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●ワクチン接種は感染後(ブレイクスルー)のLong COVIDを予防しない →ブレイクスルー感染例とマッチさせたワクチン未接種例の対照群について、各種症状別にワクチンの防御効果を検討したものです。
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死亡や呼吸不全、ICU管理などいわゆる臨床的重症化に関する症状/転帰は、ブレイクスルー感染でリスクの有意な減少が見られます。 その効果は、ワクチン1回よりも2回接種で、そして60歳以上よりも60歳未満で有意に大きい事が示されています。
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各症状の発生メカニズムが異なる事を示唆しており、特にLong COVIDについては経口抗ウイルス薬の効果など他の治療介入の研究が必要である事を示しています。 この検討はオミクロン株流行以前の検討であるため、厳密にはオミクロン株では結果が異なってくる可能性もあるかもしれません。
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COVID-19に関する研究は、論文が出る頃には状況が変わってしまっており、得られた知見が現在の臨床にそのまま外挿できないという、これまで経験した事のない速度感です。 現時点では、オミクロン株でも同様の結果を取る可能性が高いと仮定して、戦略を立てていくしかないのでしょう。
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------ ・ワクチン接種後でもCOVID-19に罹患するいわゆるブレイクスルー感染が一時の懸念事項であったが、現時点ではワクチン接種者においては、感染した場合でも重症化リスクが低いという多くのエビデンスが蓄積されてきている。
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ある症例対照研究において、ワクチン接種者と未接種者908組を対象に、自己申告によるSARS-CoV-2感染と28日以降の症状との関連が検討された。それによると、ワクチン未接種者と比較して、ブレークスルー感染者では28日を超えて症状が出るリスクが低いことが判明した。
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・しかしながら、他の急性期もしくは急性期以後(post-acute)の多彩なアウトカムに対して、ワクチンがそれぞれどのような効果を持つのかについては、現時点で知見がほとんどない。
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ワクチン未接種者では未接種に関連する健康行動(health behaviours)を持っている可能性があり、これまでの検討ではこのような潜在的バイアスが排除されていない。
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・今回、TriNetX電子医療記録ネットワーク(主として米国の8100万人以上の患者)よりデータを入手した。後ろ向きコホート研究と時間経過分析( time-to-event analysis)を用いて、SARS-CoV-2感染の少なくとも2週間以上前にCOVID-19ワクチンを接種していた患者と、
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propensity scoreでマッチさせたインフルエンザワクチンを接種したがCOVID-19ワクチンは未接種の患者における、COVID-19関連転帰の発生頻度を比較した。
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・アウトカムは、SARS-CoV-2感染確定後6か月以内におけるCOVID-19後遺症を示すICD-10コードとした。解析対象期間は2021年1月1日から2021年8月31日であり、オミクロン変異株の出現前であった。ワクチン接種回数(1回 vs 2回)と年齢(60歳未満 vs 60歳以上)との関連についても評価した。
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(結果) ・COVID-19ワクチン接種後の感染者10,024例(平均年齢57.0歳、女性59.4%、ファイザーワクチン65.1%、モデルナ 9%、1.6%がヤンセン、他はワクチン種不明)であり、うち9479例が未接種対象者とマッチングされた。
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・COVID-19ワクチンを少なくとも1回接種する事は、呼吸不全(HR 0.70, p<0.0001)、ICU管理(HR 0.75, p<0.0001)、挿管/人口呼吸器(HR 0.72, p=0.0024)、低酸素血症(HR 0.72, p<0.0001)、酸素必要量(HR 0.83, p=0.011)、過凝固状態/ 静脈血栓症(HR 0.81, p=0.014)、精神障害(HR 0.75, p=0.036)、
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脱毛(HR 0.75, p= 0.024)の有意なリスク低下と関連していた(それぞれを競合リスクとなりうる死亡との複合エンドポイントして解析)。
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しかし、何らかのlong COVIDの症状(HR 1.01, p= 0.83)や、気分障害(HR 1.05, p=0.27)、不安(HR 1.06, p=0.20)といった他のアウトカムについては、ワクチン接種によるリスク低下は見られなかった。ワクチン2回接種はほとんどのアウトカムのリスク低下に関連していた。
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・感染前のワクチン接種歴とSARS-CoV-2感染後のアウトカムとの関連は、60歳未満で顕著であったが、60歳以上では大きな関連は見られなかった(no robust associations)。
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(結論) ・COVID-19ワクチン接種は、一部の(several, but not all)COVID-19罹患後の後遺症リスクの低下と関連している。
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・今回の知見は、政策策定における重要な情報を提供し、ワクチンプログラムの公衆衛生における影響の予測に貢献するものである。COVID-19の後遺症に対して追加の対策が必要である事を示している。 -----
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・感染後の各種アウトカムに対するワクチン接種の防御効果 1回以上接種 vs 未接種で表示しています。 各アウトカムをHRの小さい順に並べています。 多くのアウトカムでHRは1以下であり、有意差が出ているものが多いです。
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一方で、何らかの症状遷延によるLong COVIDの予防効果はなし。 不安や鬱気分はワクチン接種群で多い傾向が見られます。 各種症状の発生メカニズムが異なっている可能性を示唆しているのかもしれません。
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・ワクチン接種群と未接種群の各症状のKM曲線 青がワクチン未接種、赤がワクチン1回以上接種です。 左から呼吸不全、過凝固状態/ 血栓症、Long COVIDを示しています。 前2者でワクチン接種による防御効果が明らかですが、Long COVIDには全く効果がありません。
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・死亡に対するワクチン効果 青がワクチン未接種、赤がワクチン1回以上接種。 左から2回接種 vs 未接種、60歳未満、60歳以上でサブグループ解析しています。 2回接種あるいは60歳未満では有意な防御効果がありますが、60歳以上では有意差が消失しています。 (続く)
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