こんにちは、エドワイズです。
専門学校で講師を始めて1ヶ月が経ちました。大変ながらも若い学生達と関わることで良い刺激を貰えています。
ただ、元々人前で何かを教えた経験は少なく、話し下手なこともあり、学生にとってわかりやすい授業はまだまだできていないと自覚しています。
そこで、他の先生の授業を見学したり研修を受けたりする機会を貰いました。
研修といっても講義ビデオを見て感想とこれからやることをレポートにしただけなのですが、その講義内容が木下晴弘氏の「わかりやすい話術」であり、確かにわかりやすく納得もできたので復習のため要点を書き残しておこうと思います。
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板書術よりも話術の方が重要
まず、授業で教える時のテクニックには話して教えるための話術だけでなく、黒板などに何かを書いて教えるための板書術があります。
勿論どちらも必要なテクニックですが、板書術を高めるよりも話術を高めた方が聞き手にとって伝わりやすいというデータがあるそうです。
わかりやすい話術とは?
わかりやすい話術の定義は人によって様々あると思いますが、木下氏は「聞き手の思考が停止しない話術」としています。
さらに「聞き手が状況を鮮明にイメージできる話術」まで到達すれば非常にわかりやすい授業になるそうです。
話術の3大要素
話術の要素を大きく分けると、発声・修辞・演技の3つに分けられます。
以降、それぞれの要点を書いていきます。
発声
明瞭に落ち着いて話すこと
早口や発音しにくい言葉は聞き取りにくく、聞き手の思考停止に繋がる。
発音しにくい言葉:連続するm音(やまもと、まめまめしい等)、喉で発音する位置が遠い単語(ふんいき等)
強弱をつけること
大声だけが良いというわけではない。
理由:声が枯れる(初回の授業から実感あり)、聞き手が大声に慣れてしまう。
あえて大事な部分を小声で言うと効果的なんだとか。
間を上手く使う
大事なポイントを伝える前には、あえて間を取ると聞き手が注目する。
騒がしい時でも先生が前で沈黙して立っていたら次第に静かになっていきますよね。
ただ使いすぎには注意で、沈黙が多いと授業の流れを止めてしまうことになるので思考停止に繋がります。
リズミカルに伝える
重要事項や暗記項目などはリズミカルに教えると良い。
「1192作ろう鎌倉幕府」や「水兵リーベ僕の船」など、語呂合わせで覚えたことは頭に残りやすいですよね。CMのフレーズなんかも同じです。
修辞
修辞とは、言葉を美しく巧みに用いて効果的に表現すること。
同時に複数の質問や指示はダメ
一度に3つも4つも指示されたら頭がパニックになりますよね。
的確な接続語が理解度を高める
聞き手に次の発言をある程度予想させることができれば、聞き手が集中できているということ。
「しかし~」「そして~」「なぜなら~」といった接続語を正しく使えば予想の助けになる。
「必ずしも~」と言われたら、最後は「~ない」で終わるんだろうなと予想ができますよね。
倒置法は多用しすぎない
倒置法は強調表現なので、多用すると重要なところがわかりにくくなる。
無意識に使いがちなので注意。
指示語に注意
「この」や「あの」と言っても、前を見ていなかったらどれのことかわからなくなる。
色を着けて「黄色の~」とか「赤の~」と言った方が良い。
無機能語に注意
「何か」や「一応」など、つい使いがちな言葉は意味が無いので注意。
よく使っちゃってるなぁ。
疑問を投げかけ、指名する
「~はどうなるんだっけ?○○君」などと指名する。
疑問の前に指名してしまうと、他の人は考えなくていいやとなってしまう。
項目を印象づける
「ポイントは3つ!○、△、□」と数え上げたりする。
最初にいくつあるのかわかっていた方が聞き手の頭に残りやすい。
演技
メリハリのあるアクション
身振り手振りだけでなく、空間を広く使って動くと注目度が増す。
表情にもメリハリを
一緒に悩んだり、ひらめいたりしたことを表情でも伝えるとより効果的。
以上が大まかな内容です。……多いな(;´・∀・)
いきなり全部は実践できないけど、少しずつ上達していきたい。
喉がすぐ枯れてしまうので、まず強弱をつけるところからかな。