やくざの練り歩きと大差ない5月9日示威行動
かつてのヴァイキングは家族を養うために魚や海獣を殺し、弱い商船があればこれも殺し尽し奪い尽して生活していたと思われます。
しかし、家に帰れば家族を愛し子供を愛でる、原始的な社会習俗があった・・・らしい。
こんなもの、21世紀国際法の観点から見れば、単に悪質な犯罪で、民族伝統でも何でもありません。
こうした強弁のダブルスタンダード、言いくるめる二枚舌を、もうやめようというのが国連を中心とする21世紀の良識あるディプロマットに共通する基本見解です。
そのような観点からラヴロフは外交官として完全に「終了」とは前回稿(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70003)に記した通りです。
敵には外道、味方には慈父・・・そういう愚かな社会の在り方から、そろそろ21世紀の人類は卒業しなければなりません。
AI倫理などと言いつつ、こうした生命と戦争をめぐるモラルの核心は、専門の観点でもそんなに難しい話ではありません。
国際法はすでにそのようなダブルスタンダードを厳密に禁止、家族にだけ良さげな顔を見せ、外では殺戮を繰り返す、18世紀以前の原始的、狩猟略奪民族的な政策や、それを受け入れる大衆感情にも、強い警鐘を鳴らしています。
まさにその「内向きの英雄ポーズ」を自作自演して見せるのが、2022年5月9日のプーチン大本営ショーアップ「軍事パレード」の正体です。
かつて日本各地で見られた、夜の繁華街を地元やくざが「練り歩く」示威行為と、本質的に同じものと考えて外れない水準の低劣さを指摘せねばなりません。
国内向けには「ナチス掃討」その実は住民皆殺しを厭わない、タタールにやられ、そこで学んで倍返し真っ最中の「ロシア伝統戦術」。
こういう野蛮は、もう二度と繰り返させるべきではありません。