この作品中に、「阿部頼母」と言う
幕臣が出てきます。
御唇役で毒劇物や薬剤に精通し、
職能から考える毒味役と薬剤師を兼ねた
ポジションです。
この頼母は武士は武道をする者、
あるいは
武士とは貴族や政治家のことではないか?
と言う疑問を抱えながら生きています。
一刀と烈堂は一時休戦し、
柳生屋敷で生活を共にします。
そこにケガを負った頼母も生活します。
ある朝に、頼母は一刀が
マキ割りをする場面に遭遇します。
元公儀介錯人(元上武士)がマキを割り焚き付けを
するのを見て、心中でバカにします。
台所では烈堂(上級武士)が米を研いでおり、
一刀と烈堂が飯を炊くのを見て驚きます。
頼母の考えでは、飯炊きは下男下女(召使)の仕事で
武士がやるような事ではない、
と言う事です。
烈堂は
「戦場では誰が火を焚き
米を炊ぐぞ。
我らの手は武士の手なればこそ
かようなことも できるのじゃ。」
武士とは何か?
このシーンから多くを学ぶことが出来ます。
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