信じる事も大切ですが、
疑う事も剣術では大切です。
私が疑問に思っていたことは
英信流の立膝の想定です。
具体的に何を疑っているのか?
まず、立膝は甲冑を身に着けている、
とあります。
ここに敵が斬りこんできます。
しかし兜や鎧を着ているので、敵の攻撃は通じません。
そして刀を抜いて、敵を斬り倒す。
1、敵がわざわざ刀で甲冑武者の「斬れない鎧」を斬りつけてくるのか?
2、敵の刀は自分の甲冑で止まるが、自分の刀は敵(甲冑武者)を斬れるという理由は何か?
特に2番目です。
自分の甲冑の防御力が高いけれど、相手の甲冑は防御力が低い。
この設定(想定)にする理由は何か?
甲冑の間を斬りこんだだけだ!
と言う回答では、自分の甲冑には隙間が無いのか?
こう考えてしまいます。
しかし上記の部分にばかり意識を向けると
答えが出てきません。
ここで、その疑問から離れてみる。
絶対にコレ!
と言う答えが見つからなければ
一度その疑問そのものを置いてしまう。
これも大切です。
立膝の居合については、いくつかの回答があります。
1つわかりやすい回答例として、
「居合は一撃必殺で斬るための技ではなく、
身体の使い方を学ぶための動きである。
そのため、敵や鎧の想定を考えない。」
これが正しい答えの全てではありませんが、
一つの回答例として覚えておくのも良いかと思います。