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（善一）北部産業まつりはやんばる中の会社が協賛して開催されるからね。
（早苗）会社の人にアピールする大チャンス！
（暢子）おお～！
優勝も　就職も決めて　一石二鳥ヤサー！
就職活動中の暢子は料理部の助っ人として産業まつりの準備に打ち込むことにしました。
豚肉の出汁も濃いめにして麺も工夫して　みんなで力を合わせてもっともっと　おいしくしよう！
（早苗）うん！（拍手）
♪～
♪「陽の光纏う朝」
♪「開く窓　願う姿」
♪「忘れない　机の前　あなたの場所」
♪「また会えたら話をしよう」
♪「あの日の続きを聴かせてよ」
♪「届いて　この歌あなたが」
♪「信じてくれたように」
♪「どんな日々もどんな意味も」
♪「繋がっている」
♪「響いて　この歌あなたへ」
♪「降り注ぐ順光線」
♪「照らす背には永久の願い」
♪「『大丈夫ほら　見ていて』」
暢子たちは　まず麺の試作に取りかかりました。
フーチバー　出来ました。うん　ありがとう。
（珠子）シークワーサー　取ってきました。アガッ。
（早苗）お～　大丈夫？ヘヘッ…。
皮　むいてもらえる？はい。気を付けて。
早苗　誘ってくれてありがとう。
やっぱり　料理は楽しい。
もやもやしてたけどもう大丈夫。
立ち直り　早すぎさ。
えっ？　フフッ…。
（正男）暢子　ちょっと。
お～　正男。何ね？　今　忙しいのに。
この前は　ごめん。言い過ぎた。
全然　気にしてないよ。逆に　感謝した。
それより　ブラジル行くの？
さみしい？　俺がいなくなること。
羨ましい。
うちも　船に乗って遠くに行ってみたいさ。
走りたくなったら　いつでも相手する。
じゃあな。
もう　絶対だよ～！暢子に　ゾッコンさ～！
はあ？　ありえん。早苗　違ってるよ。
（優子）お釣りが　３セント。ありがとうね。ありがとうね　また来るさぁね。
（善一）一息　入れようね。ありがとうございます。
暢子のことも早苗ちゃんに感謝しないと。
元気になった？
料理部の手伝い始めてからウソみたいに　元の暢子に。
（笑い声）
ついでに　就職も決まればもっと　うれしいね。
よく分からないさぁ…。ん？
やりたいことを見つけられんで悩んでる暢子をこのまま　就職させていいのかねぇ。
最初から　やりたい仕事に就ける子とかめったにいないさ。
働いて　仕事を覚えてそれから　楽しくなるもんだよ。
昔から　子供たちにはやりたいことをやらせてあげようって賢三さんとも　話　してたから。
やりたいことをやってそれで失敗しても　自分の財産になる。
だけど　やらされて失敗したらそれは　誰かを恨むことになるかもしれない。
暢子は　今　何がやりたいか分からないことが　一番つらい。
だけど　そればっかりは何にもしてあげられない。
ただ　見守ることしか…。
「親」という字は木の上に立って見ると書くからね。
♪～
（智）そこをなんとか　お願いします！
（農家）参ったねぇ。
分かったよ。
（智）ありがとうございます！
（農家）根負けしたよ。普通なら　この値段で売らないよ。
出来たら　一つ持ってきて。
俺　食べたことないからさ。
アメリカの揚げ芋。
フライドポテトっていいます。必ず持ってきます！
本当に　ありがとうございます！
頑張れよ。
歌子！（歌子）あっ　アハハ…。
（智）見てた？見てた。
（歌子）じゃあ　給料　上げるために？
給料もだけど　商売というものを体で　一つ一つ覚えたいから。
（歌子）やっぱりうちが見込んだとおりになるはず。
智ニーニーは　商売で成功する。
何で？
うちが応援してるから。
（智）戻って　豆腐やらないと。（歌子）うん。
あっ　暢子に　近いうちに名護の店に来いって言っといて。
（歌子）何で？今回の件　うまくいったら暢子の　ひと言のおかげだから。
