東映・岡田茂名誉会長が死去
2011年5月9日 18:11
[映画.com ニュース] 配給大手・東映の名誉会長、岡田茂さんが5月9日、肺炎のため都内の病院で死去した。87歳だった。
広島出身の岡田さんは、東京大学を卒業後の1947年、東映の前身の東横映画に入社した。51年に東映発足後は京都撮影所長、東京撮影所長に就任。鶴田浩二主演「人生劇場 飛車角」(63)、高倉健主演「日本侠客伝」(64)、菅原文太主演「仁義なき戦い」(73)などヒット作を数多く手がけ、同社の黄金期を支えた。
訃報を受け、菅原は「大樹が倒れた。しかし根は深く張り、志は受け継がれる。さらに新しいひこばえが、次々と芽吹くことを願っているに違いない。深い敬意と哀悼の思いを捧げる」と偲んだ。また、吉永小百合は「映画を愛する素晴らしい方でした。『北の零年』の試写のあと『よかった!』といただいた電報を大切に持っています。いま感謝の思いでいっぱいです」とコメントを寄せた。
(映画.com速報)