この記事は Chromium Blog の記事 "Chrome 102: Window Controls Overlay, a Host of Finished Origin Trials, PWAs as File Handlers and More" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


特に記載のない限り、下記の変更は Android、Chrome OS、Linux、macOS、Windows 向けの最新の Chrome ベータ版チャンネル リリースに適用されます。ここに記載されている機能の詳細については、リンクまたは ChromeStatus.com の一覧でご確認ください。2022 年 4 月 28 日の時点で Chrome 102 はベータ版です。PC 向けの最新版は Google.com で、Android では Google Play ストアでダウンロードできます。

この記事は Chromium Blog の記事 "Chrome 102: Window Controls Overlay, a Host of Finished Origin Trials, PWAs as File Handlers and More" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


特に記載のない限り、下記の変更は Android、Chrome OS、Linux、macOS、Windows 向けの最新の Chrome ベータ版チャンネル リリースに適用されます。ここに記載されている機能の詳細については、リンクまたは ChromeStatus.com の一覧でご確認ください。2022 年 4 月 28 日の時点で Chrome 102 はベータ版です。PC 向けの最新版は Google.com で、Android では Google Play ストアでダウンロードできます。

インストールした PC ウェブアプリ向けのウィンドウ コントロール オーバーレイ

ウィンドウ コントロール オーバーレイは、ウィンドウ全体を覆うようにアプリのクライアント領域を拡張します。この領域には、タイトルバー、ウィンドウのコントロール ボタン(閉じる、最大化 / 復元、最小化)も含まれます。ウェブアプリのデベロッパーは、ウィンドウ コントロール オーバーレイを除くウィンドウ全体の描画と入力ハンドリングをする必要があります。この機能を使うと、デベロッパーはインストールされた PC ウェブアプリをオペレーティング システムのアプリのように見せることができます。詳しくは、PWA のタイトルバーのウィンドウ コントロール オーバーレイをカスタマイズするをご覧ください。

完了したオリジン トライアル

Chrome で以前にオリジン トライアルが行われていた以下の機能は、現在デフォルトで有効化されています。オリジン トライアルとして新機能を試して、ユーザビリティ、実用性、有効性についてのフィードバックをウェブ標準コミュニティに提供することができます。以下の項目を含めて、現在 Chrome でサポートされているオリジン トライアルに登録するには、Chrome オリジン トライアル ダッシュボードをご覧ください。Chrome のオリジン トライアルの詳細については、ウェブ デベロッパーのためのオリジン トライアル ガイドをご覧ください。Microsoft Edge は、Chrome とは別に独自のオリジン トライアルを行っています。詳細については、Microsoft Edge オリジン トライアル デベロッパー コンソールをご覧ください。 

キャプチャ ハンドル

新しいメカニズムにより、アプリケーションが動画キャプチャをする別のアプリケーションに情報を公開できるようにします。これにより、キャプチャするアプリケーションとキャプチャされるアプリケーションを連携できるようになります。たとえば、プレゼンテーションの動画をキャプチャするビデオ会議アプリケーションで、ビデオ会議タブにユーザー向けのコントロールを表示して、キャプチャするタブのプレゼンテーションを操作することができます。

ネットワーク状態のパーティショニング

サイド チャンネルを使用したクロスサイト トラッキングを防ぐため、ネットワーク状態がネットワーク パーティション キーでパーティショニングされます。これは、トップフレームのサイトに加え、フレームのサイトで構成される可能性があります。この「ネットワーク状態」には、接続(H1、H2、H3、websocket)、DNS キャッシュ、ALPN / H2 サポートデータ、TLS / H3 再開情報、Reporting / NEL 構成とアップロード、Expect-CT 情報が含まれます。クロスサイト トラッキングは、ユーザーにとってプライバシーに対する大きな懸念となっています。本機能は、この問題に対処するうえで欠かせない部分の 1 つです。

Speculation Rules

Speculation Rules は、ナビゲーション前にプリフェッチできる外部リンクを定義するための柔軟な構文を提供します。また、可能な場合は、プライベート プリフェッチ プロキシの使用などの追加の拡張も提供します。

Web Bundle によるサブリソースの読み込み

この機能は、複数のリソースをバンドルできるフォーマットを使って大量のリソースを効率的に読み込むための新たなアプローチです(例 : Web Bundle)。

今回のリリースに追加されたその他の機能

ファイル ハンドラ Web App Manifest メンバー

ファイル ハンドラは、ウェブ アプリケーションが指定された MIME タイプや拡張子のファイルを扱えることを宣言できるようにします。ユーザーがウェブ アプリケーションでファイルを開こうとすると、そのウェブ アプリケーションがイベントを受け取ります。

PWA をファイル ハンドラにするには、Web App Manifest に file_handlers メンバーを追加します。メンバーの詳細については、仕様をご覧ください

inert 属性

新しい inert 属性を使うと、DOM ツリーの一部を不活性としてマークできます。不活性なノードは、以下のように動作します。

  • ヒットテストは、pointer-events CSS プロパティを 'none' に設定した場合と同じように振る舞います。
  • テキスト選択機能は、user-select CSS プロパティを 'none' に設定した場合と同じように振る舞います。
  • 編集可能な場合、ノードは編集不可のように振る舞います。
  • ページ内検索の場合、ユーザー エージェントはノードを無視しても構いません。

