※この記事は2020年10月にtwitterで公開したものをまとめ、2021年3月時点で加筆修正し、以後随時更新しています
先日、北海道は札幌・小樽にゴールデンカムイ聖地巡りに行ってきました!
旅行の日程としては
2010年10月2日~4日
1日目 札幌市内
北大植物園 ・サッポロファクトリー ・サッポロビール園
2日目 小樽市内
鰊御殿 ・茨木家中出張番屋 ・貴賓館 ・総合博物館本館
旧日本郵船 ・総合博物館運河館&運河プラザ ・大正硝子館&小樽浪漫館他
3日目 北海道 開拓の村
でした。
前置き的なところは①札幌市内の記事をご参照いただいて、
今回は3日目の北海道 開拓の村をレポート致します!
◆北海道 開拓の村
野田先生オススメの聖地!本当に凄かった!楽しかった!
金カム民ならテンション爆上がり間違いなしでした!
入り口入って左手の待合室に野田先生、小林さん、白石さんのサイン色紙や、村内聖地の紹介があるので、ぜひ入場時にご確認ください…!(わたしは気づかず中に入ってしまい、帰りがけに聖地紹介を見て行けてない場所があったことに気がついて絶望しながら帰路に着きました…)
開拓の村での番号を記載しますので、公式サイトのマップ等をご参照くださいませ。
■市街地群
1)旧札幌停車場
・24巻240話切り裂きジャック編
土方一派が変装して札幌の街中に潜んでる時の背景
他 切り裂きジャック編で多数使用
旅行時点ではこの話数の本誌は未確認だったので完全一致とはならないのですが、24巻にして遂に来た!って感じですね。
3)旧手宮駅長官舎
・6巻55話茨戸編
茨戸の警察署長の背景(たぶん警察署)
聖地としては外観だけですが、中にも入れます。
4)旧開拓使爾志通様造家
・7巻63話赤毛編(親分と姫編…?)
エディー・ダンさんのお家の外観
ちょっとびっくりだったのは、中はフツーの和風建築だったこと。ダンさんのお部屋もどこかにモデルがあるのかもしれませんね。
【追記】
ダンさんの洋間、ありました!後述します。
5)旧福士家住宅
・永倉さんが用意した土方さんのアジトの内装
・8巻76話マタギの昔話
尾形さん達が話を聞いてる隣室
内装、調度品、そして土方さんが寝そべって新聞を読むチェア…!マジでそのままです。土方さん一味の姿が見えてくるようですね…!
ほらほら、火鉢の隣にメコオヤシののら尾形(23巻222話)が見えてくるでしょう…?
ココが尾形さんが入ったかもしれないトイレ…ココが尾形さんが入ったかもしれないお風呂…(;//́Д/̀/)ハァハァ
などと思って撮った訳ではないのですよ!学術的!価値を!後学のためにですね!で、そんなこんな純粋な気持ちで見学していて初めて気付いたんですが…
ココなんですね!鶴見中尉の部屋の隣の尾形さん達がいた部屋!土方さんのアジトと同じ建物だったのは意外でした。
6)旧松橋家住宅
・2巻16話団子串刺し事件
・8巻76話マタギの昔話 他
小樽の拠点の鶴見中尉の部屋
まんま!隣の部屋からの引き(マタギ回)と書の額が片方ないけどほんとその程度の違いしかなく(たぶんあったものが撤去されたのかなと…)。
twitterではこの建物の別の部屋が鶴見さん宅の別の部屋だってレポートしてしまってたのですが、改めて検証したら間違いでした。紛らわしいことをしてしまってごめんなさい
7)旧有島家住宅
・3巻20話土方さんのアジト外観
・10巻94話小樽の鶴見中尉の家外観
前から見ると鶴見さんのお家、横から見ると土方さんのアジトという不思議なお家…
↓鶴見さん構図
↓土方さん構図
福士家住宅もそうだったけど、鶴見さんと土方さんを表裏一体にしてるこの感じ、やはり野田先生の意図なのでしょうか…?
8)旧浦賀支庁庁舎
・6巻50〜54話札幌世界ホテル編
みんな大好き、札幌世界ホテルです!
村に入ってすぐがこの札幌世界ホテルと待合旅館なので、特にテンション上がりますね!ピンクが可愛い!
例の階段もバッチリあります!
