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道路上に寝そべるシットインが非暴力というのは詭弁 かえって差別を助長させる反ヘイト集団

 武蔵野市で外国人も含めた住民投票条例について否決されましたが、先駆的な取り組みであっただけに非常に残念です。
外国人にも住民投票権を付与する条例案に賛否 憲法違反の可能性は? 東京・武蔵野市」(弁護士ドットコム)
武蔵野市の住民投票制度を実現させよう 外国人との共生社会

 これに反対する勢力は外国人に自治体が乗っ取られるとか、はっきり言って全くもって妄想の世界です。だったら外国人は観光客だけ、それ以上は入れない、ということ以外にはないと思うのですが、利用はしたいが、口は一切、出させないでは今の時代は通用しません。
 第一党がデモをしていますが、それを力尽くで阻止したことが道路交通法違反として立件されました。
反ヘイト「路上寝転び抗議」で摘発 17人書類送検 警視庁」(毎日新聞2022年5月10日)

 外国人条例に反対するのは自由です。しかし、それを実力で阻止するというやり方が間違っているし、書類送検された人の中には、一般人(要は無関係の人たち)にまで迷惑を掛けてしまったと述べ、他方で正当だと主張している人もいるとされます。

 もともと実力阻止は許されません。その自覚がないことが一番の問題です。相手を「悪」と認定すれば何をやってもいいというのは全体主義、ファシズムの思想と同じであり、断じて認められるものではありません。
 私は、上記毎日新聞の記事でこうした手法は共感が得られないと批判するコメントをしましたが、この人たちの逆鱗に触れたようです。



 私は右派弁護士だそうです。私が権力側に就いているということなんでしょうかね。
 この毎日新聞の記事は普通の人が普通に読めば当然のごく自然な内容だと思いますが、絶対の正義を掲げる人たちにとっては、自分たちの意向に反する者はすべて粛正の対象でしかないのでしょう。恐ろしいこととは思いませんか。

 警察が「ヘイトデモ」を取り締まらないから実力阻止を正当化するものもあります。


 しかし、警察が何の権限をもって「ヘイトデモ」を取り締まるのでしょうか。ここは日本であってロシアではないのです。

 ところでこうした事案であっても直ちに警察が強制捜査に乗り出すというのは別の意味で問題はあります。
 この事案では写真で見ると、当日、警察官がかなり「警告」をしています。それらを一切、無視しての書類送検(立件)です。
 あの場でいきなり逮捕というのは行き過ぎで、やはり権力行使は抑制的でなければそれはそれで恐ろしいことになります。

 ロシアで反戦行動が直ちに逮捕されてしまうというのと同じになります。
 批判されるべきこと=直ちに立件ということではありません。
220424⑤
2022年4月24日撮影




 それにしても立憲民主党の議員がこのようなことを言っている限りは政権政党にはなれませんね。




立憲民主党が大きくなれない理由 有田芳生氏の国会議員とは思えない言動 問われているのは立憲民主党としての姿勢

 社民党候補者もか。残念ですね。





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コメント

No title

猪野先生は数少ないホンモノのリベラル左派常識人ですね。
日本では極左は絶対に支持されません、それに気付かないアレらはどんどん支持者を減らし先鋭化していくのでしょう。
マイノリティの平穏はマジョリティの安定あってこそでしょう。やり方がヘタクソと言うかアタマ悪いですね。

