@KNTSNPI
こなつ

「立体物の著作権ついて妙に敏感な同人女」についてどう考えればいいかなんとなく結論が出たので書きますね。



 数日前だったか友人とこの「立体物の著作権について妙に敏感な同人女」について話していた。この事は家でもなんどか議論していて、結構前からこの話題が出るたびにずっと考えていて、自分の中で結論めいた結論がやっと出た。以下の通り。

 まず同人界隈には公式の意匠を使った「立体物」に対して異様に目を光らせている人がいて、頒布物が紙に印刷された絵以外になった瞬間に『ピピピピーッ』て具合に目を三角にして飛んでくる。大概はツイッターでコンタクトしてきたり、2ちゃんのスレに書き込んだりの匿名性の高いものが多いように思う。

 で、割と本当に最近よくこういうのを見たり聞いたりするので、この人たちを恐れる余り、萎縮して同人活動を休止してしまう人が出てくるのではないかという事を私は危惧している。

 そもそも同人活動自体が灰色で、それを8割位の人間はわかってやっているはずなんだけど、その事を見知らぬ第三者に指摘された時だけ異様に気にし始めるのかは私にはピンと来ない。
 ただ、「法」とか「公式」とかいう言葉が飛び出すと反射的に「自分のせいでジャンル自体が活動できなくなったらどうしよう」みたいな不安が過ぎるんだろうなと勝手に思っている。

 でもそもそも著作権法は親告罪で、著作権を持っている企業なり作家なりが告訴して初めて成り立つので、「善意の第三者」なのか「善意を装ったいやがらせ」なのかわからないけれど、その人が同人作家に「著作権法違反だ」と言うのに対してビビるのは全然違うと思う。気持ちはわかるけど。

 本当に善意で同人作家にお知らせしてあげてるんだとすれば、「私はそれは著作権法違反だと思うけど、それは私のものさしで見た感想で著作権を持っている人間はどう考えるかはわからない」まで伝えてあげるのが、本当の親切だし善意だと思う。さっきも言ったけど、突然「法」とか「公式」とか言い出すとビビる人は多いと思うから。

 もし「著作権法に抵触しているかもしれない」と第三者の忠告があって、それを公式なり作家に確かめた所で、確かめる行為はその人にとってマイナスになるものではないし、もしダメだと言われてしまったとしても、ジャンル全体にとってはプラスになる部分すらあるんじゃないかと思う。(そうと知らずに何万何十万もかかる頒布物を出した後で「ダメ」って言われたら全部悲しい思い出になるし…)
 それをマイナスだと言う人がいるのであれば、そこには「本当はアウトな事をこっそりしていたのにアンタのせいでダメになった」という気持ちが含まれている。「公式の見解によって同人活動はいつだって死ぬ」可能性がある覚悟が無いのであれば、そもそも他人の意匠を使うべきではないと私は思う。

 何を言われてもゴリ押しで進めるべきと言っているのではない。いくら同人界隈での線引が曖昧かつ揺れ易いものだと言っても守るべきラインは確実にある。
 でも、顔も知らない話した事もない、自分の作品を読んだこともないような人間の「善意を装った嫌がらせ」や、そこからくる根拠の無い不安を原因にどうか活動をやめたりしないで欲しい。と思う。


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