中も洋風で、複雑に入り組んだり隠し部屋ギミックはなかったですけどw展示もあるので見て回れます。
家永さんが持って歩くランプもこんな感じ↓
【追記】
前述のエディ・ダンさんの洋間(7巻63話)もコチラにありました!作中では色んな美術品等足されていますが、イス、テーブル、机、窓、時計辺りがベースになっていますね。たまたま似た角度で撮っていました。
9)旧小樽新聞社
・13巻124話白石と啄木の会話
土方さんが買う予定らしい新聞社の外観ちょっと手抜きして構図を合わせ忘れてしまいました
昔の新聞てほんと大変ですよね…一文字一文字拾って…
11)旧開拓使工業局庁舎
・28巻273話有古作のマキリの置いてある「北海道のどこかの郷土資料館」
開拓の村に行った時点ではまだ聖地じゃなかったので外観写真を1枚撮って終わりにしちゃっていて…詳しくご案内出来なくて申し訳ないです
11)旧北海中学校
・23巻226話鶴見中尉と宇佐美の過去編
トキシゲの通ってた学校
コレも現地で初めて気付きました!入り口正面に木が植ってるので分かりにくいですが、トキシゲの学校です!外も!教室も!ストーブの位置までぴったりですね!別の教室には洋琴もありました。
12)旧龍雲寺
・23巻223話土方さん達がアジトから移ったお寺
後から思えば中もそのままだったんじゃないかと思うんだけど、寺なんてどこも同じだろと思って当日は何故か覗きもしなかった…スミマセン
龍雲寺にある鐘撞堂がトキシゲと鶴見さんが通ってた道場の脇にあった鐘楼堂なのかなとも思ったのですが、階段と丸太の位置関係が逆だったり、鐘楼堂なんてどこも似たような形してるので…検証ならずですw
14)旧島歌郵便局
・11巻102話谷垣ニシパが電報を受け取る郵便局
原作とアングルを合わせるためにこう撮ったけど、生垣があるから別方向からも撮れば良かったです…
ポスト込みでそのままですね!(作中では生垣はカット)
15)旧山本理髪店
・6巻55〜59話茨戸編
説明は…要らないでしょう!茨戸の山本理髪店!!そのまんまです!!
アレ?そこに寝てるのは尾形さんかな??
椅子の背もたれの向こうに永倉さんの背中が見えるような…ゴシゴシ。
17)旧浦賀公会堂
・18巻175話阿寒湖編
関谷の回想に出てくる教会の外観、内装
・27巻264~未収録280話
第七師団が拠点にした教会の内装
旅行時点ではまさかこんな重大な聖地になるとは思っていませんでした…。前方右端にあるギザギザしたのが例の鶴見椅子と思われ。月島軍曹が鍵穴から覗いていたドアが足されていますね。次に行ったらもっとたくさん写真撮るんだい…!2階にも上がれます。
18)旧来正旅館
・4巻33話白石が聞き込みに行こうとした遊郭
・9巻月形で泊まってる旅館の入り口
・12-13巻都丹のアジト
・20-21巻登別の旅館
・21巻シネマトグラフを投映する旅館の入り口
他
ごめんなさい、ここは完全敗北です…!まず、白石とトニの件以外知りませんでした…(村入り口の一覧に書いてあったYO)しかも白石アングルの撮影もしてなかった…(旅館正面から見て左手側からのアングル)
月形とシネマトグラフの旅館入り口は同じ絵だと思うんですが、トニアングルで映ってる中央入り口のアップです。内装ももしかしてトニのアジトとかで使われてるかもしれませんね。
あと尾形さんが花沢中将をコロコロしちゃった後の向かいの建物(馬車の背景)にも外観が使われてますね。
19)旧三〼河本そば屋
・2巻15話杉元がにしんそば食べたそば屋
外観と献立表がそのままですね!メニューににしんそばはないけど。
ちなみに開拓の村の食堂で食べたにしんそばは疲れた身体に染み渡る、絶品でした!ふう〜こいつはヒンナだせ
20)旧武井商店酒造部
・3巻他小樽の鶴見中尉の拠点
・6巻55話茨戸の馬吉の本陣の旅館
・16巻154話豊原で長吉が逃げる時の背景
・21巻202話杉元がヴァシリの所に走るシーン(外観・内装それぞれ)
・14巻140話フレップ本舗の内装
これも豊原と敷香は後から知りました…(村入り口の一覧に略)師団好きとしてはテンション上がりますね!
202話の杉元が駆け上がる階段(月島さんの「不死身の杉元なら悪夢だ」のセリフのコマ)はちょっと角度違うんですけどこの辺りですね。多分豊原で長吉が走って逃げてる時に通る建物もここかなと。
21)旧近藤医院
・6巻55話家永が治療している病院の内装
・8巻71話江渡貝くんの工房の内装
・14巻138話網走近郊の病院の外観
事前情報によると江渡貝くんの工房もそうらしいんですけど、反転してるのかな…?部屋に入れないので合うアングルが見つけられなかったですが、薬品棚繋がりですかね。
23)旧武岡商店
・21巻201話敷香で鯉登少尉達が買い物してたお店
作中では樺太なので天井から吊り下げのわらぐつなどが増えてますね。しかしそのままです!