詳細については、inert の紹介をご覧ください。

ローカル フォントへのアクセス

ウェブ アプリケーションで、ローカル フォントとそれぞれのメタデータをエミュレーションできるようになります。この新しい API を使うと、ウェブ アプリケーションからローカル フォント内に格納されているテーブルデータにアクセスすることもできるので、カスタム テキスト スタックを使ってアプリケーション内にフォントをレンダリングできます。

ナビゲーション API

新しい Navigation インターフェース(window からアクセス可能)を使うと、アプリケーションでナビゲーションをインターセプトしたり、ナビゲーションを開始したり、アプリケーションの履歴エントリを確認したりできます。これは、window.historywindow.location よりも利便性が高く、単一ページウェブ アプリケーションのニーズに特化した仕組みを提供します。

hidden 属性の新しい until-found 値

Chrome で、hidden 属性に新しい値 until-found が追加されます。これにより、ページ内検索、テキスト フラグメントへのスクロール、フラグメント ナビゲーションで要素が検索可能になります。これらの検索とナビゲーション機能で hidden=until-found 要素内の対象にスクロールする場合、新しく表示されるコンテンツまでスクロールされるように、ブラウザはその要素から hidden 属性を削除し、その要素に対して beforematch イベントを発行します。詳細については、hidden=until-found で折りたたまれたコンテンツにアクセスできるようにする - Chrome デベロッパーをご覧ください。

オリジン プライベート ファイル システム拡張機能 : AccessHandle

オリジン プライベート ファイル システム(File System Access API の一部)が拡張され、データアクセスのパフォーマンスを改善する新たなサーフェスが加わります。この新しいサーフェスは、ファイルの内容へのインプレース書き込みと排他的書き込みを提供するという点で、既存のものとは異なります。この変更は、フラッシュされていない更新を整合性のとれた形で読み取る機能や、専用ワーカーで同期的に同じ処理を行う機能とともに、パフォーマンスを大幅に向上して新たなユースケースの可能性を開くものとなります。

サブリソースの Private Network Access Preflight リクエスト

ターゲット サーバーから明示的なパーミッションをリクエストする CORS Preflight リクエストが、サブリソースの Private Network Access のスケジュール前に送信されるようになります。プリフライトが失敗すると DevTools に警告が表示されますが、リクエストはこれまでどおり実行されます。これは、互換性を破る変更にはならない見込みです。ウェブサイトで新しいプリフライト リクエストが無視されたり失敗したりする場合は、これまでどおり動作します。

Private Network Access とは、パブリックなウェブサイトからプライベート IP アドレスや localhost へのリクエスト、またはプライベートなウェブサイト(イントラネットなど)から localhost へのリクエストを指します。プリフライト リクエストを送ることで、ルーターなどのプライベート ネットワーク デバイスに対するクロスサイト リクエスト フォージェリ攻撃のリスクを緩和できます。多くの場合、プライベート ネットワーク デバイスはこのような脅威から保護されていません。

Secure Payment Confirmation API の変更

今回のリリースには、Secure Payment Confirmation API への 3 つの変更点が含まれています。具体的には、PaymentMethod() コンストラクタに渡されるデータが変更されます。

  • 新しい必須プロパティ data.rpId。リライング パーティ ID を含めます。現在の実装でこれを指定していない場合、更新する必要があります。
  • 新しい省略可能プロパティ data.instrument.iconMustBeShown。カードアート アイコンをダウンロードできない場合に、プレースホルダー アイコンが使われるようにします。このフィールドを false に設定すると、アイコンがダウンロードできる場合にのみ決済を進められるようになります。デフォルト値は true です。
  • 新しい省略可能プロパティ data.payeeName。呼び出し元が、既存の data.payeeOrigin の代わりに、またはその横に、受取人の自然な名前を表示できるようにします。

requestDevice() の WebHID exclusionFilters オプション

HID.requestDevice() に渡す options オブジェクトに exclusionFilters プロパティが含まれるようになります(HID には navigator.hid でアクセスできます)。このプロパティを使うと、ブラウザのピッカーから一部のデバイスを除外できます。これを使うことで、正しく動作しないことがわかっているデバイスを除外できます。これまで、デベロッパーはカスタムのコードで選択されたデバイスをテストし、そのデバイスが動作しない場合、別のデバイスを選択するようユーザーに促す必要がありました。exclusionFilters プロパティ(用語はテキストで検索する必要があります)は、既存の options と同じメンバーを持つオブジェクトの配列です。

requestDevice() の options 引数の使用方法の例を示します。この例では、最初にベンダー ID 0xABCD でデバイスへのアクセスをリクエストします。このデバイスには、usage ページ コンシューマ(0x000C)と usage ID コンシューマ コントロール(0x0001)のコレクションも含まれている必要があります。プロダクト ID 0x1234 のデバイスは動作していません。

const [device] = await navigator.hid.requestDevice({
 filters: [{ vendorId: 0xabcd, usagePage: 0x000c, usage: 0x0001 }],
 exclusionFilters: [{ vendorId: 0xabcd, productId: 0x1234 }],
});

サポートの終了と機能の削除

このバージョンの Chrome では、以下のサポートの終了と機能の削除が行われます。現在サポートが終了している機能以前に削除された機能のリストは、ChromeStatus.com をご覧ください。

