル
ボール径で言うと、0.5㎜は軽さを感じつつもコントロール性が良く、字が下手な人でも丁寧に書きやすい。0.7㎜になると軽さの印象が強くなるが、それ以上にズバッと黒くて太い線が書けるのがとても楽しい。
「シルキー油性」は、完全にぬるぬるに振り切った低粘度油性インク。体感としては、低粘度油性の代表である三菱鉛筆の「ジェットストリーム」よりも、さらにぬるぬるとした印象だ。
↑低粘度油性インクの中でも、トップクラスの滑らかさを感じるシルキー油性
0.5㎜だと、この滑りを使ってスパッとシャープな線が気持ち良く書ける感じ。ただ0.7㎜になると、もうなめらかすぎてペン先がどこに行くのか分からないほど。なめらか系が好きな低粘度油性ファンでも評価が分かれそうなレベルである。
↑軸の中ほどに空いた穴から、リフィルの種類が確認できる。「G/05」ならゲルの0.5㎜ということ
筆者の個人的な好みでいうと、丁寧に書きたい時は「細グリップにエアリーゲルの0.5㎜」、議事録や取材メモを取るなど速度優先は「太か標準グリップに0.7のエアリーゲル」というチョイスだろうか。
自分の作業に最適なペンを見つけ出す楽しみを味わうためにも、できれば店頭で納得いくまで試し書きをして、ベストな組み合わせを見つけて欲しい。というか、できれば軸を太さ別で3本と、リフィル全種(油性・ゲルと、0.5㎜・0.7㎜の組み合わせ)でまとめ買いして、自宅でじっくり書き比べて遊ぶのが一番楽しいと思う。
【著者プロフィール】
きだてたく
最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。
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集中力を高める。日々のストレスや感情の起伏に影響されないようにする−−。
「マインドフルネス」は忙しい現代を生きるビジネスマンの間でもトレンドとなっています。瞑想やワークショップなどを通じて自分の心身の状態に気付き、積極的に脳にポジティブな変化を生み出していく取り組みは、アメリカのビジネスシーンでもすっかり定着しました。
TwitterやFacebookといったシリコンバレーのCEOたちが瞑想のメリットを本やインタビューで語るようになってからもう数年が経ちます。大企業のCEOでなくとも、忙しい毎日のストレスに流されて集中力が落ちていたり、自分の人生にとって賢い判断ができなかったり、厳しい状況に陥ることは誰にだってありますよね。
そんな時にふと立ち止まって、呼吸を落ち着かせて、リラックスした状態で集中することは人生を生き抜く上で非常に重要なのですが、どうやってそんな技術を身につけるのか先生も親も誰も教えてくれませんでした。そこで、この技をさらに広めるために開発されたのがiOS向けのアプリ「Mindful Powers」。子どもたちに分かりやすく、楽しんで学んでもらえるような設計になっています。
癒し系キャラクターを通して感情との付き合い方を学ぶ
アプリをダウンロードすると、フリガーティギビットという名前のポリゴン風の球体キャラクターが登場します。フリガーティギビットはエネルギーが一杯ありすぎて、時に自分のエネルギーや感情に圧倒されてストレス状態に陥ってしまうとのこと。ユーザーである子どもたちはこのフリガーティギビットを落ち着かせるためのゲームをしながら、自分自身の感情との付き合い方を学ぶという仕組みになっています。
このゲームが非常によく考えられているのです。最初に指示されるのは、ポリゴン風に角ばったフリガーティギビットを指でゆっくりこすって、彼を丸くするというもの。早く指を動かしたり、タップしたりすると「ゆっくりこすってね」と指示されます。ポリゴンの角が徐々にとれていくアニメーションとポニョポニョという絶妙な音が合わさって、気分が落ち着きます。
単純な作業を繰り返すだけのゲームアプリが「作業ゲー」なんてカテゴリで呼ばれたりしますが、このフリガーティギビットとのやり取りは「作業ゲー」に潜んでいる不思議なセラピー効果です。作業自体が楽しいわけではないけれども、妙な心地よさがあって止められない。そんなゲームになっています。
フリガーティギビットを丸くし終わると、簡単な英語で「マインドフルネス」についてのレクチャーが1〜2分ほどで説明されます。先ほどのゲームで不思議と頭が落ち着いているので、このレクチャーも落ち着いて聞けるようになっています。子どもの集中力をよく理解しているアプリですね。
1つの回ごとに異なるタスクが与えられます。「深呼吸」や「集中」の練習といった大人になっても非常に役立つ技術が並んでおり、「子どもの時にやりたかった」と現代の子どもが少し羨ましくなってしまいました。
親も子どもと一緒に勉強しちゃおう!