28)旧広瀬写真館
・13巻124話北見の写真館
名前もそのまま、広瀬写真館ですね!ほら、ふんどし一丁のマタギが見えてきたのでは…!?後ろの幕は札幌停車場なんですね。
余談ですが、ここにも有田焼のおべんじょが…当時ハイカラな職業だった写真屋さん、儲かったんですね。
30)旧札幌農学校寄宿舎
・10巻97,98話、20巻200話他
旭川第七師団司令部兵舎
・28巻277話
陸軍士官学校事務室
鯉登さん初登場の地!!!!!!!!
鯉登ダッシュの階段に…!
鯉登さんが鶴見さんとマトモに話せなくなった数年後に犬童典獄に扮する鈴川と杉元を26年式拳銃でポトリとやった応接室ですぞ…!
淀川中佐が歩いてた廊下や階段はこんな感じですかね。
25巻243話の菊田さんの思い出の中の「仲は良さそう」だった尾形さんと勇作さんが喋ってたのがこの辺ですね。尾形さんの上腕が触れそうで触れなかった壁がそこに…。
玄関入って左右に建物が続いているのですが、聖地的には右側に向かわれれば事足りるかと思います。
外観も全体像は異なるのですが、部分的には旭川の司令部そのままですね!ココを、怪我した杉元と支えるシライシと先導する尾形が走っていったのです…!
277話では陸軍士官学校の内装(事務室)としても使われました!
写真が暗くて申し訳ないのですが、置かれてる本?ファイル?や湯飲みも実はそのままっていうのがちょっと面白いですw
■漁村群
32)旧土谷家はねだし
・22巻213話樺太脱出編
鶴見中尉達から逃げてアシリパさんと傷を負った杉元が逃げ込んだ高床下
漁村群のっけからすみません、これも後から知りました…!なんっか見覚えあると思って1枚風景写真を兼ねて撮っていたのがコチラ。「上」の屋号も特徴的だというのに…!
33)旧青山家漁家住宅
・4巻37話、5巻39,40話辺見が泊まっていて杉元とアシリパさんにご飯奢った番屋
・6巻57,59話日泥の家
・11巻103話花沢中将のお家
辺見ちゃん達がご飯食べてた囲炉裏(今も食器が)と尾形さんが土方さんにどんなもんだいした階段下が同じ空間なんですねw
「親殺しってのは…巣立ちのための通過儀礼だぜ」(尾形が言うと説得力があるなぁうん)
日泥さんちの内装は他にも。
例によって後から知ったので構図が異なるのですが、花沢中将の!尾形がコロコロしちゃった部屋!この床の間の前に!オヤジが転がって!つまりあの仏壇は!勇作さんのお仏壇とゆーことに…!
旧青山家漁家住宅は母屋の他に3つくらい倉庫がありまして、4巻37話の外観図はそれら倉庫や裏の別の建物(廊下)も含めて描かれています。
↑作中とは角度が違うのですが写ってる建物はこんな感じ
その内の1つの倉庫にあった米俵を見てピンと来たんです…米俵と言えば…樺太脱出の時に杉元とアシリパさんが逃げて宇佐美に追い詰められた倉庫だよな、と…でも倉庫の外観が異なるので「ほな違うかぁ…」ってなったんですが…↓続く
34)廊下
・6巻59話日泥の家の物置
・22巻212話樺太脱出の際杉元とアシリパさんが通った船の倉庫と米倉
どう見てもこの倉庫じゃい〜!ややこしいんですが、実物は【倉庫外観+中身が船 と 別の倉庫に米俵】ですが、作中では【倉庫外観+中身が米俵 と 別の倉庫に船】になってます(伝わりますか?)この倉庫の外で鯉登さんが「いった〜」「抜かないで」ってなっていたとゆーことです!
