ブレーキフルードって?

先日、バイク用品店で何気にブレーキフルードを見ていたら

あ…同じDOT4でもけっこう成分割合が違うんだね、値段も違うね←ここが問題

で…急に疑問が…この成分って何?

そこでブレーキフルードにについて、よく判っていないので

ちょっと調べてみようかと♪(間違ったことを書いちゃってたら指摘してね

◆ブレーキオイル?フルード?◆

この液体はオイルなのか?調べるとフルードは「グリコール系」と「シリコン系」がある様子

で、主流は「グリコール系」…正確には(ポリ)グリコールエーテル

こいつはブレーキフルードの

「粘性が低い」「圧力による体積変化が少ない」「-50℃で凍らず、200℃で沸騰しない」

と言う必要要件を満たしています。欠点は吸湿性と塗装を痛めることかな

グリコールは…アルコールの仲間ですね、お尻に「オール」がつくのはアルコールの仲間です

ガムなどに入っているメントールもアルコールの仲間ね(コレステロールも構造がアルコール体)

で、油じゃないからオイルじゃなく液体=フルードって表現のようです

【注意】
ご指導いただきました。ブレーキに鉱物系の油分を入れるとシール類が膨潤したりしてあぶないと!
あと、成分の異なるフルードを入れると固まりますので気をつけてね!わからない場合はバイク屋さんにGO!

◆成分◆

私が使っているのはカストロールのスーパーDOT4です。その成分は

ホウ酸エステル 約65%
ポリグリコールエーテル 約35%(以下グリコールと呼ぶね)
防錆剤 少々

こんな感じ。お店で見たヤマハの純正DOT4はホウ酸エステルとグリコールエーテルの配分が

逆だったような感じと記憶してます

このホウ酸エステルってなによ?

先ずエステル…ざっくり言うと、酸とアルコールが結合したもの

と言うことは…グリコールにホウ酸をくっつけてエステル化したものが「ホウ酸エステル」ってことかい?

このエステル…ちょっと作るのが面倒くさそう

加水分解する癖があるようで、エステルを作った時にそばに水があるとまた元に戻っちゃうんだって

だけどこの性格はブレーキフルードには良いみたいです

グリコールは吸湿性が高いので水をポン引きします(アルコールは水にも油にも愛想が良い)

で水を取り込むと沸点が下がる…でもエステルがあれば加水分解作用で水を消費してくれるので

フルードの沸点低下が少し遅くなるみたい

またエステル化で分子量が増えると沸点も粘度も上がるようです

沸点が上がるのは良いが、粘度はあまりあげたくない…コストも抑えたい…

このあたりが各メーカーのホウ酸エステルとグリコールの配合割合の違いとなって出るのかな♪

カストロールは「DOT5に迫る性能です」と謳っているので、エステルの配合量が多くちょっと高いのかも

◆ドライ沸点、ウェット沸点◆

ウェットで沸点?意味わかんね

上の項目でグリコールはお水を呼び込むって書きました。そのお水を呼び込んだ時の沸点の落ち具合みたい

ということは

ドライ沸点は…まっさらな新品状態での沸点

ウェット沸点は…お水が3.5%くらい入っちゃったときの沸点

なんでも1年放置で最悪4%くらいお水を呼び込んじゃうらしいのでこの数値で沸点確認をしてるみたい

実際は2年くらいで4%とか…安全を見ているんですね

DOT4の規格ではドライが230度以上・ウェットが155度以上の沸点性能を確保しやがれ!ってことらしい

◆DOT5.1って◆

なんだよこの「5.1」って!

実は昔はDOT5の性能をグリコール系ではだせず、ぜんぶシリコン系でした

でも化学は進歩して、グリコール系でもDOT5いけるぜベイベー!ってなった時…

やべ!同じ表記だと混ぜちゃうよ…シリコン系とグリコール系って混ぜると固まるぜ♪

なので

グルコール系は「5.1」って書いておこうぜ♪だってさ┐(´д`)┌

ちなみにDOT5は吸湿性がすごく高いから交換頻度は早目って話ですが

実はそうでもないらしい?です…使う人がオラオラ系が多いから早めに劣化するようで

普通の人が普通に乗る感じで使う分にはたいして差はないとか?…高いけどね┐(゚~゚)┌



こんな感じで私はブレーキフルードを理解しました

私はフルードを半年~1年に1回のペースで交換しています

なので交換後に「やっぱ新しいのはいいね」って感じたことが無い…

まぁ…ガッツリ走る人はまめに交換してくださいませ♪







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コメント

sb6r_spl

No title
ふむふむ、勉強になりました・・・。
化け学はさっぱりなんでとりあえずCCIのDOT4使ってます。

しぞ~か

No title
かねやん先生のブレーキフルード講座ですね?。ちょっとした疑問からここまで調べるその探究心はさすがです!。今までフルードってDOT4なら何でも同じと思ってたんで成分の違いとかは驚きです。