弁護士同士、話が合うこと。

猪野先生のおっしゃる通り。

ウクライナが仮にワカランチンだとしても、それを理由にした武力行使は咎められるべきですものね。

埼玉県の交通死亡事故

ストリートファイトで負けた後を含め路上で寝そべると、交通死亡事故原因になるので、特に埼玉県警が「路上で寝ないでください!」と呼びかけています。
冬の北海道の路上で寝てしまうと、翌朝には冷たくなっています。有人駅のベンチで寝ていると駅員が叩きに来ますが、盛り場の路上で寝ているオヤジは、財布抜き取る盗賊(みのもんたのバカ息子等)以外相手にしません。昭和の時代路上で寝ているオッサン蹴飛ばしていた高校生は、今では路上で寝てしまうジジイになりました。
道路で寝ていた奴が自動車にはねられて死んだ、行き倒れで死んだと事件になると、現場の巡査・巡査長クラスが警部・巡査部長からシバかれるので、路上寝そべり取り締まりは当然です。
「外国人に自治体が乗っ取られる」と言われるとドキッとしそうな人が、政界にちらほらいます。【陳チョルラン(福山哲郎)、謝蓮舫、趙春花(福島みずほ)、ペクジンフン(白眞勲)】
選挙で全く勝ち目がない社民党(=革労協・朝鮮労働党)は問題外の外として、12年前に期限が切れた国会議員鉄道乗車証と、現職国会議員の名前を騙り、長年グリーン車薩摩守タダ乗りやっていたクソジジイのせいで、革マル立民も選挙大惨敗が予想されています。

「正義が暴走して何が悪い」

神原弁護士が猪野先生のブログに対してこうツイートしています。
法の上に、正義や自分の政治信条をおいています。
素晴らしい!

https://twitter.com/kambara7/status/1524417385876246528
我々法律家は、ルールより大切なものを知っている。人権だ。

人権を守るためには時にルールをあえて破ることが必要なのだ。

そのことを教えない法学教育なら、百害しかないので滅びるべきである。

ルールも人権もフィクション

ルールも人権も観念の産物であり、フィクションです。
資本主義社会のルールも「人権」も、あくまで支配階級の利益に沿ったものでしかありません。
たとえば、生存権はきわめて劣位におかれ、資本家による営業活動の自由やどうでもいい表現の自由の方が保護されています。
重要なのは、労働者階級の利益に叶うか否かであり、叶うのであればルールや「人権」にとらわれるべきではありません。

No title

>かえって差別を助長させる反ヘイト集団

ネトウヨの韓国人へのヘイトスピーチを見て韓国人に蔑視感情を抱いたり、悪い印象を抱く人間はあまりいませんけれど、韓国人の味方のふりをして、過激な言動をする人間を見て韓国人への差別感情を助長させたり、歴史認識が右寄りになる人はいるでしょうね。

そういう道路で寝そべっている人もそうかもしれませんけど、東大平行線のような人間もやばいですよ。

ネトウヨは「韓国人蔑視、日本人崇拝」だけど東大平行線は「日本人蔑視、韓国中国崇拝」でまったく逆のことを言ってるのですけれど思考回路は同じですからね。(昔はよくネトウヨと言い争った経験があるので分かります)

ネトウヨのヘイトスピーチを見た韓国人が日本人に悪い印象を持つのと同じようなものですからね。

韓国本土で日本人の味方を気取って日本のネトウヨと同じような韓国人への蔑視発言をしまくって、日本人をまるで一方的な被害者であるかのように喚く韓国人は嫌われるだろうし、そういう韓国人のせいで日本の印象も悪くなるでしょう。

別に東大平行線に限らず「日本人は反省をまったくしておらん!大日本帝国の復活を夢見たり、日中戦争を聖戦と美化する右翼ばかりである!慰安婦を遊女と同じだとしか認識しておらん!」と日本人への偏見や日本人蔑視的なことを叫びまくったり、日本がまるで一方的な加害者であるかのように言い立てて、戦争での日本人の被害をやたらと軽視するような左翼も上の韓国人と同じかもしれませんね。

ツイッター見ました

カウンターが取っている行為は、非暴力を標榜していても実際には暴力を背景にしています(実際に暴力事件を起こして裁判にもなっています)

また「差別は良くない」という生理的な感情は、その感情による連帯、というのはファシズムというよりスターリズムと親和性があります。

「正義が暴走して何が悪い」
「正義は暴走してもいいんだよ。だって暴走しても正義だもん」
「法に反しているからなんですか?」

一度、人権と正義と法律の関係を考え直してみてはいかがでしようか?

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猪野 亨(いのとおる)

Author:猪野 亨(いのとおる)
1968年生まれ
1998年弁護士登録(札幌弁護士会所属)
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