ユーザー アクティベーションによらない PaymentRequest.show() のサポート終了

サイトで、ユーザー アクティベーションによらない PaymentRequest.show() を呼び出すことはできなくなります。ユーザー アクティベーションによらない PaymentRequest.show() のトリガーを許可すると、悪意のあるウェブサイトによって不正利用される可能性があります。ユーザーを保護するため、ユーザー アクティベーションが必須となるように仕様が変更されました。購入操作が中断されることがないように、このメソッドの呼び出しは click などのユーザー イベントの内部で行ってください。

Firefox は PaymentRequest に対応していませんが、Safari の実装では、すでに show() の呼び出しにユーザー アクティベーションが必須になっています。

SDP Plan B の削除

WebRTC でセッションを確立するために使われる Session Description Protocol(SDP)は、Chromium では 2 種類の方言 Unified Plan と Plan B によって実装されています。Plan B はクロスブラウザの互換性がないため、削除されます

このバージョンの Chrome では、Plan B が使われると例外がスローされます。この例外を避ける必要があるデベロッパーは、2022 年 5 月 25 日までの逆トライアルに参加できます。12 月に終了した以前の逆トライアルに参加していて、現在のトライアルにも参加したい方は、新しいトークンをリクエストする必要があります。


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

学習ツール「Google Cloud Skills Boost」を使って Google Cloud をコミュニティと一緒に学ぶ、無料の初級者向け新プログラムです。今回は BigQuery を中心としたデータ分析に関するラボを扱います。

プログラム 概要

  • プログラム期間 : 2022 年 6 月 2 日 ~ 6 月 30 日
  • キックオフ セッション : 2022 年 6 月 2 日(木)16:00 ~ 18:00
    (アーカイブでも視聴可能)

学習ツール「Google Cloud Skills Boost」を使って Google Cloud をコミュニティと一緒に学ぶ、無料の初級者向け新プログラムです。今回は BigQuery を中心としたデータ分析に関するラボを扱います。

プログラム 概要

  • プログラム期間 : 2022 年 6 月 2 日 ~ 6 月 30 日
  • キックオフ セッション : 2022 年 6 月 2 日(木)16:00 ~ 18:00
    (アーカイブでも視聴可能)
  • 対象 : Google Cloud を学びたい大学生以上の方
  • 費用 : 無料
  • 実施方法 : オンライン

本プログラム参加者は、Google Cloud Skills Boost を 30 日間無料で利用できます。

Google Cloud Skills Boost を初めてご利用いただく方にもご安心いただけるように、6 月 2 日のキックオフ セッションで使い方を説明し、いくつかのラボを解説つきで実施します。(本セッションは、アーカイブでもご覧いただけます。セッションに参加できなくても、プログラムに参加して学習することは可能です)。

また、学習においての不明点は、期間中に開催されるコミュニティ主催の勉強会やもくもく会に参加してご質問いただけます。そして、Skills Boost のクエストを完了してスキルバッジを取得された方には、先着で Google Cloud 特製グッズなどを獲得できるチャンスがあります。

記念品 :

  • 1 スキルバッジを獲得した先着 1000 名様に、Google Cloud 特製トートバックをプレゼント
  • 2 スキルバッジを獲得した先着 200 名様に、Google Cloud 特製トートバックと携帯保護ケースをプレゼント
  • 3 スキルバッジを獲得した先着 30 名様に Google Cloud 特製トートバック、携帯保護ケースと Google Cloud 認定資格試験バウチャー 1 回分をプレゼント
  • 2 つ以上のスキルバッジを獲得、かつ Twitter で #みんなで学ぼうGoogleCloud をつけてコメントしてくださった方から抽選で 10 名様に、Chromecast with Google TV をプレゼント


コミュニティやグループを主催する方、チューターとして参加を希望する方はこちらでご登録ください。また、本プログラムにも必ずご登録ください。

コミュニティ主催の勉強会は随時情報を更新していきます。


イベント概要

GDG 及びコミュニティ主催

Google Cloud Study Jam by GCPUG 女子会

日時: 2022 年 6 月 4 日(土)10:00〜12:00

場所: 本イベントはオンライン開催となり Google Meetにて開催します

参加費: 無料

定員: 20名(先着順)

対象: Google Cloud を学びたい大学生以上の方。男性の参加もOKです!

主催: GCPUG 女子会


これから Google Cloud を学びたい方は、ぜひご参加ください。

お申し込みはこちらからお願いします。



この記事は Chromium Blog の記事 "Chrome 101: Federated Credential Management Origin Trial, Media Capabilities for WebRTC, and More" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

特に記載のない限り、下記の変更は Android、Chrome OS、Linux、macOS、Windows 向けの最新の Chrome ベータ版チャンネル リリースに適用されます。ここに記載されている機能の詳細については、リンクまたは ChromeStatus.com の一覧でご確認ください。2022 年 3 月 31 日時点で、Chrome 101 はベータ版です。PC 向けの最新版は Google.com で、Android では Google Play ストアでダウンロードできます。

この記事は Chromium Blog の記事 "Chrome 101: Federated Credential Management Origin Trial, Media Capabilities for WebRTC, and More" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

特に記載のない限り、下記の変更は Android、Chrome OS、Linux、macOS、Windows 向けの最新の Chrome ベータ版チャンネル リリースに適用されます。ここに記載されている機能の詳細については、リンクまたは ChromeStatus.com の一覧でご確認ください。2022 年 3 月 31 日時点で、Chrome 101 はベータ版です。PC 向けの最新版は Google.com で、Android では Google Play ストアでダウンロードできます。

