伊豆急行(本社・伊東市、小林秀樹社長)は30日、新たに伊豆急線で運行する3000系「アロハ電車」の出発式を八幡野の伊豆高原駅で開いた。新車両の導入は2005年の普通電車「8000系」以来17年ぶりで、ホームに駆け付けた多くの市民や観光客、鉄道ファンがハワイアンテイストあふれる新車両のデビューを祝った。
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JR東日本が京浜東北線、その後房総半島で使用していた209系車両で、伊豆の観光路線で運行することから“非日常感”のあるデザインを採用した。ラッピング全体にハワイ語でウミガメを表す「ホヌ」柄と、同社のシンボルトレイン「リゾート21」の伝統色の「海側に赤」「山側に青」を取り入れた。
小林社長は「開業から60年、このアロハ電車が利用者や伊豆半島に幸せを運び、末永く愛される車両になることを願っている」とあいさつした。地元のフラグループ、レイ・マカ・ロアが南国情緒あふれる衣装とダンスを披露し、花を添えた。
市内から母親と一緒に訪れた鈴木奏良ちゃん(5歳)は「電車が大好き。(アロハの)模様を見ているだけで楽しくて、わくわくする」とほほえんだ。