お茶　ごちそうさま！（歌子）うん。
♪～
　回想　（里美）博夫！とてもロマンチックな恋愛映画やってるって。
一緒に行く？アイヤー　残念。
（金吾）ピース！
今度　山原高校で産業まつりのヤング大会あるでしょ？
（良子）それが何か？
俺と　一緒に…。行きません。
じゃあ　映画見に行かない？行きません。
気楽に見られる　娯楽映画。行きません。
手に汗握る　アクション映画。行きません。
童心に返る　漫画映画か怪獣。行きません。
となると　もう…恋愛映画しか残ってないね。
行きません！恋愛映画は　一生見ません！
（金吾）何で？
（金吾）じゃあ　那覇のホテルのレストランで…。
喜納金吾さんいいかげんにしてください！
ここは　私の職場です！
（せきばらい）
（良子）すいません…。
（金吾）ピースです！　ノープロブレム。ねっ。
帰ってください。
あっ…　もっと見て　もっと強い目で！
アリ～　ちむどんどんしてきた！
喜納金吾！　退場！
分かった。二度と来ないで。
じゃあ　また。
こうして　どんどん愛は深まっていくわけさぁ。
はあ？
良子先生　手紙です。
すいません　ありがとうございます。
♪～
（石川）「良子へ　この間は　ごめん。里美の相談は　授業カリキュラムのことでたいした問題ではなかったです。今度　良子と本の感想をもっと議論したいです。良子の意見や感想　もっと聞きたいから」。
（ドアベル）
　回想　でも　お母ちゃん毎日　朝は畑　昼は売店　夜は内職。
もう　何年も　ず～っと働いてるんだよ。
ニーニーが　ちゃんと働いてくれたらもう少し楽だのに。
（賢秀）これからはドカ～ンと　もうける時代さ。
（我那覇）そこのニーニー。ん？
いい面構えだな。大物になる顔だ。一杯　おごらせてくれ。
えっ…　何で？
（マスター）こちら　我那覇さん。
金融関係の仕事をしてらっしゃる実業家。
じつぎょうか？
賢秀君か。　よろしく。
（賢秀）社長…。
ウイスキーの水割り　飲んでみるか？
おっ　じゃあ　それで。よろしく。
お客様は　神様です。どうぞ。（我那覇）ありがとう。
秘密　守れるタイプだよな？
ひみつ？
人を見る目には　自信がある。
さっ　賢秀君の輝かしい未来に乾杯！
乾杯！
あっ…！
お母ちゃん　遅くなるって。
ネーネーは　そろそろだと思うけど出来たら　先に食べよう。
（歌子）うん。
何にしようかね～。
何か　いいことあった？何で？
元気になったみたい。何があった？
ん～…。
恋愛関係　とか？
まさかやー！じゃあ　何？
就職のこと。割り切れたというか。
とにかく　体動かして今　やるべきことをやろう。
考えるのは　後にしようって。やるべきことって？
産業まつりのヤング大会で料理部の助っ人するわけ。
歌子も　食べに来て！うん！
あっ　智ニーニーも誘う？
あ～　そうだな。　誘ってやるか。うん。
よし　今日は　ヒラヤーチー！おっ！
あっ　そういえば智ニーニーが　暢ネーネーに名護の店に来てほしいって。何で？
暢ネーネーの　ひと言のおかげで新しいメニューを提案できたって。
うちのおかげ？何か　言ったかなあ。
・（下地）ごめんください！比嘉歌子さんのお宅でしょうか。
あの声　まさか…。
アイ　音楽の下地響子…。（歌子）シーッ。
・（下地）比嘉歌子さんいらっしゃいますか？
いないって言って。何で？いいから　お願い。
（下地）比嘉歌子さ～ん。比嘉歌子さん。
比嘉歌子！　入るわよ。
あっ…　先生！
どうしたんですか？あなた　３年の？
比嘉暢子です。歌子の姉です。
（下地）歌子は？
歌子は…。（下地）失礼。
アイッ！？
ちょっと待ってください。
比嘉歌子？　どこ？いるんでしょ？　どこ…。
（下地）どこ？いるんでしょ？　比嘉歌子。
（小声で）どういうこと？多分　うちに歌わせようとしてる。
はっ？そっちか！
♪～
今　誰かと話してた？
いいえ…。
♪～