アプリ自体は子どもにも使いやすいインターフェースになっています。また、サイドメニューを開くと大人向けの解説もちゃんと書かれており、科学的根拠についても紹介されているセクションがあります。
親にしてみれば、育児に追われて自分自身がストレスに圧倒されてしまうことも多いので、子どもと一緒に「マインドフルネス」を学べたら最高ですよね。これはぜひ日本語版も作ってほしい! ダウンロードは無料で、全部で10回あるレッスンのうち最初の3回もお金を払わずに利用できますが、それ以降は$5ドルの課金。心身に良い影響を与えるマインドフルネスがインタラクティブ動画で勉強できるので、これは良い投資かもしれませんね。
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話しかけるだけで色々な操作をしてくれる音声アシスタントスピーカー。Google Homeの日本語版も販売が開始され、Amazonも「Echo」を年内には日本へと投入予定ですが、日本でも普及するのかどうか――。ガジェット通の皆さんは期待を持って注目しているのではないでしょうか。
アメリカではGoogleとAmazonが競争を繰り広げ、少しずつ機能やデザインの異なるアシスタント・デバイスを次々に発表しています。そんななかで長い間、音声アシスタントを提供しながらも、なかなか話題に登らないのがMicrosoftの音声アシスタント「Cortana」です。
そこで、MicrosoftがHarman Kardonと共同開発したのが、音声アシスタントスピーカーの「Invoke」です。Cortanaが搭載されて価格は約2万2800円。ライバルに大きく遅れた形ですが、AppleのHome Pod(約4万円。未発売)やGoogle Home Max(約4万5000円。未発売)よりも安い価格設定で、果たしてここから追い上げることができるのか。10月末に販売が開始されると、すぐに海外テックメディアが取り上げました。
パッと見は初代Amazon Echoのようなタワー型のスピーカー。360度に音を広げる構造で、ウーファーが3つ、ツイーターも3つ、パッシブラジエーター2つを搭載し、低音も高音もパワフルに提供してくれるとのこと。早速のレビューを展開している海外メディアも「音質はAmazon EchoやGoogle Homeに比べるとかなり良い」と高評価です。
GoogleもGoogle Home Maxでハイエンドスピーカーとしての性能を備えたバージョンを展開する一方、Amazon Echoも最新式は2.5インチウーファー、0.6インチツイーターを搭載してきています。各社が「スピーカーとしてもちゃんと使えるよ」という点をプロダクトの強みとして出してきていますが、Invokeもオーディオ機器ブランドのHarman Kardonと共同開発されると決まったときには、多くのユーザーが音質に期待しました。
機能面は物足りないけど、音質の良いものが欲しければ買う価値ありそう
しかし、ただ音質が良いだけでは後発のアシスタントスピーカーとしては物足りません。実際のアシスタントとしての使い心地が気になるところです。
