ゴールデンカムイの聖地と言えば北海道、明治村、鹿児島、東京、新潟(佐渡)などなど…樺太…ウラジオストクとか旅順とかもある意味そうかな?w203高地に聖地巡礼してる方とかもいるのかなぁ…
いろいろありますけども、今回は関西編と銘打ちまして、京都・大阪の聖地をご紹介して参ります。
↑鹿苑寺金閣(京都)
関西の聖地は、元々ストーリー的に数は多くないと思うんですけど、わたしが把握してる範囲でのご紹介になりますので、他にもあるよ~知ってるよ~って方は是非コメントなどで教えてください~。神戸とかもあったら是非行って追加したいです…!
京都の聖地に関しては、人斬り用一郎さんの幻覚の中で回った京都の聖地をご紹介します。京都と言えば新選組、土方さんの聖地とも言えますが、こちらに関しては「新選組の聖地巡礼」として充実した内容でレポートされている方がきっとたくさんいらっしゃるので、そちらをご覧くださいませ。
↑紅葉の京都御所内のお庭(京都)
↑大阪城天守閣(大阪)
ではでは、本編に行きましょう!
◆京都
京都の聖地は主に単行本16巻収録の人斬り用一郎編の、用一郎さんの幻覚の京都に登場します。
あとファンブック情報では、放浪時代の杉元は東京や京都を旅していたとのことなので、明治時代の京都の景色を杉元も見ていたんじゃないかな?
①八坂神社
・16巻153話
四条通と東大路通の交差点にある八坂神社は、ゴリゴリの京都の観光名所なので行ったことがある方もきっと多いですよね。アニメではこの用一郎さんの幻覚シーンは独特な色合いで異空間ぽく描かれていましたが、八坂神社の朱色と緑色のコントラストの強い門構えがあってこそなのかなと思います。
↓用一郎さんが天誅してるとこ
↓そして背後から土方さん見参!
第2弾のLINEスタンプは写真に貼りこみ出来るのがイイ…!
↓八坂神社の狛犬越しに見る四条通
ちなみに「明治 八坂神社 写真」とかでググってもらうと、この写真をモデルにしたんだろうなって感じの明治時代当時(ゲンミツには幻覚の中では幕末ですかね)のこのアングルの写真が出てくると思います。
②東本願寺
・16巻153話
京都駅から烏丸通を北上して、七条と六条の間にあるかなり面積の大きな東本願寺。
面積も大きければもちろん建物大きい…っ!てことでかなり立派な仏教建築が見られます。駅近なのもあって、京都の中でもかなり有名なお寺さんかと思います。
京都の地図が分かる方なら、八坂神社から東本願寺…用一郎さんはだいたいこうゆう感じで走ったのねと、イメージ出来るのではないでしょうか~。
↓八坂神社から逃走後、用一郎さんが走ってる背景
人ちっさ…!
ここの背景は、描画の質感的に、手書きじゃなくて写真を取り込んで背景化してる気がするので、ほぼ完全一致かなと。
ちなみに東本願寺から少し西の堀川塩小路に面して西本願寺があって、ここも同じくらい広くて同じくらい大きくてお堂の配置とか建築の雰囲気もよく似てるんですけど、西本願寺は屋根が二重じゃないんですよね。なので聖地としては、東本願寺です。
西本願寺は新選組の二代目屯所が置かれたところなので、土方さんの聖地巡りとしては、合わせて回ってみてもいいかもしれません。が、その昔わたしがそれ目当てで行った時は、多分西本願寺さん的には黒歴史だったんでしょうけど、肩透かしを食らったので、今はどうか分からないですけど、新選組目的で壬生の屯所とかの期待値で行かない方がいいかなとは思いましたwお寺さんとしてはとてもいいところですよ!
③東映太秦映画村
・16巻153話
京都らしいアミューズメントパークといえば東映太秦映画。
当初本項では何年も前に映画村に行った時にたまたま聖地の写真を撮ってあったのでそちらをご紹介していたのですが、後に現場に行くことが出来まして、写真入り混じったカタチでレポートいたします。
↓用一郎さんが先生に遭った街並み
三浦屋さんというのれんが特定ポイントですね
八坂神社を出て東本願寺から映画村…っていうと「おおっ、そっち行った?!」ってなりますがw京都っぽい街並みと言えば映画村に勝るものはないですよね!