ユーザー エージェント文字列情報の削減

Chrome では、HTTP リクエストでユーザー エージェント文字列によって公開される情報量の削減を試行しています。navigator.userAgentnavigator.appVersionnavigator.platform についても、同様の削減をします。これは、ユーザー エージェント文字列がパッシブなユーザー フィンガープリンティングに使われることを防ぐための措置です。このオリジン トライアルに参加したい方は、Chrome オリジン トライアルのエントリをご覧ください。その他の機能のサポート終了や削除については、本記事の末尾をご覧ください。

オリジン トライアル

このバージョンの Chrome には、以下のオリジン トライアルが導入されています。オリジン トライアルとして新機能を試して、ユーザビリティ、実用性、有効性についてのフィードバックをウェブ標準コミュニティに提供することができます。以下の項目を含め、現在 Chrome でサポートされているオリジン トライアルに登録するには、Chrome オリジン トライアル ダッシュボードをご覧ください。Chrome のオリジン トライアルの詳細については、ウェブ デベロッパーのためのオリジン トライアル ガイドをご覧ください。Microsoft Edge は、Chrome とは別に独自のオリジン トライアルを行っています。詳細については、Microsoft Edge オリジン トライアル デベロッパー コンソールをご覧ください。

新しいオリジン トライアル

Federated Credential Management API

Federated Credential Management API(FedCM)は、プライバシーを保護できる ID フェデレーションを行うためのもので、サードパーティ Cookie のようなクロスサイト トラッキングを使わずに ID フェデレーションのユースケースを継続できるように設計されています。Chrome 101 でこの機能のオリジン トライアルが始まるのは、Android のみです。PC 向けのサポートは、Chrome 後ほど追加する予定です。

完了したオリジン トライアル

Chrome で以前にオリジン トライアルが行われていた以下の機能は、現在デフォルトで有効化されています。

Priority Hints

Priority Hints は、リソースの相対的な重要度をブラウザに示し、リソースが読み込まれる順序をより細かくコントロールする方法を提供します。

今回のリリースに追加されたその他の機能

AudioContext.outputLatency

AudioContext.outputLatency プロパティは、ユーザー エージェントがホスト システムにバッファの再生をリクエストしてから、オーディオ出力デバイスがバッファ内の最初のサンプルを処理するまでの時間を秒数で見積もったものです。スピーカーやヘッドフォンなど、音響シグナルを生成するデバイスの場合、オーディオ出力デバイスが処理する時間とは、サンプルのサウンドが生成された時間です。このプロパティは、デベロッパーが入力と出力の間のレイテンシを補償したい場合に役立ちます。また、動画とオーディオのストリームを同期する際にも便利です。

Firefox では、すでにこのプロパティが実装されています。

font-palette とカスタム @font-palette-values パレット

font-palette CSS プロパティを使うと、カラーフォントからパレットを選択できます。@font-palette-values at-rule と組み合わせると、カスタム パレットを定義することもできます。この機能は、ダークモードやライトモードでアイコンや絵文字フォントを使うデザインや、コンテンツのカラーパターンと調和させるためにマルチカラー アイコン フォントで font-palette を使う場合に便利です。

hwb() CSS 関数

HWB(色相、白さ、黒さを表す英語の頭文字)は HSL と同じく、sRGB カラーを指定する方式ですが、人間にとって扱いやすいのは HWB の方です。hwb() 関数を使うと、CSS で HWB 値を指定できます。この関数は、3 つの引数を受け取ります。1 つ目は hue で、色相を角度で指定します(範囲 [0, 360] 以外の数値も利用できます)。残りの 2 つの whitenessblackness は、パーセントで指定します。

window.open() の popup 引数で 'true' を評価

この機能は、window.open()popup 引数の解析に関する最近の仕様変更に従ったものです。これまでは、popup を 'true' に設定すると、window.open() は false を表すものとして解釈していました。これは直感的でなく、混乱を生みます。この変更により、boolean 機能が使いやすく、わかりやすくなります。

WebRTC の MediaCapabilities API

MediaCapabilities API が拡張され、WebRTC ストリームをサポートします。MediaCapabilities API では、ある設定がサポートされているかどうかや、動画がスムーズに再生できそうかといった情報が提供されます。そのため、ウェブサイトは、動画再生に使うコーデックや解像度などを情報に基づいて決定できます。
この機能がない場合、ウェブアプリは適切な設定を推測するしかないため、解像度やフレームレートが不必要に低くなったり、フレームレートが高すぎるとスタッタリングが発生したりするなど、品質の低下につながる可能性があります。

Secure Payment Confirmation API V3

Secure Payment Confirmation API バージョン 3 に含まれる以下の機能が実装されます

  • 必須入力のリライング パーティ ID。これは必須なので、既存のコードを更新する必要があります。
  • instrument アイコンのダウンロード失敗を許容するかどうかを表す省略可能な boolean。
  • 省略可能な入力としての payeeName プロパティ。

USBDevice forget()

ウェブ デベロッパーは、USBDevice forget() メソッドを使うことで、ユーザーが許可した USBDevice へのパーミッションを自発的に取り消すことができます。

WebUSB sameObject の動作

USBConfigurationUSBInterfaceUSBAlternateInterfaceUSBEndpoint インスタンスが厳密なイコール("===")になるのは、同じ USBDevice のアクセッサから取得した場合のみになります。

