無人島 ~俺の10枚~ 【DATS:早川知輝 編】

2017年07月15日 (土) 18:00

|

HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス

今年(2017年)のフジロックにて、間違いなく話題となるバンドの一つが、初日の RED MARQUEE 1番手として登場する DATS だろう。今年3月にリリースし大きな注目を集めた限定シングル『Mobile』では、マスタリング・エンジニアを務めた砂原良徳をはじめ、高橋幸宏、LEO今井という METAFIVE の面々が揃って絶賛するほどの才能だ。同曲を含むアルバム『Application』は先月6月に発売されたばかり。彼らが提示する独自のエレクトリック・サウンドはマーキーのフロアを揺らしてくれるだろう。さらに、メンバーの杉本亘、大井一彌は、yahyel のメンバーとしても活動しており、同日の深夜帯、同じ RED MARQUEE -PLANET GROOVE- に出演。GAN-BAN SQUARE にて行われる、GAN-BAN NIGHT には Monjoe & Miru from yahyel Feat. 荘子it としてクレジットされている。ワクワクするではないか。

そんな次世代シーンを作り上げていくだろう担い手 DATS のメンバーがローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場してくれた。連載形式で毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。さて、彼らが選ぶ作品とは?

無人島 ~俺の10枚~ 【DATS:早川知輝 編】
音楽好きには、超定番の企画“無人島 ~俺の10枚~”。なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらう。ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別。今回のお客様は、DATS 早川知輝(ギター)が登場。

Art-School 『Paradise lost』
無人島ではきっと無限に時間があると思うので、自分という人間を形成してきた10枚を選んでいきたいと思います。
まずは自分の人格が形成される時期によく聴いていた一枚を。
透き通りつつもどこか憂鬱な感情を孕んだバンドのサウンドと、繊細な声で歌われる生々しい内容の歌詞。肌寒い季節になると毎日必ず1回は通して聴いていました。無人島についたらまずこれを聴いて気を落ち着けたいですね。夜中に一人でなんてシチュエーションでも聴きたい一枚です。


GRAPEVINE 『真昼のストレンジランド』
GRAPEVINE を聴き始めたのは昔サポートしていたバンドの影響でした。当時のメンバーに勧められてアルバムを聴いてみて、見事にどハマりした覚えがあります。このアルバムはその時期新譜として出た作品で、よく聴いていました。バンドの演奏の表現力(特に西川さんのギターが凄まじい)、ボーカル田中さんの直接的な表現を避けつつも心に響いてくる文学的な歌詞によって、まるで映画を見ているかのような気持ちにさせてもらえる作品です。5曲目の「おそれ」という曲が、歌詞も曲も大好きです。


Bon Iver 『Bon Iver』
2017年にリリースされたアルバム『22, A Million』と悩んだのですが、こちらを選ばせてもらいました。複雑に絡み合うギターが心地よいです。めちゃめちゃに疲れた時によくぼーっとしながら聴いていたアルバムなので、無人島でひたすら彷徨って途方に暮れた後に、寝っ転がりながら時間を忘れて聴きたいアルバムです。


RED HOT CHILI PEPPERS 『Californication』
ロックという概念のようなものを僕に叩き込んでくれた作品。激しい中にも憂いや哀愁のような色が見え隠れする様が自分に合っているような気がして、不安定な青春時代によく聴いていました。ヤク中から復帰したばかりのジョン・フルシアンテのギターが泣きまくりでもう最高。ジャケットのイメージも相まって、夕方、日が沈む様を見ながら聴いていたいアルバムです。


bloodthirsty butchers 『kocorono』
ブッチャーズの大名盤。出会いは当時組んでいたバンドメンバーと飲んでいた時に、ライジングサン出演時の「7月」の演奏を見せてもらった時でした。最後、放り投げられ、地面に叩きつけられ、大破したギターから出るノイズすらも美しく感じました。その後すぐにこのアルバムを買い、ひたすら聴いていた覚えがあります。言葉で良さを表すのが難しい一枚ですが、聴いてみてもらえれば伝わると思います…!
無人島の大自然の中で爆音で聴いてみたいです。


