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横浜ゴム社長59歳“沖縄パパ活”写真 「26歳大学院生」にフェンディ、ディオール100万円

「週刊文春」編集部

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 沖縄県那覇市にある日本最大級の免税ショップ「Tギャラリア沖縄」。130を超えるブランドショップが軒を連ねるモールに一際目を引く美女が現れたのは、4月16日午前11時過ぎのことだった。

 隣を歩くのはコロナ対策用のKN95マスクを装着したポロシャツ姿の初老男性。女優・石原さとみ似の女性は度々、甘えたような声色で男性に擦り寄って――。

「ここホントいいよねー」

 女性が弾んだ声で言うと、

「空港で受け取れるから」

 男性は目尻を下げてそう応じる。ディオール、フェンディ、ヴィトン、プラダ……ブランドショップを巡るにつれ、次第に女性の瞳は輝きを増していく。

 そんな様を愛おしそうに眺め、何の躊躇いもなく財布からクレジットカードを取り出す男性。その正体は、女優・深田恭子のCMで知られる「横浜ゴム」社長・山石昌孝氏(59)である。

山石社長(会社HPより)

 経済部記者が解説する。

「東証プライムに上場する同社は、主力のタイヤ事業が北米を中心に好調。今年3月にはスウェーデンのトレルボルグ社のタイヤ事業を約2652億円で買収することを発表するなど破竹の勢いです。2021年度の売上収益は前期比21.7%増の6708億円。営業利益は836億円を突破し、いずれも過去最高を記録しています」

タイヤ以外にゴルフ用品でも有名

 同社の成長を牽引する山石氏は早大教育学部を卒業後、1986年に入社。経営企画畑を歩み、07年にMD推進室長に任命された。

「MDとは無駄取りを意味する“浜ゴム用語”です。山石氏はM&A資金や研究開発費の捻出のため、徹底的なコスト削減を指揮し、優れた削減案には最高100万円の社長表彰を行うことを発案するなど、筋金入りのコストカッター。プライベートでは妻と娘がいます。世界各地の赤ワインに詳しく、イタリア産のスーパートスカーナを好んで飲んでいますね」(同前)

 社長在任6年目の現在、山石氏の役員報酬は1億4600万円(21年12月期)。前年同期は2億3900万円と高額だ。

ブランド店巡りで疲労困憊

 そんな山石氏の“もう一つの顔”を同社関係者が明かす。

「山石社長は30歳以上年下のA子さんに心底入れ揚げ、日々パパ活に励んでいるのです。“定期契約”の関係は5年以上で、共通の趣味はミシュラン店巡り。国内外の高級ホテルに宿泊し、そのたびに高額なブランド品を買い与えています」

 山石氏が激務の寸暇を惜しみ、A子さんと共に沖縄に飛んだのは4月15日午後のこと。幾何学模様のワンピース姿のA子さんと共に那覇空港に降り立つと、お揃いのスーツケースを転がしながらタクシーに乗り込んだ。チェックインを済ませたのは、歓楽街に位置するハイアットリージェンシー那覇沖縄の一室である。

国際通りでアイスを分け合う

 翌日午前11時過ぎ、ホテルを後にした二人は軽やかな足取りで冒頭の免税店に足を運んだ。山石氏はディオールで約9万円のハットを購入し、A子さんにプレゼント。続いて、フェンディのレザーバッグを約47万円で購入するなど、ノンストップでショップ内を歩き続ける。

 約2時間半後、山石氏は疲労困憊の様子でソファに尻を深く沈める。それでも“メインイベント”は終幕しない。さらにディオールで約22万円のポーチを購入。約3時間で15店舗以上に付き合った山石氏が彼女のために買ったのは少なくとも計5点、約100万円のブランド品の山だった。

 “目的”を完遂したA子さんは自分から山石氏の左手に細い指を絡ませる。二人が歩いて向かった先は、沖縄のご当地ファーストフード店「A&W」。同店では330円のポテトを摘むなど質素にすませていた。