サポートの終了と機能の削除

このバージョンの Chrome では、以下のサポートの終了と機能の削除が行われます。現在サポートが終了している機能以前に削除された機能のリストは、ChromeStatus.com をご覧ください。

サードパーティ コンテキストでの WebSQL の削除

サードパーティ コンテキストでの WebSQL が削除されます。Web SQL Database 標準が最初に提案されたのは 2009 年 4 月で、2010 年 11 月に検討が中止されました。Gecko はこの機能を実装しておらず、WebKit では 2019 年に非推奨となりました。W3C は、代替手段として Web StorageIndexed Database を推奨しています。

デベロッパーは、WebSQL 自体が非推奨であり、利用率が十分低くなった際に削除される予定であることを想定する必要があります。


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

この記事は Chrome、プライバシー サンドボックス、プロダクト ディレクター、Vinay Goel による Chromium Blog の記事 "What to Expect from Privacy Sandbox Testing" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
この記事は Chrome、プライバシー サンドボックス、プロダクト ディレクター、Vinay Goel による Chromium Blog の記事 "What to Expect from Privacy Sandbox Testing" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

[ 4 月 15 日更新 ] 4 月 15 日よりプライバシー サンドボックスの広告の関連性とその効果測定の提案(Topics、FLEDGE、Attribution Reporting APIs)のオリジン トライアルChrome Beta の一部ユーザーに開始いたしました。デベロッパーのみなさんはオリジン トライアルに登録し、テストを開始することができます。今後の進捗は追ってお知らせいたします。

***

プライバシー サンドボックスの広告の関連性とその効果測定の提案に関して、Chrome で次の段階のテストが始まることをお知らせします。

この度、全世界のデベロッパーは、Chrome Canary 版で Topics、FLEDGE、Attribution Reporting API のテストを始めることができます。できる限り早い段階で、一部の Chrome ベータ版ユーザーにも展開する予定です。ベータ版でスムーズに動作することが確認できれば、Chrome の安定版で API テストを行えるようにして、さらに多くの Chrome ユーザーにテストを拡大します。

デベロッパーの皆さんには、API の使用、データフローの検証、パフォーマンスの測定のために多少の時間が必要になることは認識しています。API の改善を続けるうえで、さまざまなテストフェーズを通して企業から寄せられるフィードバックが役に立つので、期待してお待ちしています。API が設計どおりに動作することを確認できたら、Chrome で広く利用できるようにします。これにより、さらに多くのデベロッパーがこの機能を組み込み、評価してフィードバックを提供できるようになります。私たちも、皆さんのユースケースに合わせて最適化の作業を続けます。

デベロッパーは、デベロッパー ガイド定期アップデート、さまざまなフィードバックとエンゲージメント チャンネルを通して、Chrome のサポートを受けることができます。ぜひフィードバックを公開し、Chrome と共有してください。その経過や進捗に注目しています。また、業界共同のテストの推進やフィードバック テーマの集約など、業界団体がこのプロセスで役割を担うことも歓迎します。

さらに、更新版のプライバシー サンドボックスの設定や制御に関連するテストも始まる予定です。これらの機能では、ユーザーが関心事項の確認や管理をしたり、トライアルを完全にオフにしたりできるようになります。



更新版のプライバシー サンドボックスの設定や制御のテストが Chrome で行われる予定


初期テスターによる思慮深いフィードバックは、すでにプライバシー サンドボックス提案に大きく貢献しており、私たちはさらに多くの提案のためにオープンテストを行いたいと考えています。また、今後もエコシステムからのフィードバックを集め、世界の規制機関と連携していく予定です。その一例として、ウェブでのプライバシー サンドボックスに関するGoogle のコミットメントに従い、英国の競争・市場庁と協力しています。API やこの取り組みに参加する方法について詳しく知りたい方は、詳細デベロッパー ガイドをご覧ください。


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

この記事は Parisa Tabriz, VP, Product and Engineering, Chrome browser による Chrome Keyword の記事 "100 versions of Chrome later: What we learned along the way" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
この記事は Parisa Tabriz, VP, Product and Engineering, Chrome browser による Chrome Keyword の記事 "100 versions of Chrome later: What we learned along the way" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

2008 年に Google Chrome をお披露目したとき、私たちの目的は高速で安全な使いやすいブラウザを作ることでした。10 年以上の間、私たちは拡大するエコシステムと連携しながら、ウェブのイノベーションを推し進め、ユーザーやデベロッパーがやりたいことをできる環境を構築してきました。その取り組みは今も続いています。

世界中の何十億という人々が Chrome を使っていると思うと、身が引き締まる思いです。私たちは、Chrome をさらに高速で安全に、そして誰にとっても便利で親しみやすいものにするため、絶え間ない挑戦を続けています。個人的には、HTTPS の採用を推進したこと、支払いやパスワードの管理機能を向上したこと、そしてすばらしい Chrome 拡張機能を作成するデベロッパーをサポートできたことが印象に残っています。つまり、無数の小さなアップデートが集まって、Chrome がどんどん改善されてゆくことを見るのは、大変感動的なことです。

先日、Chrome ブラウザ 100 回目のメジャー アップデートをお届けしました。そこで、この節目を機に、チームのメンバー数名にお気に入りの機能や改善点を聞いてみました。

