「GW(ゴールデンウィーク)はがまんのウィークです」――。神奈川県内の携帯電話に2日午前10時、「外出自粛の徹底」を求める黒岩祐治知事名の緊急速報メールが配信された。
アラーム音とともに流れたメッセージでは、黒岩知事の名前で「ふるさとへの帰省をはじめ、家族や友人と観光やレジャーなどを楽しむ絶好の季節ですが、今年だけは違います」などと訴えた。
メールは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためだったが、ネット上では「びっくり」「地震かと思った」などと反応する人もいた。
緊急速報メールは災害発生の情報伝達などに用いられる。県によると、5月6日までの緊急事態宣言期間中に1回、外出自粛要請の周知に使えることになったとの連絡が携帯各社から4月30日にあった。そこで5連休初日の2日に県内全域を対象に配信したという。
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同様の緊急速報メールは北海道でも2日午後4時に配信された。鈴木直道知事は「北海道、とりわけ札幌市では新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。道民の皆さんが心を一つにして、ゴールデンウィーク中は『いまできること』をしてください」と外出自粛への協力を訴えた。北海道によると、独自の判断で配信した。緊急事態宣言の延長が決まった場合、再び配信することも検討するという。(武井宏之、佐久間泰雄)
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