AmazonのAlexaやGoogle Homeと比べて一番大きい違いは音声認識の精度のようです。TIMEやArstechnicaといった大手メディアはレビュー記事で「Google Homeが自然な言葉の認識に最も長けており、Invokeは分かりやすい質問で聞き返す必要がある」とまだまだ改善の必要性を述べています。
では、Alexaに匹敵しているのかというと、Alexaには既に一般ディベロッパーたちが開発してきた何万というスキル(サードパーティーが開発した音声制御アプリ)が存在しているわけです。NestやPhilips Hueといったスマートホーム関連のプロダクトはInvokeだけではなくGoogleもAmazonも対応しており、プラスアルファの機能が求められるわけですが、発売されたばかりのInvokeに追加できるスキルはわずか100ほど(Amazon Echoは2万以上)。今後ディベロッパーたちによって増やされることが期待されます。
とはいえ、老舗オーディオブランドとMicrosoftによるプロダクトですから、失敗作というわけでもありません。音質の良いアシスタントスピーカーを手ごろな価格で求めているユーザーにとっては買いかもしれません。Twitter上のコメントを見てみると「Invokeのスピーカーは本当に良いよ! 音量が大きい!」とサウンドの面では絶賛されています。
Skypeが利用できる点もセールスポイントです。スピーカーを通してそのまま通話をすることが可能。これはSkypeを多用する方には地味に有り難いポイントですよね。この一点で購入を決定する人もいるかもしれません。
Microsoftのプロダクトということでオフィス関連のソフトウェアを統合した機能を期待したユーザーも多かったようですが、機能面では他のスマートスピーカーと大きく違っていないようです。この点もスキルの追加と平行して期待していきたいところです。
日本語ユーザーとして一番気になるのは、日本語での認識がどれくらいの精度で実現されているのかどうか。こればかりは日本語版の開発を待つしかなさそうです。
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山善は、布団乾燥機につないでカーテンを温風で乾かすふとん乾燥機アタッチメント「 カラッと!乾カシーナ」を、11月中旬より新発売します。
結露で濡れるカーテンをカビから守るふとん乾燥機アタッチメント
↑本体(右)をふとん乾燥機に接続し、カーテンの下から温風を放出(左)
カーテンのカビの一因が、結露による水分でカーテンが濡れること。これを防ぐのが「カラッと!乾カシーナ」です。本アイテムをふとん乾燥機に接続することで、水分が集中するカーテンの下部に温風を当てることが可能に。結露で湿ったカーテンを効率よく乾燥させることができます。
使い方は、本体を組み立て、吹き出し口がカーテン側を向くようにカーテンと窓の間に設置。あとは接続カバーを使用して本体とふとん乾燥機をつなぐだけと、誰でも簡単に組み立てることが出来ます。本体は奥行約5cmのスリム設計なので余計な場所を取ることもなく、分解しておけば、オフシーズンの収納場所にも困りません。
なお、本アイテムには接続カバーが付いているので、ホースタイプ/非ホースタイプのふとん乾燥機に対応可能。自宅で使っているふとん乾燥機を有効活用できるので、手軽に効率よくカーテンのカビ対策をすることができます。カーテンの湿気が気になる方、結露が多くなる冬に向けて入手してみては?