撮影セットとしての新選組屯所とか池田屋とかもあったので、新選組好きも時代劇好きも、あと特撮好きも沸けるところですw
ひょっとしてほかにもモデルになってる建物とかあるのかなぁと思っての映画村だったのですが、映画のセットだけあって、同じ建物でも東側の入り口は○○屋で北側は△△屋、中は□□屋…みたいな感じでしっちゃかめっちゃかなんですよねwまぁそりゃ狭いスペース内で色んな場所の撮影するんだからそうなるか
こりゃキリがないなと思って諦めました…wテキトーに写真だけ撮ってきたのでいつかじっくり見返します…。
↑建物の辺によってのれんも建築様式も結構変わる
以上、京都の聖地情報でした。
いつもだと明治時代の息吹を感じられる観光スポット情報などもご紹介するのですが、京都って特に、今ある史跡の中で、明治時代より前に作られたものは、全部在ったってことじゃないですか…「明治時代に杉元が見たかもしれない景色をご紹介~」とかやったらキリが無さすぎるのでw一般的な観光地は割愛して、ひとつだけ個人的オススメスポットをご紹介します。
TIPS-京都府庁 旧本館
京都府庁旧本館は明治37年(1904)竣工の国の重要文化財に指定された建物で、現在も京都府庁の中で執務室として現役で使われています!
特定の公開日には(詳細は先ほどのリンクからお調べください)中に入って建物内や一部の部屋を見ることが出来ます。しかも、無料で…!予約はしておいた方がいいみたいなので、事前に日時を決めて電話連絡しておくことをオススメします。
正面玄関から入ったこの石階段…美しい…!
↑ただ歩いてるだけで美しい…
建物内では、知事室など一部の部屋を観覧用に残してくれてあって、当時の部屋や家具の様子を見られます。
特にご注目いただきたいのは旧議場。
さすがに今はもう議場としては使われていないのですが、時々講座とかをやるので、そうゆうのに参加すれば議会の雰囲気を楽しめるかもしれません(基本は壇上や議員席は立ち入り禁止です)
京都府庁は元々、会津藩主松平容保公の京都守護職が置かれていた場所で、ざっくり言うと東に京都御所(京都御苑)、西に二条城がある、直線距離で大体まんなかくらいの場所にあるんですね(実際線引くと横並びじゃなく斜めになるんですが)。
二条城と言えば徳川慶喜公が大政奉還したところ、京都御所は明治天皇が王政復古をしたところと、日本史的にも明治を追い求める我々的にも重要な場所です。二条城の二の丸御殿には「ここで大政奉還したよ~」ってお部屋がありますし、京都御所にも「ここで王政復古したよ~」って建屋があるので、歴史が繋がる感覚がありますよ。
ひとつだけオススメとか言いながら増えてますけどw、単なる寺社仏閣とは違う歴史ロマンが味わえますので、是非合わせて訪れてみてくださいね。
ちなみに京都御所は数年前まで特定日しか入れませんでしたが、今は年末年始等一部の日を除いて通年公開していて、しかも、なななんと…!無料で見れてしまいます…!日本の…かつて帝-MIKADO-が住まわれていた場所がですよ…!?ありがとう宮内庁…!でも入口でセキュリティーチェック(荷物検査)があるのでオタク女子は気を付けてね!
◆大阪
①ミライザ大阪城
・277、279話 東京過去編
陸軍第一師団司令部 師団長室
聖地には違いないのですが、聖地に巡礼することはもう出来ない…というのがココ、ミライザ大阪城です。
場所は大阪城天守閣のすぐ目の前、現在はおみやげ屋さんやごはん屋さんのテナントが入っている建物なのですが、当初は陸軍第四師団司令部庁舎として昭和6年に建設、戦後の連合国軍の接収を経て警察関係の庁舎となり、 昭和35年から平成13年までは大阪市立博物館として使用されていました。
↑西洋のお城感ありますよね、かっこい~!
外観は見た目上はほぼ当時のままなんですけど、内部は大幅な改装などありまして、聖地である師団長室はもう残されていないということですね。野田先生も当時の写真資料を元に描かれたと思います。
↓の案内板に師団長室の写真が掲載されていますが…
公式サイトに見やすい写真がありますので、そちらをご確認ください。師団長室はデフォルトでは表示されないので、写真下の〇で選んでくださいね。
見比べてみると、
・反転されている
・呼ばれた側のイスが1脚に減っている
・その分見える範囲が広くなった机が簡素化
(当時の陸軍の、しかも師団長室の調度品にしては、シンプル過ぎますね)
という違いがありますが、この写真がモデルと断定して差し支えないかと思います!