最速のブラウザを作る

シニア エンジニアリング ディレクター、Max Christoff

ブラウザがあまりにも速くて困るなどということはあり得ません。2008 年に Chrome が誕生して以来、私たちの作業の根幹はスピードであり続けています。10 年以上が経った今も、細部までエンジニアリングにこだわり、新しいパフォーマンス改善点を探し続けています。この 1 年半だけでも、Chrome をさらに 43% 高速にしています。しかし、電池やメモリがすぐになくなってしまえば、せっかくの世界最速ブラウザも役には立ちません。そこで、ローエンドのスマートフォンから高パフォーマンスのワークステーションまで、あらゆるプラットフォームで Chrome の効率を上げる作業も続けています。

最優先はプライバシーとセキュリティ

Chrome Trust & Safety、シニア プロダクト マネージャー、Sabine Borsay、Patrick Nepper

Chrome は、最初から安全性とプライバシーを考慮して設計されています。Chrome には有力なパスワード マネージャーが搭載され、さまざまなデバイスで安全かつシームレスなログインが実現できるようになっています。また、パスワードが侵害されれば警告してくれ、ワンタップで脆弱なパスワードの修正ができるようになっています。私たちが実現しようとしているのは、デフォルトで保護されているだけでなく、見つけやすく、わかりやすく、使いやすいプライバシー管理です。2 年前には、Chrome のセキュリティとプライバシーの設定を完全に再設計しました。皆さんが自分にとって最適な選択をすることができるように、重要なプライバシー管理についての新しい使い方ガイドを作成しています。

シンプルで安全で美しい Chrome を作る

UX ディレクター、Alex Ainslie

この 10 年間を振り返って誇りに感じるのは、Chrome チームがシンプルで充実したブラウザを作るために行ってきた人間を中心に置いた作業です。それが、タブグループパスワード自動入力といった機能に現れています。その過程で、実用的なセキュリティに関する論文を発表したり、恐竜のミニゲームを作ったり、Chrome のビジュアル デザインを更新したりしてきました。Chrome のデザイナー、研究者、ライターは、オペレーティング システムの慣習、入力方法、ハードウェア機能を考慮し、それぞれのデバイスに特化したブラウザを作ることに重点を置いています。私たちは、#littlebigdetails を正しく実現したいと願っており、皆さんが使いやすい Chrome にするためのバグレポートやフィードバックを歓迎します。

さらにインクルーシブなエクスペリエンスをデザインする

グループ プロダクト マネージャー、RK Popkin

振り返ってみて一番誇りに思うのは、私たちがウェブを使える人を増やすために行ってきた作業です。現在、Chrome はスクリーンリーダーのユーザーの間で最も人気のあるブラウザで、最新の AI 技術を使って視覚障がいのあるユーザーや弱視のユーザーにウェブ上にある写真を説明しています。聴覚障がいのあるユーザーや難聴のユーザーには、動画や音声のコンテンツの自動字幕起こし機能を追加しました。DevTools のユーザー補助ツリーは、障がいのあるユーザーのためにページを改善する際に役立ちます。また、Chrome では、ニューラル機械翻訳を使ってウェブを 108 の言語に翻訳しています。この 1 か月で翻訳したウェブページは、250 億ページを超えています!さらに、黒人ラテン系のアーティストとコラボレーションして彼らのビジョンを Chrome の新しいタブの画面に反映させ、Chrome で自分らしさを表現する新たな方法を提供しています。今後、さらに多くのコラボレーションを公開できることを楽しみにしています。

フリーでオープンソースなウェブブラウザ プロジェクトを支える

シニア スタッフ デベロッパー アドボケート & Chrome デベロッパー リレーションズ リード、Paul Kinlan

Google に入社する前は、ウェブ デベロッパーでした。Chrome は初めてのオープンソース ブラウザ プロジェクト(プロジェクト自体は Chromium と呼ばれています)で、ウェブ標準に基づいて作られており、誰でも貢献したり改善したりできるので、魅力的でした。現在の Chromium は、Microsoft Edge や Amazon Silk など、特に人気が高い多くのブラウザを支えているだけでなく、Android アプリ、テレビ、VR ヘッドセットなどにウェブを組み込むための基盤にもなっています。リリース サイクルを短くするというコミットメントに基づき、Chrome の新バージョンを頻繁に提供することで、機能強化や問題の修正を短時間で行えるようになっています。Interop 2022 などのプロジェクトも、ウェブ デベロッパーがどんな場所でも動作するエクスペリエンスを構築するために役立つはずです。

職場や学校に Chrome を導入する

Chrome ブラウザ エンタープライズ、シニア プロダクト マネージャー、Philippe Rivard

パンデミックの期間中は、あらゆる職場や学校がリモートに移行し、たくさんの人々にとって Chrome はなくてはならないものになりました。一般の人々は意識していないかもしれませんが、この体験をシームレスで安全なものにするために、世界中の IT チームが、Chrome ブラウザ クラウド管理などのツールを使って作業しています。このツールを使うと、IT チームは、オペレーティング システムに関わらず、クラウドから直接 Chrome を管理できます。私が誇りに感じるのは、あらゆる規模の組織がウェブを最大限に活用できるようにするために、このチームが行ってきた作業です。今、たくさんの組織が、近い将来のハイブリッド モデルに向けた移行の只中にあります。IT チームがさらに複雑になる状況に対応できるよう、Chrome もサポートを続けます。

