“「ドラえもん」は昭和45年新年号からの連載開始です。(中略)構想もまとまらないうちに締切りとなり、後のことは後としてとりあえず第一回をわたしました。その後の展開もかなり行き当たりばったり、26年たってかえりみれば、あちこちほころびだらけです。反省!”
では、ドラえもんの数々の設定はどのように決まったのでしょうか。これについても前述した『2112年ドラえもん誕生』に記されています。いるんですが……F先生、かなりぶっちゃけいています。あまりに潔いぶっちゃけっぷりなのでこちらも引用したいと思います。
“連載開始とほとんど同時に「ドラえもん50の秘密」などという企画ページが載るようになりました。ドラえもんは何のために未来からやってきたの?とか、しずちゃんが好きなものは?とか。本に載ったことだけではすぐに種切れです。新しくいろいろ考えねばなりません。(中略)僕は忙しかったのです。そう秘密作りばかりもやっていられない。アシスタントのKくんにもかなり手伝ってもらいました。ネコ型だったのに耳をネズミにかじられた、というのは僕が決めたこと。黄色だったのがその時青くなったというのはKくんの思い付き。作者の僕があとから知って驚いた秘密もずいぶんあります。”
“僕は忙しかったのです” いやぁ、100年後にもぜひ残したい名言です!
この「2112年 ドラえもん誕生」、F先生自身が