今でこそ、100円や50円で投げ売りされているゲームなんか全然珍しくないが、 俺が何処行っても投げ売りされているゲームとして初めて見かけたのはこのゲームだった。 あまりの悲惨さに当時のメガドライブFANの読者投稿コーナーでも何度か話題になるほど。 初めて見かけた時、既にこのゲームは50円で売られていた。 悲しいことに自販機のジュースより安い。 何故そんなに安いのか? 当時小5で、家のクラスで唯一メガCDを持っていた友達がこのゲームを買ってみることにした。 ああ、納得。 RPGなのだが、わざわざメガCD対応で出す必要を感じないレベルの酷さ。 企画の段階から既にメガCDで作る意味がまず無い。カートリッジで事足りる。 喋らないし、たまに入る一枚絵のグラフィックも全然汚い。 キャラも変な動物みたいなのだから魅力も無い。 クリアした友達の話によると、ボリュームも無く、すぐ終わるらしい。 フィールドグラフィックもファミコンとまではいかないが初期のPCエンジンみたいなチープさが漂う。 比較的大きめのオブジェクトも処理落ちせずに動かせるメガドライブでこれは無いだろう。 メガCDと言えば、初期型だと本体とは別個に電源アダプタを付けなくてはならなくて かなり電気量を食う燃費の悪い代物だった(PCエンジンはそんなこと無かったのに) その代わり、PS2と同じくフロストローディング(引き出し式)タイプで、非常に高級感が漂っていた。 アクセスランプとか電源ランプとか余計なものがいっぱいついていたし。 だが、それが結果的に高コストとなって40000円を超える代物になっていた。 セガよ、本気で普及させる気があったのか? 因みに、メガCD2はかなりコストを抑えた設計にして半額以下になっていた。