2012年、アメリカ・ヒューストンで自転車のフレームビルダーとして奮闘していた案浦攻さん(当時45)。お客さんからのオーダーを受け、それぞれの要望や使用目的に合わせてハンドメイドで自転車のフレームを製作している。5年前まで、日本でもトップクラスの競輪選手として活躍していた攻さん。だが最高峰のS1クラスまで登り詰め、選手として脂の乗っていた40歳の時、突然引退。愛する家族のため、すべてのキャリアを捨て妻の母国であるアメリカに移住した。フレームビルダーを始めて3年が経つが、まだまだこの仕事だけで家族を養うのは難しく、地元で不動産の仕事をしている身重の妻と共働き。だが丁寧な仕事ぶりと、競輪選手だった経験を活かしたこだわりのフレーム製作で、徐々に注文は増えていた。あれから10年、第2の人生を歩んでいた攻さんは今どうしているのか? ヒューストンにいる攻さん一家と山口智充がリモート中継をつなぎ、近況を聞く。