オンラインでの検索や作業をサポートする

Chrome 検索機能、プロダクト マネージャー、Yana Yushkina

私たちの多くが、貴重な情報を失いたくないので、たくさんのタブを開いたままにしています。Chrome Journeys がすばらしいと思う一番の理由はそこにあります。この機能を使うと、これまでにアクセスしたサイトをトピックに基づいて取得できるので、時間をかけて行った調査を確認し直すことができます。また、Chrome Actions を使えば、直接新しいドキュメントを開く、ページを翻訳する、サイトを共有するなど、タブをまったく触らずに操作することもできます。

気になるコンテンツをいつでも確認できるように

コンテンツ ディスカバリー、プロダクト マネージャー、Janice Wong

ウェブの中心はコンテンツです。これは、コンテンツを消費する人にとっても、作成する人にとっても同じです。昨年、Chrome からお気に入りのウェブ パブリッシャーの最新情報を直接フォローして簡単に取得できるようにしました。Android と iOS の Chrome では、関連性が高く、興味のありそうな新しいウェブサイトのコンテンツを見つけることもできます。さらに多くの人が、新しいタブの画面から興味のある内容を確認し、新しいコンテンツを見つけることができるようにしたいと思っています。

Chrome を信頼し、フィードバックを通して継続的な改善に貢献してくださっていること、どうもありがとうございます。次の 100 回目の節目にも幸ありますように!


Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team

この記事は Chrome プロダクト マネージャー、Thomas Nattestad による Chromium Blog の記事 "How Chrome Became Highest Scoring Browser on Speedometer, Ever" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。




先週公開したブログ投稿では、この 1 年を通じて Chrome のスピードを向上させ、それが Chrome の M99 リリースとして結実したことをお伝えしました。今回はその続編として、ブラウザのパフォーマンスにおける画期的な成果をどのように達成したのかについて、詳しく説明します。

2008 年に Chrome をリリースして以来、私たちの中核原則の 1 つとなってきたのは、皆さんが使うのがスマートフォンであるかノートパソコンであるかにかかわらず、最速のブラウザを作るということです。私たちはこのパフォーマンスのミッションから一度もそれることなく、Chrome のあらゆる部分を分析し、最適化し続けています。うれしいことに、Chrome は M1 MacBook で行った Apple の Speedometer 2.0 ベンチマーク スイートで 300 点超えを達成しました。これまでで最高のスコアです。今回の速さと好奇心の投稿では、この Chrome の超高速化の舞台裏に迫り、行ってきたすべての作業について説明します。

初期のころから、多くの Chrome のパフォーマンスの改善作業の根底には、「測定できなければ改善できない」という考え方がありました。ブラウザのパフォーマンス測定には、さまざまなベンチマークによって作られた長い歴史があります。ベンチマークは、ブラウザにテスト用のワークロードを提供し、パフォーマンスを追跡します。こういったベンチマークが、一貫性を保ちつつ、変化し続ける現実の世界を反映するのは、困難なことです。Chrome では、内部ベンチマーク インフラストラクチャと、公開されている業界標準のベンチマークを組み合わせて利用し、継続的にパフォーマンスを測定しています。ブラウザの JavaScript のパフォーマンスを比較する場合、現実世界を最もよく反映し、かつ現在最も広く使われているのが、Apple の Speedometer 2.0 ベンチマークです。

私たちは、Speedometer 2.0 が登場して以来、これを使ってパフォーマンスを追跡してきました。
この記事は Chrome プロダクト マネージャー、Thomas Nattestad による Chromium Blog の記事 "How Chrome Became Highest Scoring Browser on Speedometer, Ever" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。




先週公開したブログ投稿では、この 1 年を通じて Chrome のスピードを向上させ、それが Chrome の M99 リリースとして結実したことをお伝えしました。今回はその続編として、ブラウザのパフォーマンスにおける画期的な成果をどのように達成したのかについて、詳しく説明します。

2008 年に Chrome をリリースして以来、私たちの中核原則の 1 つとなってきたのは、皆さんが使うのがスマートフォンであるかノートパソコンであるかにかかわらず、最速のブラウザを作るということです。私たちはこのパフォーマンスのミッションから一度もそれることなく、Chrome のあらゆる部分を分析し、最適化し続けています。うれしいことに、Chrome は M1 MacBook で行った Apple の Speedometer 2.0 ベンチマーク スイートで 300 点超えを達成しました。これまでで最高のスコアです。今回の速さと好奇心の投稿では、この Chrome の超高速化の舞台裏に迫り、行ってきたすべての作業について説明します。

初期のころから、多くの Chrome のパフォーマンスの改善作業の根底には、「測定できなければ改善できない」という考え方がありました。ブラウザのパフォーマンス測定には、さまざまなベンチマークによって作られた長い歴史があります。ベンチマークは、ブラウザにテスト用のワークロードを提供し、パフォーマンスを追跡します。こういったベンチマークが、一貫性を保ちつつ、変化し続ける現実の世界を反映するのは、困難なことです。Chrome では、内部ベンチマーク インフラストラクチャと、公開されている業界標準のベンチマークを組み合わせて利用し、継続的にパフォーマンスを測定しています。ブラウザの JavaScript のパフォーマンスを比較する場合、現実世界を最もよく反映し、かつ現在最も広く使われているのが、Apple の Speedometer 2.0 ベンチマークです。

私たちは、Speedometer 2.0 が登場して以来、これを使ってパフォーマンスを追跡してきました。




Chrome は M87 リリースより M1 ベースの Mac に対応し、この新しい CPU を使った Chrome のスピード測定が始まりました。上の赤い線はそれを表しています。