この廊下(倉庫)は茨戸の日泥家の隣の物置(尾形が火をつけて火事になってたとこ)でもありますね。
35)旧秋山家漁家住宅
・3巻21話渋川のアジトの外観
・11巻103話尾形の実家の内装
・24巻236話杉元の実家の内装
尾形さんのお母さんがあんこう鍋を作り続けていた台所、尾形さんが鳥を撃って持って帰っても見向きもされなかったお部屋…せ、切ない…(゚´ω`゚)
しかも24巻で登場した杉元の実家の一室もこの建物。
位置関係はこんな感じ。
尾形の実家と同じ建物ってゆーのが野田先生もお人が悪いというかなんというか…w仲良くしようね
36)旧山本消防組番屋
・6巻57話尾形さんが狙撃に使った見張り台
・25巻246話尾形さんが狙撃に使った見張り台
6巻時点では作中とは若干形が違ったのですが、246話でついにそのまんまの仕様で登場しましたね!番屋内をスルーしてしまったのですが、本誌でビール工場の消火活動してるので或いは何かあったかも…と悔やんでおります。
38)旧ソーケシュオマベツ駅逓所
・7巻61話苫小牧競馬場の厩舎
・12巻117話土方一味のアジト
厩舎はキロランケが乗ったお馬の烈風ちゃんがいたところ。中にお馬の人形2頭がいて、村内で馬車鉄道してる本物のお馬さんもここで暮らしてるっぽいです。
駅逓所自体の建物には入り忘れました…
39)旧田村家北誠館蚕種製造所
・18巻175,176話阿寒湖編
関谷が根城にしていた養蚕場
外観、関谷と門倉が対決した部屋、関谷が歩いてた廊下、雌雄鑑別器、あります!
41)旧納内屯田兵屋
・2巻17話小樽で白石がレタラに見つかった小屋
奥に屯田兵の制服が掛かってますね!赤い肩章に手首の黄色いライン!
余談ですが、この辺は農村群だけあって、外にリスが何匹かいました!チタタプにして食っちまうぞ
44)岩間家農家住宅
・23巻226話鶴見中尉と宇佐美の過去編
宇佐美時重少年の実家
・286話永倉さんが逃げ込んだ家
後日気付いたので分かりやすいアングルの写真がないのですが、囲炉裏の形と台所・かめ・食器棚の感じから、トキシゲの実家確定でいいと思います!「更に2年前」のコマの家とは外観は異なるようです。
更に286話では同建物の別の部屋が、函館の民家として出てますね!日本刀が置いてある部屋、ということでのチョイスだったのではないでしょうか〜。
ちなみにこの部屋の周りの塀はいつもの旧武井商店酒造部だと思います。
このガラス戸越しに…尾形(cvツダケンさん)の「飛蝗ってやつだ」という声が聞こえて来るだろうか…
そう、あの誉れ高きラッコ回の番屋である…
畳みのところがマタギ、奥が尾形、台所側に杉元、土間側が白石の着席位置でした、当初は。
この部屋で…例の事件が起こった訳ですね…!
47)旧小川家酪農畜舎
・7巻63話エディー・ダンの牧場の遠景
建物の周囲に牧場が広がっていて(牛さんのお人形がいます)それ込みでココらしいのですが、ピッタリ符号する位置が見つけられなかったので写真が撮れませんでした。
48)旧菊田家農家住宅
・7巻64-69話赤毛退治の際立て篭もった家
外も中もほぼほぼココでした!ほら、生首が置いてあった階段があるじゃろ…?
出入りに使っていた台所
キロちゃんが箪笥で塞ごうとしてた戸のある廊下
みんなが主に居た部屋
など、そのままです!
しかしココでカメラの充電が力尽き、この後の山村群で自分の体力も尽き(山村群、マジ山村だから気を付けて)、写真を撮ることもままならなくなり…。↓続く
■山村群
51)旧平造材部飯場
・21巻208話有古と斗丹が土方さんと合流した小屋の外観と内装
・27巻269話支笏湖近くの監獄部屋の外観
オチがそれかよなんですが…ココが聖地最後なのですが、聖地だとはつゆ知らず(入り口の一覧で後から知りましたよね…)中は覗いたんですがカップルが居てパシャパシャ写真撮れる空気でもなかったので止め…
更にその数か月後に269話で再登場してしまい古傷をエグられることに…
以上、2021年9月現在、北海道開拓の村の金カム聖地としてわたしがお伝え出来る全てでした…!
ポイントは
・ほぼ全部回る気持ちで5時間(時刻表のタイミングが合えば馬車鉄道や馬橇を活用すればもう少し楽かも)
・電子書籍入れとこう
・データでも紙でもいいので原作場面まとめを作っておいた方がベター
・山村群も行かれる方はスニーカーで
というところでしょうか。
こんな感じで2泊3日の札幌・小樽旅行でした。
最後に、ホテル近くの店舗が閉店されていて、もしかしたら買えないかも…と涙目になっていた月寒あんぱん!帰りの空港で無事に買えました
月寒あんぱん、マジ月寒あんぱん!
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