世の中には「派遣やバイトなどの非正規雇用より、正社員のほうが偉い」という謎の風潮が存在します。
なかば当たり前のように存在するこの風潮ですが、僕ははっきり言って僕は嫌いです。
「人としての器が小さいんだね、乙!」って思いますよ。
正社員と非正規雇用の人とでは、仕事に対する責任の比重が違うため、上下関係のようなものができてしまう面とは確かにあります。
しかしそれは、「正社員のほうが偉い」ということには決して結びつきません。
雇用形態なんかで人としての価値なんか決まらないですよ。
雇用形態が人間としての価値に結びついているという歪んだ考え方
派遣やバイトなどよりも正社員のほうが偉いと考えの根底には「正社員のほうが人間としての価値がある」というものが根付いているように思えます。
派遣やバイトは不安定で表面的な仕事しか任されないのに対し、正社員は雇用は安定し仕事の本質的な部分に触れて仕事することができます。
正社員のほうが偉いと主張する人は「仕事の本質的な部分に触れることができるから」を理由に偉いと主張するのですが、それおかしいですよね。
結局のところ、仕事ができずに結果がなにも出せない正社員だっているんです。
逆に派遣社員に正社員がやる仕事をやらせたら正社員以上の結果を出せる人だっているんですよ。
「どういった業務をやるのか」が重要なのではなく「結果が出せるか出せないか」のほうが重要なはずです。
僕が昔働いていたコールセンターでは、みんなから使えない正社員といわれていた女性社員がいました。
その女性社員に質問をしても、筋違いでみょうちくりんな答えを言ってきて、それをお客さんに伝えるんですが、結局筋違いの誤った回答になってしまっているのでお客さんに訂正の電話をいれることが多々ありました。
その女性社員よりも長く働いている派遣社員やパートさんのほうが正確な回答をしてくれるので、僕はいつしか女性社員には質問をしなくなりました。
しかし、その女性社員は自分が誤った回答をしているということを理解していないのか、正社員というだけで偉ぶっていました。
この女性社員のような人って、会社にとっても周りで働く人間にとっても非常に迷惑な存在です。
逆に正社員という立場にあぐらをかくことなく、自分より長く働いている派遣・パートの意見を尊重している人は尊敬できます。
差別する人は器が小さい
職業差別に関わらず、人種や家柄、経済的な差別をする人というのは総じて器が小さいです。器が大きければ大きいほど、職業や雇用形態なんてどうでもよくなります。
上述の女性社員は結果も出せてないのに正社員だからという理由で偉ぶっていました。
結果がでないからこそ、「正社員」という部分にこだわっていたのかもしれません。
だけど、正社員になってどういう結果を残すかが重要ですよね。会社の利益にならないような人は、はっきり言ってお荷物です。
では器が大きい人というのはどういう人を指すのか?と思った人もいるでしょう。
とあるQ&Aサイトで見本となるような書き込みがあったので、紹介したいと思います。
定時で帰れていいなあとか思うこともありますが、保険、有給、残業手当、住居手当、将来への不安そういった心配がないのが正社員だし、だからこそ、派遣さんやアルバイトさんに、仕事をしやすい職場作りをしないといけないと思ってます。
派遣とか、正社員とか下らないことでしか判断出来ない友達を雇用する職場なんて、先が知れてます。
こういう人こそ上司にほしいもんですね(笑)
雇用形態関係なく、職場ではたらく人みんなが働きやすい環境をつくり、結果に結びつきやすくなれば会社にとってもプラスですよね。
僕の上司も雇用形態で差別しない人です
僕の上司は正社員だとかパートだとかで差別したり、下に見るという事をしません。
自分が働くコールセンターにはパートで18年も働いている主婦の方がいますが、僕の直属の上司は7年目でパートさんより勤続年数が短いです。
上司が入社したての頃は18年のパートさんに色々教えてもらっていたそうで、いまだに上司は頭が上がらないようです。
そういう関係があるからか、
「雇用形態とか関係なく、年齢や勤続年数で人間関係で決まるし、能力の高さなどでもその人の扱いは決まる」
と言っていました。
こういう発言をしてくれる人は、尊敬できますよね。
さて、ここまで偉そうなことを書きましたが、自分もまだまだな人間だと感じております。
コメント