ごろごろ

No title
ブレーキホース交換の際、ナップスで激安だったので東単のフルードを購入しましたが、成分がグリコール98%+防錆剤でした。
お説によると、水分混入しやすいのかな?なので、注意します~

かねやん

No title
いっしゅさん>え~内容全部信じちゃっていいの?嘘書いてるかもよ(笑)

かねやん

No title
ヒューマンエラーさん>言いたいことは「DOT4でちゃんとマメに交換しましょうね」です♪

あ、塗装面耐久実験しちゃったんですか…

かねやん

No title
tm_x2002さん>5.1chかよ!そうそう、ハーレーがシリコン系だと聞いたことがあります…さすが唯我独尊メーカーです(笑)

かねやん

No title
ドカオヤジさん>ブレーキフルードの性能はハードなブレーキによって生まれる熱に耐えることと、吸湿による劣化度合いを低くすること、効率のよい圧力伝達って所でしょね…まぁDOT4がいろんな意味で一番バランスがいいのかと…その中で特徴をどう見出すかですね!成分を気にしたのはその点の見極め方が知りたかったらです♪

かねやん

No title
道産子さん>その理解が正解!この記事全然意味ないから(笑)

DOT5はブレーキを思いっきり使える人がちゃんと使うと寿命が短いのでしょう(笑)

かねやん

No title
sb6r_splさん>私も化学はあまり…だってこの記事が正しいのか自分でもわからんですから(笑)

CCIということは…スズキ純正ですね♪

かねやん

No title
結婚間近さん>先生だなんて…成分はほとんど同じですが、配合度合いが違うんですね。あとポリグリコールエーテルも何種類もあるようで各社微妙に違うとか??疑問と言うか…値段が違う根拠が知りたかったのです。オイルとかは化合やら鉱物油とかで差がわかるので、フルードも同じなのかな?って

かねやん

No title
ごろごろさん>そんなこと無いですよ、たいして違わないと思われます。ブランドによる差別化ってちょっとした違いを強調して金を取るんですよ(笑)

mffactory02

No title
わかりやすい説明ありがとうございます。

でもヤマハ純正ですか・・僕がいちばん色の変化が無いとしてる、スズキ純正を評価してくださいよ~・・!

・・今スズキの、見てみましたが、グリコールが6割、エステルが4割、わずかに防錆剤が入ってるようです・・ひょっとするとこの防錆剤の割合が多いので金属部のサビを防いで、色の変化が無い気が・・いずれにせよ、スズキフルードマンセー!です・・。

とにかく、ブレーキフルードはブレーキの用途と構造で、どうしたって水分の浸入があるので、どんなにいいフルードでも1年ぐらいで交換・・劣化したらしたで効き幅が減るだけのことなので、ようはパッドがちゃんとあれば・・公道では・・ねえ・・水分浸入はバイクの保管状況とかも影響しそうだし。

hw000000

No title
こんにちは~

オイルじゃないってのは判りました^^
でもそのほかは難しくって(笑)

ワタクシも気分で交換派です

かねやん

No title
mffactoryさん>スズキもそういう成分割合ですか、そのあたりが性能と値段の程よいポイントかもしれませんね♪劣化したら効き幅というより、ベーパーロックがおこるのでやっぱり1年で交換したいですね

かねやん

No title
およよさん>ブレーキオイルって認識するとそういうことをする奴もいるかもしれませんね(汗)注意書きとして足しておきます

かねやん

No title
およよさん>気分で交換♪とにかく交換して安全に乗ってくれればOKっす♪

オスマン

No title
さすが、おっぱい閣下です。
他人の調べたのものは分かり易いです(笑。

というわけでフルード交換してください。モンストロがあっと言う間にイカスミです。チェーンクリーナーが浸み込んだみたい・・・

かねやん

No title
オスマンさん>おっぱい閣下って…これでも運気上昇するかな(笑)書いた文章が伝わるって嬉しいです

クラッチフルード交換?どうぞ~!今日はいますよ♪←明日は不明

BUSA/しゅーへい

No title
ん~~~~よくわかんないけど俺の運転で3年放置してるのは危険なんだな~~~って事がわかりましたwww

かねやん

No title
しゅうへいさん>あなたの運転技量と環境からすると毎シーズンごとの交換でしょ(笑)3年は放置しすぎです!
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