The cure 『disintegration』
これも同じく、当時のバンドメンバーに勧められてハマった、通称キュアー暗黒期の中の1枚。アルバムを通して聴いていると、深い深いところに沈んでいくかのような錯覚に陥る作品です。聴き続けていたら自分自身の深層心理とも向き合えそう…。
これはもう真夜中に一人で膝を抱えながら聴きたいですね。そのまま海に飛び込みかねないですが…。


HONNE 『Worn on a cold night』
お気に入りでヘビロテしていたアーティスト。都市感のある洗礼されたサウンドですが、あえて大自然の中で聴いてみたいです。
真夜中、夜空を見ながら1曲目「Worn on a cold night」なんかを聴いて、お酒飲んで踊っていたいです。果たして無人島にお酒があるのか危ういところですが…。


Galileo Galilei 『Sea and The Darkness』
Galileo Galilei のラストアルバム。このアルバムを聴くまでと聴いた後で、Galileo Galilei というバンドから受けていた印象がまるで変わりました。サウンドだけ聴けば洋楽インディー、歌われる内容はどこか鬱屈としているという、自分的には完全に好みでしかない作風。ちょくちょく歌詞に出てくる「死」というテーマが不思議といつまでも胸に残り続ける、そんな作品です。


Copeland 『You Are My Sunshine』
センチメンタルを極めたかのような繊細な歌声であんな美しいメロディを歌われたら、そりゃ泣いちゃうよ!なんていう作品。
バンドのサウンドもボーカルに呼応して熱量を増したり、ぐっと抑えたり、もうほんと油断して聴いていると気付いたら泣いちゃってます。7曲目の「on the safest ledge」をオススメしてもらって出会った一枚です。


スピッツ 『ハチミツ』
色んなインタビューなどでもお話しているのですが、僕はスピッツが大好きで色々影響を受けてます。それは例えば音楽的な部分だけではなく、価値観だとか、人間性といった部分にも表れていると思います。そんな大きな影響を受けたスピッツなので、どのアルバムを選ぶか非常に悩んだのですが、このアルバムにしました。
曲ももちろんなのですが何より草野マサムネさんの歌詞が刺さります。この時期の歌詞は自殺とセックスの事しか歌っていないと何かで読んだことがあるのですが本当なのでしょうか。だとしたら色々な意味ですごい…。



各メンバーが選んだ10枚はこちら

無人島 ~俺の10枚~ 【DATS 連載編】

今年(2017年)のフジロックにて、間違いなく話題となるバンドの一つが、初日の RED MARQUEE 1番手として登場する DATS だろう。彼らが提示する独自のエレクトリック・サウンドはマーキーのフロアを揺らしてくれるはずだ。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2017年07月14日 (金) 18:00

関連情報

インディー担当が選ぶ上半期の20曲

2017年上半期も多くの素晴らしい作品が発表されたので、厳選10曲をお届けしようと思ったのだけれど、とてもじゃないけど10曲に絞れない状況。というわけで、「インディー担当が選ぶ上半期の20曲」とあいなりました。未チェックの作品あれば是非に。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2017年06月30日 (金) 19:25

フジロック関連情報




アルバム詳細


DATS
アルバム『Application』
2017年6月7日(水)発売

ご購入はこちら

Application

CD

Application

DATS

価格(税込) : ¥2,530

会員価格(税込) : ¥2,328

まとめ買い価格(税込) : ¥2,075

発売日: 2017年06月07日



ライブ情報


7月24日(月) LIQUIDROOM 13th ANNIVERSARY(The fin. / DYGL / DATS)
7月28日(金) FUJI ROCK FESTIVAL'17(新潟県・苗場スキー場)
8月06日(日) DATS × 向井太一 at Billboard Live, Tokyo
8月11日(金) DATS × 向井太一 at Billboard Live,Osaka
8月12日(金) 寝待月のショー(滋賀県・大津市桐生キャンプ場)
8月25日(金) SWEET LOVE SOWER(山梨県・山中湖交流プラザ きらら)
8月26日(土) RUSH BALL(大阪府・泉大津フェニックス)
8月27日(日) shima fes SETOUCHI 2017(香川県・小豆島 ふるさと村)
9月09日(土) BAYCAMP(神奈川県・川崎市東扇島東公園・特設会場)



最新ニュース・情報を受け取る



HMV&BOOKS online最新ニュース

最新ニュース一覧を見る

S