Orlan-10はロシア企業Special Technology Centerが2010年より生産する、翼幅3.1m、胴体の長さ2mの固定翼タイプの中型ドローンだ。空中偵察、観測、監視、捜索救助、戦闘訓練、電波妨害、無線信号の検出、標的の追跡と、ありとあらゆる任務をこなすことができる。
特に、搭載するセンサーで対砲兵レーダーを感知できるほか、電子戦システムを積載することで電波妨害を行ったり、敵兵のスマートフォンをジャックして偽命令や偽情報を送ったりすることもできるという。
また、最新鋭のOrlan-30もウクライナで確認されている。これはOrlan-10の発展型でiPhone10と13、ZガンダムとZZガンダムのような関係だ。エンジンがさらに大きいものにされたことで1.5倍の運搬能力を誇り、より高性能なカメラや電子戦兵装を使用可能だ。
これらの機体はロシア軍がウクライナ軍の軍事目標や都市部を砲撃する際の目標の発見、誘導、着弾修正を担っているとされる。実際に以下のようにロシア側が公開した映像も複数確認できる。
今次戦争で撃墜されたOrlan-10、30をウクライナ側が解体したところ、日本製部品が発見された。以下の2つは鹵獲――おそらくは電子戦で――したOrlan-10を解体するウクライナ兵の動画だが、キヤノンの一眼レフカメラが内蔵されていたと指摘している。
https://www.youtube.com/watch?v=EIkoR4OtOEs
https://www.youtube.com/watch?v=1sPKSMeonxg