1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒。鉄道関連では「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」などに執筆。共著に『関西の鉄道 関東の鉄道 勝ちはどっち?』(新田浩之氏との共著、KAWADE夢文庫)、首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(SB新書)など。鉄道以外では時事社会メディア関連を執筆。単著に『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。ニュース時事能力検定1級。
記事一覧
- JR西日本、「残すべき路線」「廃線しかない路線」をどう分ける? 上下分離は必須だ
JR西日本は、在来線の線区別利用状況を発表し、輸送密度2,000人/日の路線については、線区別の収支率を公表した。その中で、公共交通ネットワーク上残すべき路線はどこかを考えてみたい。
- 電車が止まったら、振替輸送ルートはうまく使えるのか? 実証してみた
4月7日、京王電鉄で信号設備故障のため長時間の運転見合わせが発生した。そのとき、筆者は都心にいた。どうやって自宅まで帰ったのか? また振替輸送ルートは、実際に役に立つのか?
- 北陸に巨大三セク地帯が誕生へ 並行在来線が「ハピラインふくい」になる理由は?
先日、福井県の北陸新幹線並行在来線を運営する第三セクターの社名が「ハピラインふくい」になることが決まった。これにより、2024年春には北陸地域に広大な三セク地帯ができる。どう変わるのか?
- JR東海・静岡エリアに「転換クロスシート」登場!「青春18きっぷ」の旅がより快適に
JR東海の静岡支社管内に313系8000番台が移籍してきた。このエリアはロングシートが多いことで利用者に不満を抱かれていたものの、改善される。また、東京から大阪まで進行方向向きの旅がよりしやすくなる。
- 「常磐線全通」は復興の象徴として演出されたのか? 【常磐線全線再開2周年・復興と広報その3】
3月14日で常磐線全線再開から2周年。「被災地のいま」も演出された側面がある。常磐線全線再開での震災からの復興のムード作りも、厳しいものがある。
- 復旧した常磐線の現状は? 何とか線路を通したことはわかる【常磐線全線再開2周年・復興と広報その2】
3月14日で常磐線全線再開から2周年。昨年、現地の様子を見に行ってきた。まだ線路を通しただけという場所も多かった。現地出身者にも話を聞いた。
- なぜ「電車と帰還困難区域」の写真は波紋を呼んだのか?【常磐線全線再開2周年・復興と広報その1】
3月14日で常磐線全線再開から2周年。2年前、朝日新聞の写真はなぜ波紋を呼んだのか? 撮影した記者に聞いてみた。また、その背景も探ってみた。
- 広島で「PASPY」終了 ユニバーサルな交通系ICカードサービスはどうするべきか?
主要な交通系ICカード以外にも、地域によっては独自のICカードサービスがある。地域で便利に使えるかということと、全国の利用者に便利かというのは相いれない。交通系ICをどうするか包括的議論が必要だ。
- 「みどりの窓口」が続々と閉鎖 サービス低下もJRのコスト削減待ったなし! なぜ?
3月12日のダイヤ改正を前に、各地の「みどりの窓口」が続々と閉鎖している。オペレーターと話すタイプの券売機に置き換えるところも多いが、指定席券売機すら置かないところも。背景は?
- 西九州新幹線の9月開業 北陸・北海道など残る整備新幹線はいつ全線開業するのか?
西九州新幹線武雄温泉~長崎間が9月23日に開業することが発表された。いつになったら博多に接続するのかは気がかりである。整備新幹線ははたしていつ完成するのか、見通しが見えない。
- 鉄道の運賃・料金値上げが容易に? 新しい制度の議論がいま国土交通省で進行中
国土交通省の交通政策審議会小委員会では今後の鉄道運賃・料金制度のあり方についての議論が始まった。今後はいまよりも簡単に値上げができるように、議論が進むことになる見通しだ。
- JR北海道・JR西日本で加速する「廃線」論議 鉄道網の維持はどうすれば可能なのか?
JR北海道では根室本線富良野~新得間の廃止が決まる。北海道新幹線開業にともなう並行在来線の議論の中で、長万部~余市間はほぼ確定。JR西日本大糸線も地元と協議。どうすれば「廃線」を防げるのか。
- 【リニア】昨年12月のJR東海への国土交通大臣「指導」 面会概要を入手 「真摯」多用
斉藤鉄夫・国土交通大臣が金子慎・JR東海社長に昨年12月21日に面会した際の概要を入手した。斉藤大臣はJR東海にお願いを2つ、金子社長は簡潔にコメントをしたのみだった。
- 東京メトロ、有楽町線と南北線が延伸へ 方針をくつがえした理由とは?