↑接続カバー
↑接続カバーを使えば、非ホースタイプのふとん乾燥機でも使えます
外部リンク
「T.M.Revolution」や「the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D」「abingdon boys school」などのヴォーカルとして名を馳せた西川貴教(にしかわ・たかのり)さん。その圧倒的な歌唱力もさることながら、「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」(ともに2006年)など、常に強い向かい風を浴びているMV(ミュージックビデオ)が記憶に残ります。2016年には自身のノウハウをオープンソース化するという「株式會社 突風」を設立し、話題となりました。
2014年からCMキャラクターを務める大風量ドライヤーが「MONSTER」
そんな西川さんがイメージキャラクターとして2014年から全力で応援しているのが、小泉成器のドライヤー「MONSTER(モンスター)」です。そんな同ブランドから新製品が発売されることを受け、西川さんを起用した新たなキービジュアルが公開されました。キービジュアルでは、ついに「MONSTER」が西川さんの左腕に一体化。左腕に仕込み銃を持つ主人公を描いたマンガ「コブラ」を思わせる姿に、「美しい爆風って、もはや愛だろ。」という謎めいたキャッチコピーが重なり、極めて印象的な構成となっています。
↑寺沢武一氏のマンガ「コブラ」を彷彿とさせるキービジュアル。背景の立方体のなかに閉じ込められているのは、髪の長さ2m6cm、ふだんのドライヤー乾燥時間は1時間30分という黒髪美少女・momocoさん。11月7日より、小泉成器のスペシャルサイトでPRムービーも公開中
なお、この「MONSTER」 は、西川さんのファンの認知度が抜群に高いのも特徴。西川さんが主催する「イナズマロック フェス 2017」(9 月開催)にて来場者にアンケート調査を行ったところ、ブース来場者の約6割がヘアドライ中に西川さんの曲を口ずさんだ経験があることが判明。
さらに、西川さんファンクラブ会員の 99%もの人が「MONSTER」 には西川さんがふさわしいと思っている」 とし、「西川さん以外はありえない」とまで断言している人も89%いるという興味深い結果が浮かびあがりました。まさに西川さんと「MONSTER」は相思相愛、絶好のパートナーといえるでしょう。
↑「イナズマロックフェス2017」で小泉成器が出展した「MONSTER」のブース
ちなみに、新製品の「ダブルファンドライヤー MONSTER KHD-W720」(実売価格9050円)は、風を強く押し出す独自形状の2つのファンを搭載。その名に違わぬ大風量2.0㎥/分を誇り、パワフルな風でより速く髪をブローしてくれます。西川さんのMV同様、強い風を吹かせたい人はぜひ手にとってみてください。
↑新製品のMONSTER KHD-W720。左からN(ゴールド)、K(ブラック)、R(レッド)
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あくまで健康的な生活を”補助”するための健康食品ですが、中には「病気が治る」などと広告に掲載しユーザーを騙す悪質な商品も。一体どのような健康食品を信用すれば良いのか、消費者庁がその指標を定めてくれました。
健康食品についての消費者庁の見解とは?
今年10月に消費者庁が“健康食品に関するパンフレット及びリーフレット”を公式サイト上に掲載。健康食品に関する容赦のない記載が話題になっています。
まず「健康食品Q&A」というパンフレットでは、「使用の判断」「選択に関する情報」「使用の注意」の3つをQ&A方式で解説。例えば「体験談や動物実験の結果、専門家のお薦めなど、どの情報が信用できますか?」という質問には、「保健機能食品以外の『その他健康食品』には、パッケージに機能性等の表示はできません。また、『効果を暗示するキャッチコピー』や『利用者の体験談』などを使って、効果をアピールしている製品がありますが、どれも信用できるものとは限りません」と回答しています。
そして「簡単にやせるために健康食品を利用したいです」という願望に近いクエスチョンには、「食事のコントロールも運動もせず、健康食品だけで安全に、ラクにやせることはありません」とばっさり。
「『やせる』とは、『消費エネルギー量>摂取エネルギー量』となり、体脂肪が減る状態」としっかり定義を示し、“利尿作用”などで一時的に体重を減らす商品をダイエットに活用することに注意を促していました。
わかりやすいリーフレットも掲載
「健康食品Q&A」の要点をまとめた「健康食品5つの問題」というリーフレットでは、「健康食品で病気が治る?」「天然・自然由来のものが原料なら安全?」「専門家の研究結果と同じ効果がある?」「体験談は信用できる?」「一時的な体調不良は効果の証拠?」という5つの項目をピックアップ。疑問を投げかける形のタイトルですが、回答はすべて“NO”となっています。
たとえば「健康食品で病気が治る?」という項目では、「錠剤・カプセル状の製品は、薬のように見えますが、『食品』であり、病気を治す効果、防ぐ効果はありません」と解説。健康食品と病気の回復については同冊子内の「健康食品の問題点」でも注意を喚起しており、「現時点で、病気の人を対象に治療効果を明確に実証した健康食品はありません」と明記されています。
また、よく宣伝などで見られる“体験者の話”も「体験談は、利用者の感想にすぎません。宣伝のために都合の良い内容のみ編集して掲載されている場合もあります」と一刀両断。同冊子によると、機能性を表示できない「その他健康食品」は利用者の体験談などで間接に“機能性”をアピールしているので、注意が必要とのことです。
その他、最近流行している“天然・自然由来”の健康食品についても「天然・自然由来の毒素は無数にあります」と掲載。“誇大広告”などで問題になっている一部健康食品について消費者庁が注意を促し、SNSなどでは「消費者庁グッジョブすぎる」「わかりやすい上にかなり容赦なくて面白い」「食品で病気治ったらそれはもう“薬品”だもんね! 当たり前だよね!」との声が上がりました。
健康食品ビギナーだけでなく、長い間利用してきた人も一度パンフレットに目を通してみてはいかが?
