■「ドラえもん」の「えもん」はなぜ平仮名?
なぜ「えもん」までカタカナにしなかったのでしょうか。『ドラえもん百科』によれば、ロボット戸籍調査員に名前を聞かれた際、テンパったドラえもんが「エモン」のカタカナを思い出せず、とりあえず「ドラえもん」と書いたから、ということになっています。かなり間抜けな設定ですが、平仮名のど忘れって普段生活していても意外とあったりするので、ドラえもんのこと笑えません。
ちなみにこの「えもん」問題、日本テレビ「人生が変わる1分間の深イイ話」の中で、“未来から来たロボットなのに古い時代の『えもん』を付けることによって逆転のおかしさを狙ったのではないか”と藤子ミュージアム・伊藤善章館長が語っていることも知っておくとより通っぽいでしょう。
■ドラえもんとドラミちゃん、ロボットなのに「兄妹」ってどういうこと?
そんな間抜けでおっちょこちょいなロボット・ドラえもん。「2112年ドラえもん誕生」の中でもロボットオーディションでどこからも引き取り手がないほどの劣等生として描かれ、結果的に赤ん坊だったセワシくんが間違えてボタンを押したおかげで「野比家」にやってくることになります。
そんなドラえもんとは対称的に、原作でもアニメでも常に優等生キャラとして描かれているのが妹のドラミちゃんです。出来の悪い兄と出来のいい妹、とは「男はつらいよ」でもお約束の設定ですが、同じロボットで、しかも兄妹なのにこの違いはどこに起因するのでしょうか? というか、そもそもロボットなのに兄妹ってどういうことでしょうか?