一雲先生が書き記した夕雲流剣術書。
その伝書に記されている単語です。
人面獣心とは、平たく言えば
欲望のままに剣を振るう者、
と言えば良いでしょうか?
この畜生心がある限り、
自然の勝ちは訪れないという
記されております。
さて、他流の技の名称ですが
・虎乱刀
・獅子乱刀
または
・虎尾剣
・虎伏せ
これも、本来は剣術の所作ではなく、
後世に心の在り方を伝えたものだと
考えております。
トラないしライオンが暴れる姿。
この説明は省きます。
ではトラの尾あるいは、トラが伏せるとは?
「暴れてはいないけれど、
いつでも獲物に食らいついてやる!」
と言う臨戦態勢。
虎が地に伏せ、尾を立てている状態です。
これも、形は静かではあるけれども
内面はマグマが噴き出すような気の高まり
となっています。
これらの言葉は、師匠が弟子に対して
「獣のような心になってはならない。」
と言う事を伝えるために、残したものではないかと
想像しております。
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