東海化学工業(株)

～　パイロットグループの安定感と新たな挑戦　～

「東海化学工業」という社名ですが、化学薬品の会社ではありません（笑）。主に、プラスチックの射出成形を得意としている、プラスチック精密部品メーカーです。フリクションシリーズなどでお馴染みのパイロットコーポレーションのグループ会社として、同グループのプラスチック部品を中心に生産。特にフリクションシリーズのプラスチック品は約80%を生産しています。日本の筆記具は世界的にみても質が高く、その生産には高い技術力が求められます。

事業としての当社の特長は、自社内で成形から印刷、部品の組立までをトータルに請け負うことができること。特に射出成形については110台の成形機を取り揃えており、業界に先駆けて1台の機械の中で2つの樹脂を組み合わせることができる“2材成形機”を導入するなど、顧客からの様々な要望に応えられる体制を整えています。さらに、最近ではこれまで取り扱いのなかった押出成形によるインクパイプ部分の生産や、台車や剃刀・浄水器の部品といったグループ外からの依頼にも対応するなど、常に新しい挑戦も続けています。

～　70年の歴史と若手の活躍　～

会社設立以来70年の実績とパイロットグループという経営基盤で、安定して長く働ける環境があります。加えて、ここ数年は新卒を中心とした若手を積極採用。会社全体の若返りが進んでおり、入社後早い段階から責任ある仕事を任せることで、早期のスキルアップを実現。人材投資や設備投資を惜しむことがなく、次世代の育成にも取り組んでいます。

私自身、学生時代は機械工学を学び、プラモデルが好きだった経験から、プラスチック部品の製造に興味を持ちました。当社の工場内では常時100台以上の機械が動いていますが、技術職は約10名ほど。新しい成形機の導入から工程の改善、金型の立ち上げといった幅広い業務に携わることができるのは、技術者としての大きなやりがいになります。

また社内は風通しが良く、職種の壁なども感じることのない一体感のある社風。これから、30年後の会社設立100周年に向け、さらに会社を盛り上げていけると嬉しいですね。

（生産技術部　課長　甲斐　敬／2006年入社／工学研究科卒）