東京メトロが有楽町線を豊洲から住吉に、南北線を白金高輪から品川に延伸する鉄道事業許可を申請した。新線を作らないとするこれまでの方針をくつがえしたこれらの路線で、何が変わるのか?
- 駅からゴミ箱が消える背景は? 東京メトロが一斉撤去、残す会社も いまの「鉄道のゴミ」事情は?
今月16日終電をもって、東京メトロは駅のゴミ箱を一斉撤去した。国際会議や大規模イベントの際に撤去することは多かったが、恒久的撤去となる。背景には何が? いっぽう、自販機横リサイクルボックスは残る。
- 東急電鉄、値上げ最大の理由は? 落とせないサービス、「選ばれる沿線」を維持するために
東急電鉄が運賃改定を国交省に申請。理由としてコロナ禍での乗客減のほかに、これまでの他社を圧倒したサービス水準を維持することが挙げられる。「選ばれる沿線」であり続けるために値上げを選択する。
- 【2022年の鉄道】コロナ後を見据えた減便は得策か 西九州新幹線開業、リニアなどの未来は?
3月のダイヤ改正でJR東・西は減便。コロナ禍の今後と合わせて未来を見据えてのものだ。秋には西九州新幹線が部分開業する。いっぽう、リニア中央新幹線の今後はどうなるかわからない。
- 「社会的共通資本」としての鉄道 「廃線」を回避しよう SDGs時代こそ公共交通機関が必要だ!
鉄道減便の傾向は今春のダイヤ改正では全国に広まる。復旧しない被災路線も多く、地域によっては公共交通も成り立ちにくい。「社会的共通資本」としての鉄道をどう守るかが問われている。
- 特急「かいじ」が8時42分新宿着 JR東の3月ダイヤ改正で便利になる都心へのアクセス
来年3月のJR東日本ダイヤ改正で都心への特急が便利に。その象徴が「かいじ」の8時台新宿着。このほかにも「湘南」「さざなみ」「成田エクスプレス」が朝ラッシュ時対応を強化する。
- 京王線独自の「準特急」が廃止へ 「特急」の停車駅増加はどんなメリットがあるのか?
京王電鉄は来春のダイヤ改正で「準特急」を特急に統合し、特急の停車駅を増やすことになった。特急停車駅増加の意味とは? 停車駅を増加させてどんなメリット・デメリットがあるのか?
- JR東・只見線も上下分離方式を採用 苦境のローカル線は生き残れるのか?
11月30日、JR東日本只見線の只見~会津川口間の「上下分離方式」による鉄道事業許可が下りた。経営の厳しいローカル鉄道にとっては、鉄路を維持する妥当な方法だ。今後も各地での導入が期待される。
- 中央本線の特急「あずさ」55周年! 食堂車、振り子式車両など激動の歴史を振り返る
1966年に運行が開始された特急「あずさ」。在来線特急に新設や廃止など多い中、同一名称で長く親しまれてきた列車だ。「あずさ」の歴史の中で、いくつか興味深い話を取り上げたい。
- 新幹線「のぞみ」のこども実質無料、なぜ「かしこい」のか? 利用者増加の起爆剤に
きょう24日から開始のJR東海・西日本による「のぞみ」こども実質無料キャンペーン。ネット予約を条件にこどもの利用代金を返金する。このキャンペーン、よく考えられている。なぜ「かしこい」のか?
- 列車内で相次ぐ凶悪事件 最大限とられている鉄道の安全対策
8月の小田急線刺傷事件を引き金として、10月末には京王線で刺傷事件が起こり、その後も続く。「対策強化を」という声があるものの、鉄道各事業者はすでに最大限の対策を講じている。この上必要なことは?
- JR東日本、新幹線・特急のグリーン車値上げ 割高になる区間はどこ?
JR東日本の新幹線・グリーン車が値上げをすることになった。利用促進を目的に値下げをしていたものの、2022年春からほとんどが他JRと一緒の料金となる。新料金で割高になる区間は?