買い物を終えて那覇市街をデート

 同日夜8時半過ぎ、二人は宿泊先の18階にあるバーに姿を見せた。ピアノの生演奏でジャズのスタンダード曲「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ(この世で愛するただ一人の君)」が流れる。うっとりと聞き入る山石氏とは対照的に、無表情のA子さんは店内を行き交う同年代のカップルたちを目で追っていた。

 この日も同じ部屋に入った二人は翌17日、那覇空港をファーストクラスで飛び立つ。羽田空港に着いた途端に二人は距離を取り、別々に帰宅していった。

 今年4月、山石氏は新入社員に向け、次のようなメッセージを寄せている。

「仕事をする上で重要なことは『安全とコンプライアンス』。日頃から安全を意識した行動を心掛けてもらいたい。コンプライアンス違反は会社全体の問題として扱われるので横浜ゴムの社員として責任のある行動をお願いする」

 果たして山石氏と女性の関係は――。5月7日午後5時前、送迎車の黒いベンツで帰宅した山石氏を直撃。

 A子さんとの関係を問うと「別に何の関係性も……」と顔を曇らせる。その後、近所を歩き回りながら1時間以上にわたって少しずつ、重い口を開いていった。

 山石氏によるとA子さんは現在26歳。5、6年前、都内一流私大に通う彼女が働いていた銀座のクラブで知り合ったという。

「当時、彼女は『親がお金を出してくれない』と、いろんなバイトをして苦しんでいて、『このままじゃ学校を辞めなきゃいけない』って言われて。『そうか』っていう話ですよね。今は大学院に行って資格を取り、マーケティングデザインとかをやっているんです。来年3月に大学院が終わるので、(交際は)そこまでかなぁと思っていた」

――沖縄でブランド品を買い与えたのは?

「御礼としてです。色々教えてもらっていることがあって。例えば学生に今、人気のものとか、どういうものが採用に使える、使えないとか。学生は就職しても3、4年で辞めるとかね。そういう話を色々教えてもらっていて」

――それに対する報酬としてブランド品を買ってあげたということ?

「そうです。現金で渡すより、そっちの方がいいのかなと思って」

――二人は同じ部屋に泊まっていた。

「うん。そういう風(パパ活)に見えてしまうとまずいと思いますよね」

 ただ、山石氏はA子さんと「肉体関係はない」と頑なに主張する。

――手を繋いだりは?

「それは……酒飲んだときはちょっと繋いだりとか」

――旅行は初めてですか?

「昔何回かありましたけど、そんなにはないですね」

――彼女の自宅は社長が家賃を負担している?

「多少はね。お小遣いの中でですよ。月々いくらとかっていうのはないです」

 彼女が住むのは都心の一等地にそびえ立つ、家賃15万円程度のワンルームマンションだ。実は、小誌は沖縄旅行の後も二人が都内のホテルで共に時間を過ごしたことを確認している。

――4月17日以降、ホテルは行っていないですか?

「蒲田のホテルは……チサンホテルね(笑)」

――かなり定期的に会われている関係なんですね。

「うん」

――こういう風に(明らかに)なるとは思わなかった。

「思わなかったです。そんなに目立たないようにやっていたつもりなんですけど」

 ベンチに腰を下ろすと山石氏は訥々と話し始めた。

「会社がやっぱり一番心配で……。会社に迷惑かけたくないので、明日にでもちゃんと彼女と会って話して(関係を)清算します」

 取材の終盤、山石氏はうっすらと涙を浮かべた。

「穏便に何とかできないか……。お金で解決できる方法はないんでしょうか。すごい反省しているんです。私も企業のトップをしていますから、自分は軽率だったというのは認めますし」

 山石氏は「最後の最後までジタバタするのが経営ですから」と遠くを見つめると、ペットボトルを取り出し、喉を鳴らしながら一気に水を飲み干すのだった。

source : 週刊文春 2022年5月19日号

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