文/プリマ・ドンナ
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だんだん気温が寒くなり、ホットコーヒーがおいしいシーズンがやってきました。それに合わせるように、秋は1年で最もコーヒーが盛り上がる季節です。そんななか、国民的コーヒーブランド「ネスカフェ ゴールドブレンド」が50周年を迎えるとともに進化を遂げたのをご存知でしょうか? 今回は、これまた”ネスカフェアンバサダー”で超有名なコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の新モデルを使って、ハードとソフトの両面から実用性をチェックしてみました。
本体がスタイリッシュになってIoTの機能で使う楽しみも向上
筆者は現在「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ TAMA」というモデルを使っていますが、今回のテストでは9月1日に発売された「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]」のレッドをレンタル。並べて置くことでデザインや機能などを比較してみました。
↑右が新型。大きく変わったのは操作ボタンの部分です
↑ボタンは大きくなり、配置も横並びに。リンス(すすぎ)ボタンが追加され、Bluetooth®にも対応
ボディの幅がスリムになるなど、スタイリッシュさが増した新型。さらにはリンスボタンが追加され、より簡単に洗浄のメンテナンスができるようになったことも特徴です。そしてシステム的な進化が、IoTとしての機能。スマホにアプリを入れることで、コーヒー、水、泡立ちの各量をカスタマイズできるほか、ユーザー感でつながったり、タイマーで電源を自動にオンできたり、ポイントを貯めて詰め替えパックと交換したり、トラブル発生を通知したりといったことができるようになりました。
↑背面はこんな感じ。手前が新型です
↑フタが実装され、ここの開閉だけで給水できるようになったのも隠れた進化
味わいはよりコーヒー感がアップしつつも飲みやすくなった!
それでは、いよいよコーヒーを飲んでみようと思います。試したのは、9月1日に発売となった2つの商品。新作の「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」と、定番の「ネスカフェ ゴールドブレンド」です。どちらもバリスタ用の「エコ&システムパック」というタイプでテストしました。
↑左がネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック エコ&システムパック(55g/税込853円)、右がネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(105g/税込1019円)
まずは定番の商品から。冒頭で述べたように、ゴールドブレンドは1967年に誕生したので今年で50周年。そんなアニバーサリーもあって、実はパッケージも味もリニューアルを遂げての新発売となりました。具体的には、独自の「挽き豆包み製法」による淹れたての上質な香りをさらに豊かにさせ、マイルドな味わいはそのままに、奥行きと雑味のないすっきりした余韻を際立たせとのこと。
↑バリスタのコーヒータンクに、ゴールドブレンドをセット。逆さにして一気にバサっと充填するのも、このシステムの特徴です
↑初期洗浄を行ったあとは、いよいよ抽出。ブラックコーヒーボタンを押してスタンダードな一杯を飲んでみることに
↑クレマ(上層の泡)やカスケード(抽出時に生まれるコーヒーのグラデーション)も、しっかりと抽出しています
