2022/04/12 更新

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アベ ナオコ
阿部 奈保子
ABE Naoko
所属
大学院理学研究科 理学専攻 化学 特任准教授
職名
特任准教授
連絡先
メールアドレス

学位 1

  1. 博士(薬科学) ( 2015年3月   北海道大学 ) 

 

論文 13

  1. Antisense oligonucleotide modified with disulfide units induces efficient exon skipping in mdx myotubes through enhanced membrane permeability and nucleus internalization.

    Hiraoka H, Shu Z, Le BT, Masuda K, Nakamoto K, Lyu F, Abe N, Hashiya F, Kimura Y, Shimizu Y, Veedu RN, Abe H

    Chembiochem : a European journal of chemical biology     2021年10月

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    記述言語:英語  

    DOI: 10.1002/cbic.202100413

    PubMed

  2. Completely Chemically Synthesized Long DNA Can be Transcribed in Human Cells

    Yamaoka Kazuki, Oikawa Ryota, Abe Naoko, Nakamoto Kosuke, Tomoike Fumiaki, Hashiya Fumitaka, Kimura Yasuaki, Abe Hiroshi

    CHEMBIOCHEM     2021年10月

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    記述言語:日本語  

    DOI: 10.1002/cbic.202100312

    Web of Science

    PubMed

  3. Phosphorothioate Modification of mRNA Accelerates the Rate of Translation Initiation to Provide More Efficient Protein Synthesis

    Kawaguchi Daisuke, Kodama Ayumi, Abe Naoko, Takebuchi Kei, Hashiya Fumitaka, Tomoike Fumiaki, Nakamoto Kosuke, Kimura Yasuaki, Shimizu Yoshihiro, Abe Hiroshi

    ANGEWANDTE CHEMIE-INTERNATIONAL EDITION   59 巻 ( 40 ) 頁: 17403 - 17407   2020年9月

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    出版者・発行元:Angewandte Chemie - International Edition  

    DOI: 10.1002/anie.202007111

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  4. Chemically synthesized circular RNAs with phosphoramidate linkages enable rolling circle translation

    Nakamoto Kosuke, Abe Naoko, Tsuji Genichiro, Kimura Yasuaki, Tomoike Fumiaki, Shimizu Yoshihiro, Abe Hiroshi

    CHEMICAL COMMUNICATIONS   56 巻 ( 46 ) 頁: 6217 - 6220   2020年6月

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    出版者・発行元:Chemical Communications  

    DOI: 10.1039/d0cc02140g

    Web of Science

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  5. Translational control by secondary-structure formation in mRNA in a eukaryotic system

    Kawaguchi Daisuke, Shimizu Saaya, Abe Naoko, Hashiya Fumitaka, Tomoike Fumiaki, Kimura Yasuaki, Abe Hiroshi

    NUCLEOSIDES NUCLEOTIDES & NUCLEIC ACIDS   39 巻 ( 1-3 ) 頁: 195 - 203   2020年2月

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    出版者・発行元:Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids  

    DOI: 10.1080/15257770.2019.1671593

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科研費 1

  1. 真核系における環状RNA翻訳反応の機構解析

    研究課題/研究課題番号:18K14357  2018年4月 - 2021年3月

    若手研究

    阿部 奈保子

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    担当区分:研究代表者 

    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

    真核生物のmRNAは5’末端にキャップ構造、3’末端側にアデニンが連続したポリA鎖という特殊な構造を持つ。キャップに結合する翻訳開始因子であるeIF4EにeIF4Gが結合し、ポリA鎖に結合するタンパク質であるPABPがeIF4Gと相互作用する。このmRNAの環状複合体形成は、mRNAの安定化やリボソームのリサイクル促進による翻訳反応効率化に寄与することが知られている。本研究ではこの環状構造形成を2次元的に模倣することでRNAの翻訳効率を上昇させられないかと考えた。2つのUTR間で塩基対を形成しうるmRNA, ds_Rlucを設計・合成し、2つのコントロール配列ss_Rluc, cap-polyA_Rlucととも真核生物無細胞翻訳系(ウサギ網状赤血球溶解液)にてこれらを翻訳し、ルシフェラーゼアッセイ法によりその効率を比較した。その結果、ss_Rlucに比較し、ds_Rlucからはおよそ3倍の翻訳産物が生じた。加えて、ds_Rlucは、5‘キャップ構造及びポリA鎖を持つcap-polyA_Rlucとほぼ同等の翻訳効率を示した。続いてds_Rluc,およびss_Rlucの翻訳液中での安定性を評価した結果、安定性は同程度であり両者に差はなかった。これらの実験結果から、UTR間で塩基対を形成することで環状構造を取りうるds_Rlucの遺伝子発現効率が上昇したこと、およびその効率上昇はRNAの安定性向上に起因しないことが分かった。期待したとおり、mRNAが環状構造を取ることによりリボソームのリサイクリングが促進された可能性が示唆された。本研究結果を学術雑誌 Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids, 1-9(2019) に発表した。
    環状RNA上の連続的翻訳反応に必要とされる配列要因の解明が、予期していたより困難であった。加えて、長鎖直鎖状RNA(1000ヌクレオチド程度)の酵素を用いた環状化反応を試みた際、条件の検討を行っても困難であった。
    長鎖RNA(1000ヌクレオチド程度)の効率的合成法、特にリガーゼを用いた連結方法の確立を試みる。これにより、近年多くの存在が明らかになってきた、内因性環状RNAの機能解明に貢献する。