Chrome の Speedometer スコアは、2015 年より 13 インチ MacBook を使って測定しています。上のグラフから、パフォーマンスの劇的な改善につながっているのは、たくさんあるプロジェクトのうちの一部だけであることがわかります。ファスト ルックアップIgnition + TurboFan コンパイラ超高速解析JS 呼び出しの高速化Spectreポインタ圧縮ショート ビルトインSparkplug などの詳細は、V8.dev をご覧ください。ご覧のように、実際には Speedometer スコアの低下につながったプロジェクトもあります。ブラウザ全体を開発するのは、トレードオフを管理することだからです。たとえば、ポインタ圧縮では、メモリを大幅に節約することと引き替えに、わずかなパフォーマンスの低下を受け入れました。同じように、Spectre CPU 脆弱性が登場したときも、パフォーマンスと引き替えにユーザーの安全性を保証しました。

何年も作業を積み重ねてきた結果、Speedometer スコアは 83% 向上し、ユーザーの皆さんに劇的な改善を提供することができました。Apple が M1 CPU を導入し、それと SparkplugLTO+PGO を組み合わせたことで、現在の Chrome は 300 を超えるスコアを達成しています。これは、他のブラウザが実現したことのない史上最高のスコアです。\o/

私たちは、パフォーマンスにおいてこのような画期的な成果を達成できたことに感激しています。また、リリースのたびに、さらにパフォーマンスを向上することを楽しみにしています。このブログでは、スピードに関するあらゆることをお伝えしますので、今後もご期待ください。


脚注 : M1 MacBook の統計情報データの出典 : Apple M1 Max 10 コア(8 パフォーマンス、2 効率性)、32 GPU コア、64 GB の MacBook Pro(14 インチ、2021)デバイスを使い、Speedometer 2.0 で Chrome 99.0.4812.0 --enable-features=CanvasOopRasterization --use-cmd-decoder=passthrough と Safari 15.2 17612.3.6.1.6 を比較したもの。

Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team


デジタル カンファレンス Google Cloud Day: Digital '22 開催が、いよいよ来週に迫ってきました。今回は、各ソリューションごとのおすすめセッションをご紹介します。こちらから事前登録をして、他のセッションもぜひチェックしましょう。

☁データ分析 : 4 月 19 日 11:00 - 11:30
日本経済新聞社の DX を支える BigQuery を中心としたデータ分析基盤の運用
日本経済新聞社 小室 貴之


☁ セキュリティ : 4 月 19 日 15:00 - 15:30
アカツキ流セキュリティ監査自動化 ~400 個以上の Google Cloud プロジェクト監査を自動化したノウハウを一挙公開~
株式会社アカツキゲームス 駒井 祐人


デジタル カンファレンス Google Cloud Day: Digital '22 開催が、いよいよ来週に迫ってきました。今回は、各ソリューションごとのおすすめセッションをご紹介します。こちらから事前登録をして、他のセッションもぜひチェックしましょう。

☁データ分析 : 4 月 19 日 11:00 - 11:30
日本経済新聞社の DX を支える BigQuery を中心としたデータ分析基盤の運用
日本経済新聞社 小室 貴之


☁ セキュリティ : 4 月 19 日 15:00 - 15:30
アカツキ流セキュリティ監査自動化 ~400 個以上の Google Cloud プロジェクト監査を自動化したノウハウを一挙公開~
株式会社アカツキゲームス 駒井 祐人


☁データベース : 4 月 20 日 10:40 - 11:10
Cloud Spanner 神話とその真実 ~ 噂の真相にせまる ~
Google Cloud 大久保 順


☁ インフラストラクチャ : 4 月 20 日 14:40 - 15:10
あなたのそのサーバー、Google Cloud にしてみませんか? ~ IaaS として Google Cloud を活用する方法~
Google Cloud 畝高 孝雄


☁生産性とコラボレーション : 4 月 20 日 16:40 - 17:10
Google Workspace で実現する ChatOps について
株式会社ジェーシービー 片岡 亮介


☁アプリケーション開発 : 4 月 21 日 14:15 - 14:45
SmartHR が少人数で Google Cloud へ(ほぼ)全移行を完了させた方法
株式会社 SmartHR 藤村 宗彦


☁機械学習 : 4 月 21 日 16:55 - 17:25
ZOZO おすすめアイテム推薦の改善に向けた分析と挑戦
株式会社 ZOZO 築山 将央
株式会社 ZOZO 宮本 知弥
Google Cloud 桃井 啓行


※セッションを一覧で見れる PDF もご用意しました。ぜひご参照ください。


開催概要

日程 :

4 ⽉ 19 ⽇(火)~ 21 ⽇(木)
基調講演、特別講演、ブレイクアウト セッション

4 ⽉ 22 ⽇(金)
Innovators Hive

4 ⽉ 26 ⽇(火) ~ 28 ⽇(木)
ハンズオン祭

対象 : 開発者、ビジネスの意思決定者やリーダー

対象プロダクト : Google Cloud, Google Workspace

ハッシュタグ : #GoogleCloudDay(右記のハッシュタグと組み合わせてお使いください #appdev #da #db #ML #infra #GWS #security)


お問い合わせ先 : 
Google Cloud Day: Digital '22 事務局(gcd22-office@event-info.com