京王ストア、駅売店を「セブンイレブン」に転換へー2021年夏以降、2年間で約40店

スーパーや駅売店などを運営する京王電鉄グループの「京王ストア」(東京都多摩市)は、セブン&アイHDのコンビニエンスストア最大手「セブン‐イレブン・ジャパン」と「駅売店・コンビニエンスストアのフランチャイズ化に関する業務提携」を2021年4月20日に締結した。
今後、京王ストアが運営する店舗のうち、駅売店を中心とした小型店40店がセブン-イレブンのFC店に転換される。
京王ストアエクスプレスwithコミュニティ・ストア1号店。
(東京都調布市/つつじヶ丘駅店)。

京王の駅売店、「セブン-イレブン」へ

京王ストアは1959年9月に設立。1963年にはスーパーを出店開始、2011年には国分グローサーズチェーンと業務提携し、生鮮コンビニ業態「京王ストアエクスプレス with コミュニティ・ストア」を出店開始。2016年4月には駅売店を運営していた京王リテールサービスを吸収合併した。
2021年3月末時点では、京王線沿線を中心にスーパーマーケット「京王ストア」「キッチンコート」など27店舗、駅売店・ミニコンビニ「京王ストアエクスプレス」「A・LoT」「K-Shop」を55店舗展開している。

セブンになるとみられるK-Shopの店舗(京王井の頭線渋谷駅)。

京王ストアは、今回のセブン-イレブン・ジャパンとの業務提携により、セブン転換の第1号店を2021年夏から秋にかけて開店。その後、概ね2年間かけて駅売店・コンビニエンスストアのうち約40店舗をセブン-イレブンに転換する。
なお、非転換店舗でもセブン&アイHDグループ共通PB(セブンプレミアム)の取り扱いをおこなうかどうかなど、FC化店以外での提携内容の詳細については未発表となっている。

「鉄道」と「大手コンビニ」連携広がる

近年、鉄道事業者と大手コンビニ各社が提携し、鉄道会社が自社で展開する駅売店をコンビニへと転換する動きが広がっている。
セブン-イレブンと首都圏の大手鉄道事業者との提携は京急電鉄(2009年提携)、新京成電鉄(2013年提携)、小田急電鉄(2018年提携)に続く4例目となる。
小田急商事運営のセブン。(神奈川県川崎市/向ヶ丘遊園駅)

京王ストアはセブンイレブンならではの商品・サービスの提供により、より一層の利便性向上を目指すとしている。

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