味は酸味がやさしくなり、そのぶんコク深さは豊かになった印象。また、マシンで淹れると豊かなクレマが生まれるので、よりマイルドな風味を感じられます。そして、次は同じく定番のゴールドブレンドでカプチーノを作ってみました。
↑グラスに少量の牛乳(またはネスレブライトなどのクリームパウダー)を入れてからボタンを押します。すると、ジェットノズルから細かくお湯が出てきて、見る見るうちにふわふわのフォームドミルクが……
↑そのあとはコーヒーが抽出。やはりグラデーションが美しい
↑あっという間にカプチーノが完成! ただ、牛乳をお湯で泡立てるのでミルク感は薄めです。これは旧モデルでも感じていた惜しい部分ですが、さらに濃厚な味を楽しめるようレシピ自体を改良したそうです
↑なにはともあれ、気軽にカプチーノが飲めるのはうれしいですね。
そして最後は、中身を緑色のパッケージの「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」に変えて味をチェックしてみました。こちらは、食の安心や安全とともに有機への関心が高まる現代に向けて開発されたもの。市場で見ると、2016年のオーガニックコーヒーは2012年対比で約1.8倍になっており、年平均10%以上の伸び率で成長しているそうです。
↑最初に試したブラックコーヒーで抽出。やはり、瓶とスプーンで淹れる方法ではなかなか生まれない、豊かなクレマがいいですね
↑飲んでみると、定番のゴールドブレンドよりさらにやさしく酸味も控えめ。全体的にクリアな味わいですが、決して安っぽくなく香りが芳醇でおいしいです。苦みも抑えられており、上品で体にもやさしい感じも。これがオーガニック豆由来のテイストと言えるでしょう
以上がマシンと新商品のお試しチェックでした。ハードはIoTで楽しみ方にバリーエーションが増加。ソフトでは酸味を抑えてコクやスッキリ感はアップさせるなど、よりコーヒーらしさが向上した、というのが感想です。また、どちらもたくさん飲まれている一大ブランドなだけあって、「さすがにユーザーサイドのことを深く考えて作っているな~」と思いました。
特にマシンのほうは、アプリを活用して好みの味に仕上げられるというのが面白い部分です。外食では定額制サービス、小売りではペットボトルコーヒーなど、昨今のコーヒー業界でも新しいトレンドが生まれていますが、家庭用のコーヒーマシンもIoTを導入し、新時代を迎えたと感じました。今後のさらなる発展にも注目ですね!
外部リンク
「わずか3ヵ月で英語が完璧に聞き取れる」
「英語力0のOLがバイリンガルになった」
「年齢、学歴、才能いらずで英語ペラペラ」
そんなことがあるんだろうか? 中学校から英語を習い始めて、高校までで6年。大学の第二言語も英語を履修して英会話学校にも通ったから、筆者の場合、英語は10年+α勉強したことになる。
頭の中のキャビネット
英語学習法にはものすごく興味があるので、ついつられてウェブ広告をクリックしてしまう。そんなに短期間で英語が完璧に聞き取れたり、バイリンガル並みの表現力が身についたりするなら、筆者の10年+αは何だったのか? 長く続くメソッドの説明文を読み、受講料のところに行きつくと、設定価格はぶっちゃけかなりお高めだ。
「英語の学習で大切なのは絶対時間じゃない。方法論の質だ」
そう言われてしまえば筆者の方法論は間違っていたと認めざるを得ない。だって、まだ理想とする英語力には達していないのだから。
筆者はさまざまある英語学習法をディスるつもりはまったくない。
画期的な学習法が存在するのも事実だろうし、そういう方法で爆発的に英語力がアップした人もいるだろう。
そして、話は英語に限らない。
仕事が忙しくて絶対的に時間が足りない―そのために始める前から諦め気味の―人が何かを勉強するのに、最も効率的な方法とは何だろう?