わたしが行った時は時短営業とかもあって部分的にしか立ち入り出来ず全体を見れなかったのですが、エントランスや正面階段、廊下などは元々の姿を残しつつ、リフォームされているので、師団長室はなくなってしまいましたが、当時の建物の雰囲気を味わうことが出来ます!
はい、大阪の聖地は今のところ以上です!
ではでは引き続いて、明治時代の息吹が感じられる場所 inOSAKAのご紹介、です!最近、聖地だ何だと理由を付けて、単にレトロ建築を布教したいだけのような気がしてきました!伝われ!レトロ建築沼!
TIPS-大阪市中央公会堂
場所は大阪市北区中之島。
大阪の地理には詳しくないので詳細はお調べいただいて(大阪の地理ってなんっかややこしくないですか?
)この一角には大阪市中央公会堂の他にもレトロ建築が並んでいるので、順番にご紹介していきます。
実はこの大阪市中央公会堂は大正7年(1918)開館。明治じゃねーじゃん!なのですが、この赤レンガと装飾性の高さは明治期の建築様式の流れですね。
ざっくり言うと、大正12年に関東大震災が起きてレンガや石造りの建築は地震の揺れに弱いことが分かって急速に廃れ、以降大正後期から昭和にかけて鉄筋コンクリート造や鉄骨造に移り変わっていきます。そのため、明治期の富国強兵政策とも相まって、明治期には「なんとなく明治っぽい」とイメージされる特有の建築様式が出来上がりました。とゆーわけでこの建物も、正に明治
国の重要文化財ながら、イベントホールやミーティングルームとして借りることが出来るという太っ腹!1度だけ俳優オタクのイベント事で大集会室(大ホール)に入ったのですが、中もめちゃくちゃかわいい…!その時はレトロ建築オタクではなかったしw、他の参加者の方とかもいらっしゃったのでロクに写真も撮らなかったのですが、今となっては悔やまれる…!
TIPS-大阪府立中之島図書館
大阪市中央公会堂のお隣にある大阪府立中之島図書館。
明治37年(1904)3月竣工。ちょうど日露戦争が始まってすぐなので本当に作中年代に近いですね。中央公会堂の赤レンガとは違った荘厳さで、コチラも重要文化財に指定されています。
↑この写真に写ってる範囲が明治期の建設、左右に追加された両翼は大正期の増築だそう
これが図書館って嘘だろ…?
図書館なのでもちろん中に入れます。基本的にはふつうの図書館ですが、昔の建築や内装の雰囲気を残した部屋も用意してくれています。撮影は中央ホールのみ可(他の方の映り込みなどに注意して、とのこと)
中央ホールは一見の価値あり!見てこの階段!この曲線美!
天井はステンドグラス(写真の色飛んじゃってるけど)。ドーム部分にも貴重な装飾が施されてるらしいのですが、わたしが行った時はなのか、常時なのか分かりませんが、幕が張られてしまっていました。
立ち寄ってはいないのですが、併設のカフェもあって、レトロ建築の中で休憩も出来ますよ。TIPS-日本銀行大阪支店旧館
中之島図書館から大阪市役所と大きい道路(御堂筋)を挟んだ次のブロックに、日本銀行大阪支店旧館があります!
明治36年(1903)建設、中之島図書館の1年前ですね。特定日に事前予約で内部の見学も出来るそうなので、詳細は先ほどのリンクからご参照くださいませ。
昔の銀行建築ってガシっとしてドーン!って感じですけど、ココも「お金盗られないぞ!!!」って気持ちが伝わってきますねw部分的に残して新館を建てたようで、規模はこじんまりなんですけど、当時の建築の重要な部分は今も見ることが出来ます。
こんな感じで、中ノ島は、ちょっとお散歩するだけで歴史的重要度も建築的価値も高いレトロ建築が3つも見られるというお得エリアなので、大阪で明治の息吹を感じたい方にはオススメです!写真だけ見てたら日本じゃないみたいですよね。
以上、ゴールデンカムイ聖地巡礼 関西編でした~。
京都大阪は特に、聖地以外でも見どころが多い観光地なので、レトロ建築巡りってなかなか地味だと思うんですけどw、混んでることがまずないので、密を避けて楽しめる「今」だからこそのオススメ観光スタイルだったりします。
皆さまの聖地巡礼の参考になれば幸いです!
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