それは、インプットした知識を整理し、必要な時にスッと出せるキャビネットのようなものを頭の中に作っておいて、使い勝手を最良の状態に保っておくことだと思う。そういうものは、どうやったら作れるんだろうか? しかもできるだけ時間をかけずに、である。
最も効率がよい勉強法とは?
“時間もやる気もない人向け”という特色をはっきり打ち出した『暗示で500%能力を引き出す勉強法』(内藤誼人・著/学研プラス・刊)は、ちょっとドキッとするまえがきから始まる。
人生は、“勉強”しているヤツが勝てるような仕組みになっている。勉強していないヤツは勝てない、という、きわめて単純な原理に基づいて世の中は動いている。
『暗示で500%能力を引き出す勉強法』より引用
文章は、次のように続く。
高校時代までは死ぬほど勉強していたのに、大学時代になってそのスピードが鈍り、社会人になると、一切勉強しなくなる人がいる。そんな人が勝ち抜いて行けるほど、この社会は甘くない。
『暗示で500%能力を引き出す勉強法』より引用
学生時代とちがい、社会人になると勉強自体に割ける時間が圧倒的に少なくなるのは当然だ。だからこそ、習い事や資格取得講座の広告で「短い時間で最大限の効果が出る」ことがうたい文句になるのも当然だろう。
著者の内藤誼人さんは心理学の専門家で、心理学のデータを実社会や日常生活で実践的に応用していく研究をなさっている。
次々と繰り出される60のヒント
第1章:心理術で“心に眠った”やる気を引きずりだせ
第2章:「勉強術」は「仕事術」
第3章:「読書術」で、効率よく知識を鍛えろ
第4章:努力を長続きさせるための「学習術」
第5章:あらゆる知識を自分の血肉にするための「記憶術」
60項目のヒントが、上に示した5章に分けられている。そして各項目の最期に、まとめのひと言が記されている。下に記したのは、ヒントのフレーズとまとめのひと言の組み合わせの例だ。この組み合わせ、納得がいく。
・「昔から頭がよかった」という記憶をデッチあげろ➡お気に入りの記憶をデッチあげよう。
・余分なモノは、目の届かない場所へ遠ざけろ➡ひとつずつ制覇せよ
・テレビは、読書のサブテキストと位置づけろ➡読書+映像で、効率アップ
・「エッチな気持ち」がクリエイティブな発想を呼ぶ➡恋愛感情は、創造性や独創性を刺激する。
・「忘れちゃってもいいや」と思えば、かえって忘れない➡「忘れないぞ」と念じてはいけない。
項目だけ見ると煽り感が目立つかもしれないが、対応する内容の論文が紹介されていて、説得力は十分だ。しっかりとした論拠があって、それを誰が読んでもわかりやすい内容に噛みくだいた上で、キャッチーな見出しがつけられている。
勉強したくない人たちのための How to study
内藤さんがこの本の対象として想定した人たちをもう一度確かめておこう。あとがきに次のような文章がある。
私が対象とする読者は、「勉強などしたくない」と心に決めてしまっている人たちだ。そういう人たちに、いかにやる気を出させるか。いかに机に座らせるか。まるで勉強したくないと駄々をこねる子どもに、なんとか勉強をさせたい母親のような気持ちで本書を執筆した。
『暗示で500%能力を引き出す勉強法』より引用
そういうアプローチの根底にある心理学の専門家としての蓄積は、巻末の参考文献の圧倒的な数を見れば一目瞭然だ。強く感じたのは、なんとか勉強させたい母親にありがちな押し付けではなく、家庭教師のお兄さんの視線に近いものだ。
ちなみに本書には、「時間も努力も足りない人に贈るちょっとブラックな記憶術」という言葉がサブタイトルとして使われている。そもそも勉強したくない人に向けて書かれた本を、勉強したいと少しでも思っている人が読んだらどうなるか。そりゃあ、スゴいことになるでしょうね。
(文:宇佐和通)